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第1章 仮面の冒険者誕生

第25話 『仮面』と『騎士団』の攻防

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 エマはやや暗がりの中、息をひそめて待ち構えている。真正面きって戦えば、間違いなく負ける。
 それは、エマが一番分かっていることだ。だからこそ、逃走することに全力を注ぐ。

 幸いにも、先手を打てたのはエマの方だ。仕掛けた罠が上手く決まれば、ここを離脱することができるだろう。

(……探知に優れた者がいれば、罠の効果は半減する。それでも……団長のノアに打撃を与えられれば……ッ)

 エマなこの先やってくる未来がどうなるのか、言い知れない不安に駆られていた。

 ――そして、エマの耳に激しい爆音が響いた。


 ◇◇◇


 右の道へ行った団長ノアと分かれ、左へ来ている臨時の指揮官レオナルドは、全方位防御陣形を取り進んでいた。
『異狩騎士団』の中に、優れた探知タイプの団員はいない。団長のノアの力による探知が一番である。

 大盾を構えた団員が外側を固め、そのすぐ後ろに近接戦闘タイプの団員が位置を取る。
 前方よりの中央には副団長のレオナルド、後方よりには野生の勘が優れたルードがいる。

 静寂の時間が続き、ジリジリと神経が削られていく感覚に侵されながら、団員は足を踏み出していた。

 そして、団長ノアがいない事が裏目に出る。

 ――先頭を行く団員の一人が、踏んだ。瞬間、前方が。幸いにもその爆発を直接喰らった者はいない。

 エマは『戦乙女』のクランハウスから行方をくらます際、武器庫から大量の魔導具を持ち出していた。
『火』属性の適正が無くても、爆発を起こせるものだ。壁や地面に埋めることが多く、魔力に反応し爆発を引き起こす。

 爆風と土煙が勢いよく舞い上がり、それがエマにとっての合図となる。彼女はすぐそこに『異狩騎士団』がいることを認識すると、魔法の詠唱を開始する。

雷の神よトニトゥルスデウス我が声に応えエゴウォークスレスポンデーレ我が敵をエゴイニミクス雷鳴刻む暗雲より生まれし双星よトニトゥルームエングレイブテーネブリスナトゥスデュオステラ穿てウェア・《雷光の槍ライトニングランサー》」

 眩い光から生み出された雷光の槍が、爆発源へ一斉に向かう。土煙を食い破り迫る光に、団員たちは目を奪われ完全なパニック状態へ陥る。

「ぐあああ……新手の敵か!?」
「ふ、副団長……指示をッ」

 そんな言葉が飛び交う中、副団長のレオナルドは落ち着いて陣形を整えるよう促す。
 しかし、そんな余裕はない。雷光の槍がついに到達し、射線上にいる団員達に一撃を喰らわす。

(……なんだ、何が起こっている!?)

 レオナルドは胸中動揺しながらも、自らに迫る雷光の槍はしっかりと弾く。

「……魔法、雷――!! 異端者か……」

 まだ姿見えぬ敵の存在に勘付いたレオナルドは視界をはっきりと開くため、剣に『風』属性の魔法を纏わせる。
 腕にためた力を開放し、ブオオオ……!! と風が起こった剣を振りぬいた。剣速と斬撃によってさらに強化された突風は辺り一面を吹き飛ばす。

 そして、団員達に向け声を張り上げる。

「これは異端者の仕業だッ!! まだ近くにいる、各自状況を把握し入口付近を固めろッ」
「「「ハッ」」」

 ここは『異狩騎士団』というべきだろうか。指揮系統がしっかりしているため、上から下への指示がよく通る。

(……ここで奇襲をかけてきたということは、折り返すつもりのはずだ。仮に足止め目的の場合でも、やがて追い詰められるのはヤツの方だ。――ならば、ダンジョンの離脱を阻むため入口に戦力を固めるまでだ……。絶対に逃さんッ)

 レオナルドは副団長の地位にいる男だが、頭はキレる方だ。今できる最上の選択を迷うことなく実行できる胆力も持ち合わせている。

 慌ただしく動く騎士たちをよそに、エマは歯噛みしながらも真っすぐに走っていた。混乱の中、騎士たちの側面を抜けていた。

(……くっ、やっぱり雷光の槍だけじゃ甘かったかしら。――でも、包囲は抜けた。もう一度姿を眩ませれば……)

 と、エマは考えていた。しかし、そのエマよりも早く入口へ辿り着いていた者がいた。
 ぼやけていた人影がリアルになっていき、分かれ道の入り口であるY字のところにいたのは――

 ――『異狩騎士団』の傑物、ルード。

「ッ」
「逃げ切れると思った? ……残念だったなぁ、オレは野生の勘が優れててな。分かっちゃったわ」

 赤紫色という珍しい髪色に、16歳とは思えないほど荒々しい口調。背には、二本の剣を背負っている。
 立ち止まるエマは苦笑いしながらも、強気な口調で返す。

「悪いけど、そこどいてくれる? 謂れもない罪で捕まるのはごめんなんだけど」
「そんなん知らねぇよ。『国』が異端者認定したんだから、大人しく捕まれよ。オレはお前を捕らえる、それだけさ」
「……捕まえるって感じじゃなさそうだけどね」
「そうなんだよ……。そこが難点でさ。分かってるんなら、お前は殺らせてくれる?」
「……ただのイカれた獣ね。こんなのを入団させるなんて、世も末ね」
「――言ってろ」

 瞬間、ルードの姿が消えた。エマの目では追いきれない速度。

(――どこ? 魔法を使用した様子はなかった……なら)

 ――タタンッ

 エマの背後で小さい音であるが、地面を蹴る音。
 すぐに後ろを振り向く、あと少し遅れていたら完全に背後を取られていた。

「……チッ」

 軽い舌打ちの後、エマに衝撃が訪れる。二本の剣によって押し込まれた。

(なんて力……《身体強化》だけで出せる力じゃない)

「ははっ、逃すかよッ」

 ルードが軽くブーツに触れ、爆発的な加速により簡単に距離を詰められる。
 エマも剣を抜き、応戦するがルードには遠く及ばない。気性の洗いルードではあるが、その実力は本物だ。

 あらゆる方向から飛んでくる剣を、傷付きながらも捌くエマ。

「お前みたいな魔術師タイプは、距離を作って詠唱の時間を稼ぐ典型的なやり方だ。多少剣の心得があるようだが……お前もオレとじゃ相性が悪すぎるぜッ」

 ――ドッ

 ルードが言った直後、エマの腹に蹴りがねじ込まれる。一切の慈悲もない、容赦ない蹴りだ。

「……視野が狭いなぁ」
「うぅッ……かはっ」

(骨が……)

 今の蹴りで肋骨が何本か逝った。腹を押さえて地面にうずくまるエマ。
 ルードはその姿を見て嗜虐的な笑みを浮かべている。二本の剣を構え、エマ目掛けて飛び上がった。

 そんなルードに真正面から飛来する何か――オレンジ色でない、青白い炎。

「――!! 高階梯火魔法……」

 ルードは目の前で燃え上がる炎を斬った。その斬った炎の中、いや後ろから現れたのは銀色の剣だ。正確にはダンジョンの闇に紛れる黒の格好から突き付けられた。

 二段階に分けられた攻撃にルードは表情を歪ませながらも、剣の柄を使ってピンポイントで受け切る。
 が、咄嗟の動きだったため体勢が崩れる。銀色の剣は追撃を仕掛ける。

「やろう……ッ」

 嫌なところを攻めてくる。ルードはそう思った。最初の一撃で急所を狙ってくれれば、守りやすい。
 だが、銀色の剣は執拗に腕の部分を狙ってくる。それも、同じではなく別々に分けながら。

 徐々に後ろへ後退させられていくルード。
 そして、運が悪いことにそこに援軍が到着する。

「――る、ルード様!?」
「……しめた」

 ルードは剣で受けるのをやめ、慣れた身のこなしで到着した騎士の下へ。
 あろうことか、ルードは騎士の首根っこを掴み前方へ投げつけた。

 銀色の刀は避けた。そのせいで、視線が少しズレた。それをルードは見逃さない。

「ハッハァァッ」
「……!!」

 二本の剣を内側に交差させた状態から力任せに外側へ振り抜く。二本の剣の力により、銀色の刀は弾き飛ばされる。
 さらに続々と騎士達が到着し、陣形を固めていく。副団長レオナルドも現れ、状況は一変した。

 銀色の刀――仮面をつけたゼクスは急いでエマの所まで退がる。
 いつもゼクスが付けていく仮面とは違うため、戸惑うエマに対し耳元で囁く。

「……ゼクスだ」
「!? な、なんで……」
「話は後だ。あと少しで『戦乙女』も突入してくる」

 エマは何か言いたそうな顔だ。それはそうだろう、色々と言いたいことはあるだろうが、ゼクスはエマに言い聞かせる。

「現状を受け入れろ、戦いはすでに始まっているんだ。文句なら後で聞く」
「……そうね、後で文句を言わせてもらうわ。――それから、ありがとう」

 エマは最後の言葉だけぼそりと呟く。腹を括ったエマを見て、ゼクスは前方に視線を移す。

(……団長のノアがいない今が離脱のための絶好の機会だ。エレアノールもいれば――可能だ)

 そう考えたゼクスは二人に、隙を見て離脱する旨を伝える。頷くことで了承の意を示すエマとエレアノール。

 ――だが、状況は最悪となる。

 突如、右の壁に亀裂が入り、ますます大きくなっていく。

 ――ビキ、ビキ……バキバキ…………ドガアアアン!!

 分厚いはずの岩壁がまるで泡のように弾け飛んだ。全員の視線が一点に集中し、そこから濃密な魔力が感じられる。
 その魔力を感じ、副団長のレオナルドは安心したのか笑う。

 逆にゼクスは額から冷や汗が流れ、固まってしまっている。

 ――時間はあると思っていた。……まさか、

「――壁をぶち破ってくるなんて……」

 土煙の奥から一人の男が現れ、鋭利な刃物に近い視線でゼクス達を睨む。

「――人の道を踏み外した異端共め……裁きの時間だ」

カエサル』の称号を持つ、『絶対者アブソリュート』ノア・フリュークスが降臨した。
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