上 下
130 / 224
第四章

これでいいのか?

しおりを挟む

『どうしますかね』

『勝手に神に祀り上げるとはな』

『まあ、当分様子を見ますかね』

『1番は共通として、偶数番はわしの信徒じゃぞ』

『いいですよ、奇数番は私が…まあ、どちらが敬われるか競争ですね』

『直接の手出しは禁止じゃからな』

『シュウやネコに指示してやらせるのは問題なしと。
そうなると、クロウ君も少し手を入れましょうかね』

『サクラもやらんといかんな』



シャララーン♪

おおっ!

「ど、どうしたんだ二匹とも……」

「正式に、ルシファー様の使い魔になったにゃ」

「私はゼウス様よ」

「ということは、合格点をもらえたと……」

「ここ以外の、奇数番の世界はルシファー様にゃ」

「偶数番はゼウス様よ」

「それって、俺が開けた順番?」

「「そう」」 「よ」 「にゃ」

二匹、いや二人はネコの獣人として人型になっていた。
というか、お前ら服着てくれよ…


現状ではこんな感じである。

第一世界は、共有の世界

第二世界 ユーフラシアはゼウス様の管轄

第三世界 魔界はルシファー様の管轄

第四世界 動物だけ(第5世界と入れ替え済) ゼウス様の管轄

第五世界 ビビの世界 ルシファー様の管轄

第六世界 2000年以内に分岐 ゼウス様の管轄

第七世界 生物なし ルシファー様の管轄

第八世界 マヤ ゼウス様の管轄

第九世界 アリ ルシファー様の管轄

第十世界 石器時代 ゼウス様の管轄

(※過去の投稿も、表現を一部変更済)

この騒動の間にルシアとバーバラが出産。
ルシアの子どもは男の子で、時輝(トキ)と名付け、バーバラの子は女の子でフランソワと名付けられた。



「シュウ、ルシファー様が魔界と第七世界に生物界を作ったそうにゃ。
布教せよとの指令にゃ」

「シュウ、第四世界にも、人を作ったわ。そっちもね」

「おいおい、なんで急に積極的になってんだよ……」

「ゼウスに負けてらんないにゃ」

「ルシファーごときに遅れはとらないそうよ」



第三世界は亜人系の世界だった。
ここは元々が一つの大きな大陸で、今はそこに森や山・川ができている。

「環境を作って人間の種を仕込んで数千年時間を進めただけだから、ルシファー様もどうなっているか知らにゃいにゃ」

空からざっと確認したところ、大国が二つで小国が8個。
二つの大国を囲むように8つの小国が成立している。

まず東の小国を訪れてみる。
ここはエルフの国だった。
人口2万人で、農業と林業が中心だ。
文化レベルは12世紀といったところか。

日本では壇ノ浦の戦いで平家が破れ源氏が鎌倉幕府を設立した。
ヨーロッパでは十字軍の遠征が行われ、フィクションの世界では水滸伝の108英傑が集まっており、日本では絶世の美女玉藻前が現れ、九尾の狐であることが露見した時代である。
風車や水車小屋、印刷、眼鏡、はさみが使われており、本や絵画なども一般化している。

ブドウ、コムギ、マメ類、オリーブ、各種果物が栽培され、ワインや農作物が出荷されている。

一応、ここで冒険者ギルドに立ち寄り、冒険者登録をしておく。
サクラとクロウも一緒である。


エルフ国から北西に行くと、獣人を中心とした狩猟の国、獣人国があった。
出荷は乾燥肉・毛皮が中心だ。

エルフ国との中間に東のダンジョンがあり、冒険者が多く集まる国になっている。


ここからさらに北西に向かうとドワーフ国があった。
金属系の鉱業と鍛冶の国。
鍋や包丁といった金属加工品が出荷品だ。
仕入れは酒と肉になる。

ここから西南に向かうと、混血族になり雑多な人種が多い。
ここの南に中央ダンジョンがあり、冒険者だったり、案内や荷運びで対価を得ている。
ここは国として認められておらず、独立した街の位置づけとなっている。

混血族の街から北西に行くとノームの国があり、ここでは貴金属類の鉱業と加工業が生業となる。

そして、西のはずれには竜人の国がある。
ここは、他との交流がなく、自給自足で賄っている。

まったく、面倒な世界を作ってくれたものだ…

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

女神様から同情された結果こうなった

回復師
ファンタジー
 どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます

ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。 何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。 何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。 それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。 そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。 見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。 「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」 にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。 「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。 「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

クラス転移で神様に?

空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。 異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。 そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。 異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。 龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。 現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定

修行マニアの高校生 異世界で最強になったのでスローライフを志す

佐原
ファンタジー
毎日修行を勤しむ高校生西郷努は柔道、ボクシング、レスリング、剣道、など日本の武術以外にも海外の武術を極め、世界王者を陰ながらぶっ倒した。その後、しばらくの間目標がなくなるが、努は「次は神でも倒すか」と志すが、どうやって神に会うか考えた末に死ねば良いと考え、自殺し見事転生するこができた。その世界ではステータスや魔法などが存在するゲームのような世界で、努は次に魔法を極めた末に最高神をぶっ倒し、やることがなくなったので「だらだらしながら定住先を見つけよう」ついでに伴侶も見つかるといいなとか思いながらスローライフを目指す。 誤字脱字や話のおかしな点について何か有れば教えて下さい。また感想待ってます。返信できるかわかりませんが、極力返します。 また今まで感想を却下してしまった皆さんすいません。 僕は豆腐メンタルなのでマイナスのことの感想は控えて頂きたいです。 不定期投稿になります、週に一回は投稿したいと思います。お待たせして申し訳ございません。 他作品はストックもかなり有りますので、そちらで回したいと思います

母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)

いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。 全く親父の奴!勝手に消えやがって! 親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。 俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。 母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。 なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな? なら、出ていくよ! 俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ! これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。 カクヨム様にて先行掲載中です。 不定期更新です。

処理中です...