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『光』
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光が小さくなっていく、あの光はヤガミさんの命の光だ……全て消えたときそこには何も残らない。ヤエ様達は少し落ち着いたようだ。
「この感情が愛なら……素直に伝えれば良かった……ヒエ感じる?」
「感じないタケシはもう……私達の因果律を超えた繋がりさえ感じな……んっ!?」
「これってまさか……まさか……感じる! ヤエちょっとしっかりしてよ!! ヤエの方が得意でしょう」
「えっ……? あっ……降りてくる?」
「どうしたんですか! ヤガミさんは無事なんですか?」
二人共混乱し始めた、どうやら何かを感じ取ったらしい。空を見上げていた鷲尾さんが
「なぁ? あの光る結晶、あれヤガミか?」
「えっ! どれよオッサン教えてよ!」
「タケシ!!」
ヤエ様が飛んで行く。
◇ ◇ ◇
「なぁ? あの光る結晶、あれヤガミか?」
鷲尾がそういった先を見ると……アレは! 気持ちが抑えきれず飛び出す、すぐにヒエもやって来た
「見つけたわね!」
今度こそ離さない、もう気付いてしまったから私の大切な……随分と高く飛んだ、空から光る小さな結晶が降りてきた。両手で優しく包み込むと胸元で抱きしめた。
「おかえりタケシ……」
「また説教ね! ヤエ! とことんシバクわよ」
「うん!」
地上に降り立ち全員に結晶を見せた、茉希が寄越せと言っているが渡すつもりはない。でもこれどうしよう? また五十年ぐらい待てば復活するのかしら……そんなの嫌だ今すぐ気持ちを伝えたい。その刹那その場の時間が止まった、鷲尾も京子も茉希も驚いている。私達以上の神気を放ち、やがて姿を表す白山の大女神様だった。その場のニンゲン達には正座させると私達は大女神様のまえにひざまつく。
「状況は把握していますよ、負の連鎖の運命を良く断ち切りました二人共」
「さて功労者の姿は?」
「こちらです」
光る小さな結晶を差し出す。
「おやおや随分と可愛い姿に……これは、私が預かりましょう」
「お待ち下さい! ヤガミタケシは私達の手で……」
「ヤエっ!」
「それ程に大事ですか?」
「すみません大女神様にもそれだけは……ヤガミタケシは渡せません!」
「ヤエっ! いい加減にしなさい!」
「参りましたね……それだと五十年以上かかりますよ復活するのに?」
「「「五十年以上!!」」」
ニンゲンが驚いている、私達とは時間の感覚が違うのだから。でも私は……私は早く逢いたい。
「特例です」
大女神様が光る結晶に息吹を吹き込むと光の中から……
「ぷはっ! よっと! 流石にヤバかったわ」
「ヤガミ!」
「ヤガミさん!」
「師匠!」
「ちょっとアンタ達邪魔よ! ヤエ言うことがあるでしょう?」
「いやいや大女神様の御前ですよ、ちゃんとして」
この男は……全く
「さてヤガミタケシ、やってくれましたね。感謝の意を貴方に」
「ありがとうございます、これで良いんですよね?」
「ヒエとヤエを救い、その後の連鎖を断ち切った貴方の功績を称え望みを叶えましょう」
「幾つですか? ブヘッ!」
ゴスンといつもの様に制裁を加える。
「一つだけです、本来貴方が復活する事が特例ですから」
随分と悩んだあと躊躇せず。
△ △ △
望みかぁ、無いなぁ神の座から地上を眺めるのも好きだしなぁ……う~んどうしよう? あっそれなら!
「大女神様! ここに居る俺以外全員の望みを一つ叶えてください」
全員がポカンとしているとヤエが
「アンタ何言ってんのよ! 自分の望みを言いなさいよ!」
「だってさ……皆がいたからこその結果じゃない? それにほらヒエもヤエも何か望めよ折角大女神様が言ってくれてるんだし?」
大女神様が笑っている
「面白いですね貴方は……本当に全てを救うんですね」
「俺嫌なんです、頑張った人が報われないのが……だからお願いします!」
「良いでしょうヤガミタケシの望みを叶えましょう、五人共前へいらっしゃい」
「鷲尾隆一、望みを言いなさい」
「自分はそうですね……元気な子供が欲しいです! 色々不妊治療を試してみたけれど駄目でして」
「叶えましょう」
「塚田京子望みを……」
「ヤガミさんを人間に戻してください」
滅茶苦茶食い気味に言ったなオイ!! ってその望みって……
「どうします? ヤガミタケシ?」
こうなるよな……お断りしとこうか
「待って下さい大女神様!」
「どうしましたヤエ?」
「私をヤガミタケシの側に居させてください! ずっと……人として最後まで」
「私もお願いします」
「神の座でいつでも会えるじゃん?」
「ちっがうわよ」
「ふふっでは渡辺茉希望みを」
「師匠とけっk……」
「言わせないわよ! ヒエ手を貸して!」
大女神様の前なのに本当にもう……あれっ? 身体に違和感を覚える。
「ちょっと大女神様? 塚田さんの望みを叶えちゃいました?」
「いけませんか?」
「俺の意思は!?」
「まぁ貴方の場合、亡くなっても神の座に戻るだけですよ輪廻から外れている事には変わりません」
「おまけです肉体年齢を今のまま固定しました」
「死ぬより酷いじゃないですか!」
「私の望みを叶えちゃいました!」
「塚田さん!?」
「さぁ渡辺茉希今度こそ望みを」
「私を十九歳大学生の時にして下さい」
「はっ!?」
「良いでしょう」
「はぁ!?」
何でもかんでも叶え過ぎだろう! 大女神様!
最後にヒエとヤエが残ったが
「これで全ての望みを叶えました、しばらくは山へと戻りますね」
ちょっと引き籠もる見たいな物言い止めてよ大女神様、一人ひとりと消えていく。皆現世に戻るようだ、俺も行くとしますか……あれヒエとヤエが居ない。ちゃんとお別れ言いたかったのにな……光りに包まれていく。
気が付くと鷲尾さんと塚田さんに心配そうに顔を覗かれていた、気を失っていたのか。
「あれ? ヒエとヤエと茉希ちゃんは?」
「ヒエ様とヤエ様はお姿が……茉希は一足先に病院へ搬送されました」
「……んっ? 記憶が残ってるんですか?」
「残ってますよ私も鷲尾さんも……大女神様のおかげかと、それにこれから先の未来は誰にも分からないでしょう?」
「確かに! 八神お前も病院行きだぞ! 人間に戻ったんだからな。その怪我治せよ!」
そう言えば全身が痛い! これってまさか……今までのダメージが一気に……
「鷲尾さんあとは頼んだ……」
そこまで言うと気を失い行く中、アイツらに会いたかったな……とだけ思い倒れた。
△ △ △
「ありがとうございます大女神様、必ず添い遂げます」
「私も共に参ります」
「お疲れ様でした二人共、暫しの休憩と言った所でしょうかね? いくつかの餞別です受け取りなさい、嫁入り道具かしらね……ふふっ」
「さぁ良い門出を!!」
私達の日常へと向かい時が動き出した!!
「この感情が愛なら……素直に伝えれば良かった……ヒエ感じる?」
「感じないタケシはもう……私達の因果律を超えた繋がりさえ感じな……んっ!?」
「これってまさか……まさか……感じる! ヤエちょっとしっかりしてよ!! ヤエの方が得意でしょう」
「えっ……? あっ……降りてくる?」
「どうしたんですか! ヤガミさんは無事なんですか?」
二人共混乱し始めた、どうやら何かを感じ取ったらしい。空を見上げていた鷲尾さんが
「なぁ? あの光る結晶、あれヤガミか?」
「えっ! どれよオッサン教えてよ!」
「タケシ!!」
ヤエ様が飛んで行く。
◇ ◇ ◇
「なぁ? あの光る結晶、あれヤガミか?」
鷲尾がそういった先を見ると……アレは! 気持ちが抑えきれず飛び出す、すぐにヒエもやって来た
「見つけたわね!」
今度こそ離さない、もう気付いてしまったから私の大切な……随分と高く飛んだ、空から光る小さな結晶が降りてきた。両手で優しく包み込むと胸元で抱きしめた。
「おかえりタケシ……」
「また説教ね! ヤエ! とことんシバクわよ」
「うん!」
地上に降り立ち全員に結晶を見せた、茉希が寄越せと言っているが渡すつもりはない。でもこれどうしよう? また五十年ぐらい待てば復活するのかしら……そんなの嫌だ今すぐ気持ちを伝えたい。その刹那その場の時間が止まった、鷲尾も京子も茉希も驚いている。私達以上の神気を放ち、やがて姿を表す白山の大女神様だった。その場のニンゲン達には正座させると私達は大女神様のまえにひざまつく。
「状況は把握していますよ、負の連鎖の運命を良く断ち切りました二人共」
「さて功労者の姿は?」
「こちらです」
光る小さな結晶を差し出す。
「おやおや随分と可愛い姿に……これは、私が預かりましょう」
「お待ち下さい! ヤガミタケシは私達の手で……」
「ヤエっ!」
「それ程に大事ですか?」
「すみません大女神様にもそれだけは……ヤガミタケシは渡せません!」
「ヤエっ! いい加減にしなさい!」
「参りましたね……それだと五十年以上かかりますよ復活するのに?」
「「「五十年以上!!」」」
ニンゲンが驚いている、私達とは時間の感覚が違うのだから。でも私は……私は早く逢いたい。
「特例です」
大女神様が光る結晶に息吹を吹き込むと光の中から……
「ぷはっ! よっと! 流石にヤバかったわ」
「ヤガミ!」
「ヤガミさん!」
「師匠!」
「ちょっとアンタ達邪魔よ! ヤエ言うことがあるでしょう?」
「いやいや大女神様の御前ですよ、ちゃんとして」
この男は……全く
「さてヤガミタケシ、やってくれましたね。感謝の意を貴方に」
「ありがとうございます、これで良いんですよね?」
「ヒエとヤエを救い、その後の連鎖を断ち切った貴方の功績を称え望みを叶えましょう」
「幾つですか? ブヘッ!」
ゴスンといつもの様に制裁を加える。
「一つだけです、本来貴方が復活する事が特例ですから」
随分と悩んだあと躊躇せず。
△ △ △
望みかぁ、無いなぁ神の座から地上を眺めるのも好きだしなぁ……う~んどうしよう? あっそれなら!
「大女神様! ここに居る俺以外全員の望みを一つ叶えてください」
全員がポカンとしているとヤエが
「アンタ何言ってんのよ! 自分の望みを言いなさいよ!」
「だってさ……皆がいたからこその結果じゃない? それにほらヒエもヤエも何か望めよ折角大女神様が言ってくれてるんだし?」
大女神様が笑っている
「面白いですね貴方は……本当に全てを救うんですね」
「俺嫌なんです、頑張った人が報われないのが……だからお願いします!」
「良いでしょうヤガミタケシの望みを叶えましょう、五人共前へいらっしゃい」
「鷲尾隆一、望みを言いなさい」
「自分はそうですね……元気な子供が欲しいです! 色々不妊治療を試してみたけれど駄目でして」
「叶えましょう」
「塚田京子望みを……」
「ヤガミさんを人間に戻してください」
滅茶苦茶食い気味に言ったなオイ!! ってその望みって……
「どうします? ヤガミタケシ?」
こうなるよな……お断りしとこうか
「待って下さい大女神様!」
「どうしましたヤエ?」
「私をヤガミタケシの側に居させてください! ずっと……人として最後まで」
「私もお願いします」
「神の座でいつでも会えるじゃん?」
「ちっがうわよ」
「ふふっでは渡辺茉希望みを」
「師匠とけっk……」
「言わせないわよ! ヒエ手を貸して!」
大女神様の前なのに本当にもう……あれっ? 身体に違和感を覚える。
「ちょっと大女神様? 塚田さんの望みを叶えちゃいました?」
「いけませんか?」
「俺の意思は!?」
「まぁ貴方の場合、亡くなっても神の座に戻るだけですよ輪廻から外れている事には変わりません」
「おまけです肉体年齢を今のまま固定しました」
「死ぬより酷いじゃないですか!」
「私の望みを叶えちゃいました!」
「塚田さん!?」
「さぁ渡辺茉希今度こそ望みを」
「私を十九歳大学生の時にして下さい」
「はっ!?」
「良いでしょう」
「はぁ!?」
何でもかんでも叶え過ぎだろう! 大女神様!
最後にヒエとヤエが残ったが
「これで全ての望みを叶えました、しばらくは山へと戻りますね」
ちょっと引き籠もる見たいな物言い止めてよ大女神様、一人ひとりと消えていく。皆現世に戻るようだ、俺も行くとしますか……あれヒエとヤエが居ない。ちゃんとお別れ言いたかったのにな……光りに包まれていく。
気が付くと鷲尾さんと塚田さんに心配そうに顔を覗かれていた、気を失っていたのか。
「あれ? ヒエとヤエと茉希ちゃんは?」
「ヒエ様とヤエ様はお姿が……茉希は一足先に病院へ搬送されました」
「……んっ? 記憶が残ってるんですか?」
「残ってますよ私も鷲尾さんも……大女神様のおかげかと、それにこれから先の未来は誰にも分からないでしょう?」
「確かに! 八神お前も病院行きだぞ! 人間に戻ったんだからな。その怪我治せよ!」
そう言えば全身が痛い! これってまさか……今までのダメージが一気に……
「鷲尾さんあとは頼んだ……」
そこまで言うと気を失い行く中、アイツらに会いたかったな……とだけ思い倒れた。
△ △ △
「ありがとうございます大女神様、必ず添い遂げます」
「私も共に参ります」
「お疲れ様でした二人共、暫しの休憩と言った所でしょうかね? いくつかの餞別です受け取りなさい、嫁入り道具かしらね……ふふっ」
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私達の日常へと向かい時が動き出した!!
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