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第三章
魔界
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ビル内のゾンビを一掃した俺は、広域探査でゾンビの発生を確かめる。
まだ……
まだ……
見つけた!
そこにネズミがいる!
高速移動で地下鉄の線路を走りネズミを追う……と、、地下鉄に体当たりするところだった。
近い!
あれだ、ホームを駆けるネズミ!
『フリーズ!』
ドスッ キャーッ
「大丈夫、凍らせましたから」
「『クリーン!』 『ファイア!』」
ボッ
最後のゾンビを灰にしてホワイトハウスへ転移する。
シュン!
「なんとか終わりました。
できれば、穴を塞ぎたいんですけど……」
「いかん!
プレジデント、せっかく異種族と接触するチャンスですぞ。
大々的にアピールして我が国の偉大さを知らしめるチャンスを逃す手はありません」
「ですが、ネズミ一匹でこれだけの騒ぎです。
まだ、どんな相手が出てくるか分からないんですよ」
「不意打ちさえ食らわなければ、ネズミごとき火炎放射で一撃です。中隊を送り込み、穴の向こうで始末させますよ」
「広報は?」
「今回のゾンビ騒ぎを知らせるには、穴の存在を説明する必要があります。
それを、ネズミが出たからと言って、すぐに穴を塞いだというのは明らかにイメージダウンですね」
「相手は悪魔なんですよ!」
「すまんなシュウ……」
「どうなっても、しりませんからね。
一つだけアドバイスしておきます。
全兵士に銀メッキでいいので、指輪でも腕輪でもつけさせてください」
シュン!
「C〇N、魔界より、アンナがお届けいたします。
こは魔界の設置された前線基地になります。
魔界…、そうあの悪魔が棲むといわれる魔界です。
これまでのところ、ガーゴイルは確認されているものの、他は一匹のネズミだけです。
そのネズミが、先日のゾンビ騒動を引き起こし、49名の死者を出しました。
ここはアトランタ郊外にある廃ビルの屋上です。
その屋上に開いた異空間と行き来できる穴。
今まさに、穴を通って別の世界にやってきているわけです。
今回、特別の許可をいただいて、中継を行っています。
兵士の方にお話を聞いてみましょう。
相手は悪魔とのことですが、怖くないですか?」
「まったく恐怖心がない訳ではありませんが、悪魔といえど実体があれば銃の勝ちですよ」
「今は何を?」
「魔界の土を回収して調査します。
そのサンプル取りですよ」
「今のところ生物は出てきていないんですね」
「おっ、見てください。土の中にいたミミズのような生物を回収できました」
「魔界で初めてといっていい、生物との遭遇です。
世界で初めて、C〇Nが撮影しています。
この生物も解析されるんですね」
「はい。遺伝子レベルまで解析して、地球の生物と比較することになると思います」
「ありがとうございました。魔界よりアンナがお届けしました」
この映像が公開されたことで、世界中の宗教関係者が声明を出した。
悪魔との接触は危険すぎるというものと、神の御心の元に悪魔を退けろいう二通りの意見だ。
民間からも、悪魔祓い師(エクソシスト)を派遣しろなどのデモが起こってくる。
「な、何だあれは」
双眼鏡で周囲を確認していた兵士が声をあげた。
「ドッ、ドラゴンです!」
「狙撃手、用意しろ!」
M107狙撃銃は、三脚固定で全方向に配置されていた。
「撃て!」 バシュ!
12.7x99mm NATO弾がドラゴンの頭部をとらえ吹き飛ばす。
「命中です!」
ティラノサウルスに似たドラゴンは、そのまま数歩進んで倒れた。
まだ……
まだ……
見つけた!
そこにネズミがいる!
高速移動で地下鉄の線路を走りネズミを追う……と、、地下鉄に体当たりするところだった。
近い!
あれだ、ホームを駆けるネズミ!
『フリーズ!』
ドスッ キャーッ
「大丈夫、凍らせましたから」
「『クリーン!』 『ファイア!』」
ボッ
最後のゾンビを灰にしてホワイトハウスへ転移する。
シュン!
「なんとか終わりました。
できれば、穴を塞ぎたいんですけど……」
「いかん!
プレジデント、せっかく異種族と接触するチャンスですぞ。
大々的にアピールして我が国の偉大さを知らしめるチャンスを逃す手はありません」
「ですが、ネズミ一匹でこれだけの騒ぎです。
まだ、どんな相手が出てくるか分からないんですよ」
「不意打ちさえ食らわなければ、ネズミごとき火炎放射で一撃です。中隊を送り込み、穴の向こうで始末させますよ」
「広報は?」
「今回のゾンビ騒ぎを知らせるには、穴の存在を説明する必要があります。
それを、ネズミが出たからと言って、すぐに穴を塞いだというのは明らかにイメージダウンですね」
「相手は悪魔なんですよ!」
「すまんなシュウ……」
「どうなっても、しりませんからね。
一つだけアドバイスしておきます。
全兵士に銀メッキでいいので、指輪でも腕輪でもつけさせてください」
シュン!
「C〇N、魔界より、アンナがお届けいたします。
こは魔界の設置された前線基地になります。
魔界…、そうあの悪魔が棲むといわれる魔界です。
これまでのところ、ガーゴイルは確認されているものの、他は一匹のネズミだけです。
そのネズミが、先日のゾンビ騒動を引き起こし、49名の死者を出しました。
ここはアトランタ郊外にある廃ビルの屋上です。
その屋上に開いた異空間と行き来できる穴。
今まさに、穴を通って別の世界にやってきているわけです。
今回、特別の許可をいただいて、中継を行っています。
兵士の方にお話を聞いてみましょう。
相手は悪魔とのことですが、怖くないですか?」
「まったく恐怖心がない訳ではありませんが、悪魔といえど実体があれば銃の勝ちですよ」
「今は何を?」
「魔界の土を回収して調査します。
そのサンプル取りですよ」
「今のところ生物は出てきていないんですね」
「おっ、見てください。土の中にいたミミズのような生物を回収できました」
「魔界で初めてといっていい、生物との遭遇です。
世界で初めて、C〇Nが撮影しています。
この生物も解析されるんですね」
「はい。遺伝子レベルまで解析して、地球の生物と比較することになると思います」
「ありがとうございました。魔界よりアンナがお届けしました」
この映像が公開されたことで、世界中の宗教関係者が声明を出した。
悪魔との接触は危険すぎるというものと、神の御心の元に悪魔を退けろいう二通りの意見だ。
民間からも、悪魔祓い師(エクソシスト)を派遣しろなどのデモが起こってくる。
「な、何だあれは」
双眼鏡で周囲を確認していた兵士が声をあげた。
「ドッ、ドラゴンです!」
「狙撃手、用意しろ!」
M107狙撃銃は、三脚固定で全方向に配置されていた。
「撃て!」 バシュ!
12.7x99mm NATO弾がドラゴンの頭部をとらえ吹き飛ばす。
「命中です!」
ティラノサウルスに似たドラゴンは、そのまま数歩進んで倒れた。
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