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天界決戦編
Road to dawn 予感
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楽しかった旅行の翌日の朝、気分は最悪だった。社長に……何処まで話したら良いんだろう、とにかく憂鬱だった。
「はい! アナタお弁当!」
「うん……ありがとう」
「顔色が悪いけど……」
「大丈夫、行ってきます!」
空元気でアパートを後にした、しかし会社の方から俺に向けて強烈な神気の波動を感じる。感じているのなら、来れるものならば来いと云うメッセージか……でも俺は悪くないよな? 社長……茉希ちゃんの神気を弾くことは容易いが、弾いたらそれこそ大問題になるだろう。ならばと受け流したまま会社へと歩きだす、近付くと神気の当たりが強くなる俺は試されてる? 無心で会社……事務所のドアを開けると。
「おはようございます社長!」
「おはよう師匠……」
…………………………やっぱこぇえ! 逃げたい! 事務所のドアが閉まると同時にガチャっと鍵が閉まる。
「逃さないよ師匠」
今迄聞いたこともない様な冷たい声だった、そしてやっぱり目が怖い。話すべきだろう全部……
「わかった逃げない」
「で?」
「俺が新潟で巻き込まれた事件は覚えてる? 茉希ちゃん」
「あの地震まで引き起こした奴ね、アタシが迎えに行った」
「そう……その時に知り合った連中と『女神』だよ」
「女神? 何の事?」
「あの時の事件の原因みたいなもんだよ」
「そう……それで?」
「以上です」
実際にそれ以上連中とは繋がりはない。
「フッざけんな! それだけじゃないだろう!」
「いやいやいや! 実際それ以上連中とは関係無いんだって!」
「一昨日温泉でアタシ達の傷跡に激痛が走ったんだ! そこにその連中が居た『ナニカ』が有ったはずだ!」
「じゃあさ……茉希ちゃんにコレから見せたいものがある」
「何!」
左手を突き出して手の甲に結晶を顕現させると神気を解放させた。俺と茉希ちゃんの神気がぶつかり合い、見えない竜巻のように荒れ狂っていた。茉希ちゃんが激怒しているのが分かる。
「どういうつもり……まるで人間じゃないみたいだけどね! 『アンタ』は誰だ!」
「オレはオレだよ? この力を見て貰った上で更に説明があるんだよ」
「どういう……」
「ごめんな茉希ちゃん、俺もう死んだんだ」
「は? ちょ待って! じゃあ今感じてる違和感は……まさか……そんなの」
「だか……」
「いやああああぁぁあああああああ!!」
絶叫と共にバタンと茉希ちゃんが倒れた。神気が収まると抱き起こしてソファーへと寝かせる。今日はもう仕事にならないな……
数十分後、茉希ちゃんが目を覚ました。
「はいコーヒー」
「ありが……とう……」
まいったなぁ茉希ちゃんがここまでショックを受けるって事は、ヤエ達はどうなるんだろう?
「本当に死んだの? 何で神の座に戻らないのさ……」
「信じてくれるかな?」
「言ってみて」
「温泉で茉希ちゃんが痛みを感じた時と同じ時間にね、寿命だったみたい」
「はぁ!?」
「それで色々あって、さっき話した女神のおかげで人間を辞めさせられました」
「人間を辞めた!?」
「まぁその場に大女神様も現れて俺の事を『半神半人』だって認定されて……」
「どっ……どうなるのさ師匠は?」
「なんでも後五十年過ぎると神になるらしいよ」
「はぁぁあああ!?」
「という訳でさ、コレからどうしよう?」
「ちょっとまってよ! コッチがどうしようだよ!」
実際もうどうしようもないんだよなぁ、人間辞めたって事は変わらないんだし。
「まぁ詳しいことは? 大女神様が後で教えてくれるみたいだし」
「じゃあ何! 師匠が神になるって事はヒエとヤエは?」
「どうなんだろ? 言ったほうが良いかな?」
「正直ヤメたほうがいいと思うよ!」
「人間辞めちゃったけどね」
「笑えないんだって!」
それから数時間話し合ったが、色々問題が山積みになって見えてきた。そしてこんな肝心なときに限って大女神様は降りてこない、だったら……ピクッと何かを感じた。
「茉希ちゃんなにか来る!」
「えっ?」
ドッスン! と言う音と共に大地が激しく揺れた。
「うわわわッちょっとデカいぞこの揺れ!」
ゴゴゴゴッという音と共にまだ揺れが続いていく……全てをひっくり返されるような揺れに激しい地震に襲われた。
「師匠ここは色んな意味で安全だ! ビルは色々耐震補強されてるから大丈夫だと思うけど!」
「了解!」
揺れが収まると2人で外に飛び出すと、既に多くの人が外に避難していた。崩れ始めている家屋も見えるヤバいアパートが! 考えると同時に身体が茉希ちゃんも巻き込んで跳躍した。
「きゃぁあああ!」
茉希ちゃんの女性らしい悲鳴とともにアパート前に着地すると、まだ揺れている……崩れ行くアパートからヒエがトチを連れて飛び出してきた所だった、良かった……ヒエは無事で!
「ヒエ! 良かった!」
「あっ健! と社長!」
「無事だったんだねヒエ!」
ようやく地震が収まると、ヒエが抱きついてきた。
「怖かったよ! 揺れてアパートが軋む音がしてもう慌てて飛び出して!」
「茉希ちゃん悪いけどヒエを頼む!」
「わかった!」
「行かないで健! ってえっ!?」
ヒエの声を後ろにしてヤエの店の元へと燃える街を走り出した!
「はい! アナタお弁当!」
「うん……ありがとう」
「顔色が悪いけど……」
「大丈夫、行ってきます!」
空元気でアパートを後にした、しかし会社の方から俺に向けて強烈な神気の波動を感じる。感じているのなら、来れるものならば来いと云うメッセージか……でも俺は悪くないよな? 社長……茉希ちゃんの神気を弾くことは容易いが、弾いたらそれこそ大問題になるだろう。ならばと受け流したまま会社へと歩きだす、近付くと神気の当たりが強くなる俺は試されてる? 無心で会社……事務所のドアを開けると。
「おはようございます社長!」
「おはよう師匠……」
…………………………やっぱこぇえ! 逃げたい! 事務所のドアが閉まると同時にガチャっと鍵が閉まる。
「逃さないよ師匠」
今迄聞いたこともない様な冷たい声だった、そしてやっぱり目が怖い。話すべきだろう全部……
「わかった逃げない」
「で?」
「俺が新潟で巻き込まれた事件は覚えてる? 茉希ちゃん」
「あの地震まで引き起こした奴ね、アタシが迎えに行った」
「そう……その時に知り合った連中と『女神』だよ」
「女神? 何の事?」
「あの時の事件の原因みたいなもんだよ」
「そう……それで?」
「以上です」
実際にそれ以上連中とは繋がりはない。
「フッざけんな! それだけじゃないだろう!」
「いやいやいや! 実際それ以上連中とは関係無いんだって!」
「一昨日温泉でアタシ達の傷跡に激痛が走ったんだ! そこにその連中が居た『ナニカ』が有ったはずだ!」
「じゃあさ……茉希ちゃんにコレから見せたいものがある」
「何!」
左手を突き出して手の甲に結晶を顕現させると神気を解放させた。俺と茉希ちゃんの神気がぶつかり合い、見えない竜巻のように荒れ狂っていた。茉希ちゃんが激怒しているのが分かる。
「どういうつもり……まるで人間じゃないみたいだけどね! 『アンタ』は誰だ!」
「オレはオレだよ? この力を見て貰った上で更に説明があるんだよ」
「どういう……」
「ごめんな茉希ちゃん、俺もう死んだんだ」
「は? ちょ待って! じゃあ今感じてる違和感は……まさか……そんなの」
「だか……」
「いやああああぁぁあああああああ!!」
絶叫と共にバタンと茉希ちゃんが倒れた。神気が収まると抱き起こしてソファーへと寝かせる。今日はもう仕事にならないな……
数十分後、茉希ちゃんが目を覚ました。
「はいコーヒー」
「ありが……とう……」
まいったなぁ茉希ちゃんがここまでショックを受けるって事は、ヤエ達はどうなるんだろう?
「本当に死んだの? 何で神の座に戻らないのさ……」
「信じてくれるかな?」
「言ってみて」
「温泉で茉希ちゃんが痛みを感じた時と同じ時間にね、寿命だったみたい」
「はぁ!?」
「それで色々あって、さっき話した女神のおかげで人間を辞めさせられました」
「人間を辞めた!?」
「まぁその場に大女神様も現れて俺の事を『半神半人』だって認定されて……」
「どっ……どうなるのさ師匠は?」
「なんでも後五十年過ぎると神になるらしいよ」
「はぁぁあああ!?」
「という訳でさ、コレからどうしよう?」
「ちょっとまってよ! コッチがどうしようだよ!」
実際もうどうしようもないんだよなぁ、人間辞めたって事は変わらないんだし。
「まぁ詳しいことは? 大女神様が後で教えてくれるみたいだし」
「じゃあ何! 師匠が神になるって事はヒエとヤエは?」
「どうなんだろ? 言ったほうが良いかな?」
「正直ヤメたほうがいいと思うよ!」
「人間辞めちゃったけどね」
「笑えないんだって!」
それから数時間話し合ったが、色々問題が山積みになって見えてきた。そしてこんな肝心なときに限って大女神様は降りてこない、だったら……ピクッと何かを感じた。
「茉希ちゃんなにか来る!」
「えっ?」
ドッスン! と言う音と共に大地が激しく揺れた。
「うわわわッちょっとデカいぞこの揺れ!」
ゴゴゴゴッという音と共にまだ揺れが続いていく……全てをひっくり返されるような揺れに激しい地震に襲われた。
「師匠ここは色んな意味で安全だ! ビルは色々耐震補強されてるから大丈夫だと思うけど!」
「了解!」
揺れが収まると2人で外に飛び出すと、既に多くの人が外に避難していた。崩れ始めている家屋も見えるヤバいアパートが! 考えると同時に身体が茉希ちゃんも巻き込んで跳躍した。
「きゃぁあああ!」
茉希ちゃんの女性らしい悲鳴とともにアパート前に着地すると、まだ揺れている……崩れ行くアパートからヒエがトチを連れて飛び出してきた所だった、良かった……ヒエは無事で!
「ヒエ! 良かった!」
「あっ健! と社長!」
「無事だったんだねヒエ!」
ようやく地震が収まると、ヒエが抱きついてきた。
「怖かったよ! 揺れてアパートが軋む音がしてもう慌てて飛び出して!」
「茉希ちゃん悪いけどヒエを頼む!」
「わかった!」
「行かないで健! ってえっ!?」
ヒエの声を後ろにしてヤエの店の元へと燃える街を走り出した!
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