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第四章
会見
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約190か国を除菌・治療するのに15チーム体制で2週間を要した。
そのあとで、クリーンの能力者を設定するときは、国単位で1・2か所に集まってもらった。
一か国あたり、50人から500人。
一日3か国が限界だった。
それでも2か月でやり終えたのは褒めてほしいくらいだ。
最後の国を終えたころには、鳥インフルエンザ騒動はおさまりつつあった。
俺は、最後の国を終えたあとで、記者会見に応じた。
「今回、鳥インフルエンザ騒動の最中に、この世界を訪れたのは、単なる偶然なのか、ゼウス様のお導きがあったのか、僕にはわかりません。
ですが、これだけは明言しておきます。
僕たちが除菌、そして治療を行ったのは、決して争いを再扮させるためではない。
これからの世界は、お互いを助け合っていける世界にしてください。
そして、クリーンの奇蹟を与えた人たち。
これから、感染症が発生するたびに引っ張り出されるでしょう。
大変な役目を押し付けてしまい、申し訳なく思います。
できれば、国単位、世界単位でフォローしてあげてください。
お願いします。
さて、この世界の神様は一人だけです。
名前は僕が勝手にゼウス様とつけましたが、本来、神様に名前はありません。
ですから、これまで信じてきた神様がゼウス様なのかもしれない。
そういう思いで結構ですから、ゼウス様に感謝を捧げてください。
少なくとも、僕に奇蹟の力を与えたゼウス様がいたからこそ、この世界を救うことができたんです。
ゼウス様への感謝をお願いします。
僕からは以上です」
「どこで神様と出会われたんですか」
「ちょっとしたトラブルがあって、僕がほかの世界に迷い込んでしまったときに、この奇蹟の力を与えられ、何とか生きて行けと言われました」
「どんな力なんですか」
「一言でいえば、魔法を作り出す力です」
「魔法ということは、火を出したり、時間を止めたりできるんですか」
「火は簡単に出せます。ほら。
時間は止めたことありませんが、人よりも早く動くことはできます」
「今回、奥さんが3人出られたという噂がありますが、真相は?」
「えっと、妻は5人います。
これについて神様に聞いたことがあります。一夫多妻は許されるのかって。
神様の見解としては、例えば生涯の愛を誓っておきながら、死別して再婚する人がいる。
これって、時間軸が違うだけで、二人の妻を持つのと変わらないだろうと。
愛することができるなら、妻にすればいいと。
ただ、神は在るだけで、そこまで人間に関与していません。
神の教えなんてありません。
僕の力を、人助けに使えなんて、一言も言われていませんし、僕が人を害することがあっても何も言われないでしょう。
僕は自分の信念に従って行動しているだけです」
「という事は、私たちは神様より、シュウさんに感謝すべきだと思いますが」
「あっ、そんなことよりも大事なことを忘れてた。
今回、治療の奇蹟を行ったことで、インフルエンザ以外の病気やケガが治っている可能性があります。
医療関係の方は、特に入院中の患者さんなどを再確認してください。
部位の欠損や、たぶん白血病も無理かもしれませんが、ガン程度は治っているはずです。
それと、ウィルス性の病気もですね」
「ま、まさかエイズとか!」
「あっ、エイズもウィルスでしたっけ」
「「「大ニュースだ、すぐ病院に確認を!」」」
こうして会見は終わった。
そのあとで、クリーンの能力者を設定するときは、国単位で1・2か所に集まってもらった。
一か国あたり、50人から500人。
一日3か国が限界だった。
それでも2か月でやり終えたのは褒めてほしいくらいだ。
最後の国を終えたころには、鳥インフルエンザ騒動はおさまりつつあった。
俺は、最後の国を終えたあとで、記者会見に応じた。
「今回、鳥インフルエンザ騒動の最中に、この世界を訪れたのは、単なる偶然なのか、ゼウス様のお導きがあったのか、僕にはわかりません。
ですが、これだけは明言しておきます。
僕たちが除菌、そして治療を行ったのは、決して争いを再扮させるためではない。
これからの世界は、お互いを助け合っていける世界にしてください。
そして、クリーンの奇蹟を与えた人たち。
これから、感染症が発生するたびに引っ張り出されるでしょう。
大変な役目を押し付けてしまい、申し訳なく思います。
できれば、国単位、世界単位でフォローしてあげてください。
お願いします。
さて、この世界の神様は一人だけです。
名前は僕が勝手にゼウス様とつけましたが、本来、神様に名前はありません。
ですから、これまで信じてきた神様がゼウス様なのかもしれない。
そういう思いで結構ですから、ゼウス様に感謝を捧げてください。
少なくとも、僕に奇蹟の力を与えたゼウス様がいたからこそ、この世界を救うことができたんです。
ゼウス様への感謝をお願いします。
僕からは以上です」
「どこで神様と出会われたんですか」
「ちょっとしたトラブルがあって、僕がほかの世界に迷い込んでしまったときに、この奇蹟の力を与えられ、何とか生きて行けと言われました」
「どんな力なんですか」
「一言でいえば、魔法を作り出す力です」
「魔法ということは、火を出したり、時間を止めたりできるんですか」
「火は簡単に出せます。ほら。
時間は止めたことありませんが、人よりも早く動くことはできます」
「今回、奥さんが3人出られたという噂がありますが、真相は?」
「えっと、妻は5人います。
これについて神様に聞いたことがあります。一夫多妻は許されるのかって。
神様の見解としては、例えば生涯の愛を誓っておきながら、死別して再婚する人がいる。
これって、時間軸が違うだけで、二人の妻を持つのと変わらないだろうと。
愛することができるなら、妻にすればいいと。
ただ、神は在るだけで、そこまで人間に関与していません。
神の教えなんてありません。
僕の力を、人助けに使えなんて、一言も言われていませんし、僕が人を害することがあっても何も言われないでしょう。
僕は自分の信念に従って行動しているだけです」
「という事は、私たちは神様より、シュウさんに感謝すべきだと思いますが」
「あっ、そんなことよりも大事なことを忘れてた。
今回、治療の奇蹟を行ったことで、インフルエンザ以外の病気やケガが治っている可能性があります。
医療関係の方は、特に入院中の患者さんなどを再確認してください。
部位の欠損や、たぶん白血病も無理かもしれませんが、ガン程度は治っているはずです。
それと、ウィルス性の病気もですね」
「ま、まさかエイズとか!」
「あっ、エイズもウィルスでしたっけ」
「「「大ニュースだ、すぐ病院に確認を!」」」
こうして会見は終わった。
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