黎明が紡ぐ夜の物語

守るために手を離そうと思った。
――――あんたの側にいるために強くなった。
俺はそれしかお前を守る術を知らなかった。
――――あたしは、あんたを失うこと以上に怖いことなんてないよ。

大切に思うが故に距離を置こうとする男と、彼を追って戦場までついて行った女の物語。

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