稀代の魔物使い

モモん

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第Ⅲ章 アルトハイン

ナキュからチルバ

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「そういえば、ヨロイウオの甲羅はどうされました?」

「一本だけ包丁をつくってもらい、あとはチョロリが食べちゃいましたけど」

ピュリー

「なんと!あれを食べるとは!」

「た、食べちゃいけなかったですか」

「ヨロイウオの甲羅は、モリの先端に使うんだよ。
硬くて加工はしにくいが、その分錆びないし結構高値で売れるんだぜ」

「すみません、知らなくて」

「しっかし、あれを食うとは、龍ってのはやっぱり規格外だな」

「骨とか、硬いものは好きみたいですよ」

チョロリも大きくなってきて、2m以上あります。
その分、食欲も旺盛になってきて、どんな食材も最後はチョロリが食べちゃいます。

翌日も、半日は海で遊びました。
ヨロイウオもサメも姿を見せません。
どうやら全部始末できたようです。



次の日、今度はチルバに向かいます。

「おお、やはり大型のものは迫力がありますな」

領主のダクト・レイガールさんです。

「改良型のベーコンもできましたよ」

「それは、夕食が楽しみですね」

夕食には、ベーコンのステーキとジャガイモのサラダを作りました。

「こ、こんなベーコンが作れるとは」

「臭みもないし、塩加減がちょうどいいだろう」

「まったくです。
いやあ、脱帽ですな」

改良型の燻製室を作ってほしいと依頼されて、設置してきました。
こうして、アルトハイン王国のホーリーライト設置が完了しました。
あとは、王都に戻って、交易の検討です。

米稲は大量に見つかりました。
やっぱり、アルトハインの方が生育に適しているようです。
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