10 / 48
第一章 夜逃げ
そのメイド-天狗と遭遇する
しおりを挟む
-ど、どうしたというのだ
-何が起こったんだ
-わかりませんが突然世界が改編されました
-まさか、人間の意志によって…
-過去に、このような事例はあるのか
-少しですがあります
2000年ほど前に、海を割った老人がいます
-あの女性が、それほどの存在だというのか
-今回の事象は、どうやら根本的な改編ではなく上辺だけと思われます
-似たような事象が起こる予定だったというわけか
カタゴトガタゴト
少し進むと、わきの草むらに男の人が数人倒れています。
血の匂いがプーンと鼻をつきます。
関わりたくないので、足早に行きすぎようとしたら、まだ息があったようで…
「そ、そのガキは…勇者か…」
「いえ、大五郎です」
「そ、そうか…」
どうやらこと切れたようです。
迷惑をかけたのは、こっちの方だったみたいですね。
カタゴトガタゴト
なんとか、目的のお寺につきました。
「ごめんください」
「はーい」
小坊主さんが出てきました。
「こちらの先生を紹介されまして、これ紹介状です」
「少しお待ちください」
小坊主さんは一旦奥に引っ込んで、今度は大きな男の人が出てきました。
顔には天狗の面をかぶっています。
「マルコとその連れだな、イソラ…いや、アマンダから連絡は受けている。上がれ」
「お邪魔します」
本堂の横を通って、長い廊下を奥に向かいます。
天狗の先生は、身長2mくらいで茶色の髪をしており、筋骨隆々のいでたちです。
先ほどの小坊主さんが、後ろからついてきます。
奥の部屋は畳敷きでした。
こんなもの作る人がいるのかしらん。
でも、井草の香りがプーンと漂ってきます、
「アマンダの話では、魔物に襲われた時の恐怖がトラウマになっているとか。
わしの修業は厳しいぞ」
「それは伺っておりますが、この子には魔王を倒してもらわねばなりません」
「それも承知しておる。
そうじゃな、三か月。
この坊主と二人、山頂のお堂で鍛錬してくるゆえ、お前は寺を手伝いながら鍛錬しておるがよい」
「わかりました。よろしくお願いいたします」
三か月の間、私はお寺の本堂を掃除し、食事こしらえ、竹やぶで鍛錬に励みました。
そして、三か月後、帰ってきたルイージ様は灰色の目をしていました。
何があったの…
-何が起こったんだ
-わかりませんが突然世界が改編されました
-まさか、人間の意志によって…
-過去に、このような事例はあるのか
-少しですがあります
2000年ほど前に、海を割った老人がいます
-あの女性が、それほどの存在だというのか
-今回の事象は、どうやら根本的な改編ではなく上辺だけと思われます
-似たような事象が起こる予定だったというわけか
カタゴトガタゴト
少し進むと、わきの草むらに男の人が数人倒れています。
血の匂いがプーンと鼻をつきます。
関わりたくないので、足早に行きすぎようとしたら、まだ息があったようで…
「そ、そのガキは…勇者か…」
「いえ、大五郎です」
「そ、そうか…」
どうやらこと切れたようです。
迷惑をかけたのは、こっちの方だったみたいですね。
カタゴトガタゴト
なんとか、目的のお寺につきました。
「ごめんください」
「はーい」
小坊主さんが出てきました。
「こちらの先生を紹介されまして、これ紹介状です」
「少しお待ちください」
小坊主さんは一旦奥に引っ込んで、今度は大きな男の人が出てきました。
顔には天狗の面をかぶっています。
「マルコとその連れだな、イソラ…いや、アマンダから連絡は受けている。上がれ」
「お邪魔します」
本堂の横を通って、長い廊下を奥に向かいます。
天狗の先生は、身長2mくらいで茶色の髪をしており、筋骨隆々のいでたちです。
先ほどの小坊主さんが、後ろからついてきます。
奥の部屋は畳敷きでした。
こんなもの作る人がいるのかしらん。
でも、井草の香りがプーンと漂ってきます、
「アマンダの話では、魔物に襲われた時の恐怖がトラウマになっているとか。
わしの修業は厳しいぞ」
「それは伺っておりますが、この子には魔王を倒してもらわねばなりません」
「それも承知しておる。
そうじゃな、三か月。
この坊主と二人、山頂のお堂で鍛錬してくるゆえ、お前は寺を手伝いながら鍛錬しておるがよい」
「わかりました。よろしくお願いいたします」
三か月の間、私はお寺の本堂を掃除し、食事こしらえ、竹やぶで鍛錬に励みました。
そして、三か月後、帰ってきたルイージ様は灰色の目をしていました。
何があったの…
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
異世界でも男装標準装備~性別迷子とか普通だけど~
結城 朱煉
ファンタジー
日常から男装している木原祐樹(25歳)は
気が付くと真っ白い空間にいた
自称神という男性によると
部下によるミスが原因だった
元の世界に戻れないので
異世界に行って生きる事を決めました!
異世界に行って、自由気ままに、生きていきます
~☆~☆~☆~☆~☆
誤字脱字など、気を付けていますが、ありましたら教えて頂けると助かります!
また、感想を頂けると大喜びします
気が向いたら書き込んでやって下さい
~☆~☆~☆~☆~☆
カクヨム・小説家になろうでも公開しています
もしもシリーズ作りました<異世界でも男装標準装備~もしもシリーズ~>
もし、よろしければ読んであげて下さい
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる