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第五章 結婚
第96話 魔法式
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「こちらが手持ちの種になります。」
今日取り出した分も含めて長老に手渡した。
「10粒は農林局に渡してありますが、残りすべてをエルフの皆さんに託します。」
「まいったな。時期王配の言葉の重みってやつがヒシヒシときやがるぜ。」
「ねえねえ、ジュリのまらびしゃはどうなったの?」
「仕方ねえ、真剣に考えてやるか……」
「ジャニスの姪になるんですから、うちから通わせてもいいですよ。」
「その前に、試験とかあるんだろ?」
「うちで一か月仕込めば確実に通りますよ。」
「タウ局長、それズルいです。」
「別に優遇はしないさ。ちゃんと実力入れるようにするから大丈夫だよ。」
「だって、菓子職人コースっていったら、講師から学長まで局長の思いのままじゃないですか。」
「うーん、そうだった……かな?」
「絶対そうですよ。」
「ふーん、農林局はエルフの子供さんを学び舎で預かることに反対なんだ。」
「……いえ。大賛成です。」
「そうだよねーっ。よかったよ、理解者がいて。」
「……。」
「なんかワシ、次期王政が怖くなってきたぞ……」
「そうだ、長老に土産があるんですよ。」
「な、なんだいきなり……。」
「外に行きましょう。」
全員で外に行き、俺は収納から馬車を取り出した。
「王族の馬車と同じ仕様です。上物は木製ですが車輪周りは金属製です。」
馬を出してもらい、アイラを御者にして一回りする。
「これなら移動が楽になるな。」
「そうでしょ。これで城へ遊びに来てくださいよ。」
他にも冷蔵庫と各種ジュース・スイーツ類を置いて俺たちは帰路についた。
「たっぱりタウ局長は素晴らしいです。メロンだけじゃなく、エルフとの関係も修復しちゃうんですから。」
「こんなの偶々だよ。ジュリのケガを治せたのだって、ジャニスがうちの執事だったことも偶然だしね。」
「いえ、偶然を手繰り寄せて対応できるだけの能力がすごいんですよ。メロンだってそうです。農林局以外で、美味しいから自国で栽培してみようなんて誰も考えませんから。」
「そんなことはないよ。」
「だって、お金を払えば買えるんですから。特に貴族なら。しかも、エルフ前提で話を持ってこられた。うちの局長になってくださいよ。」
「冗談言わないでくださいよ。これ以上仕事が増えたら死んじゃいますよ。」
「大丈夫です。ドラゴンに焼かれても復活した勇者なんですから。」
「勇者ねぇ……。」
そう、俺は勇者ではない、ガラガラポンで赤玉が出ただけなのだ。勇者という種族が別に存在することを俺は知っている。
家に帰って、ジャニスに経緯を報告した。
「あの父を説得できるとはさすが主です。それにしても、義姉さんのお腹にいた子供がもう10才になるんですね。」
「10年前の確執はないみたいだし、みんな会いたがっているみたいだよ。一度帰っておいでよ。」
「そうですね……。ジュリという姪に教えてあげたいこともあるし、少し考えてみます。」
翌朝、俺は登城し陛下に交渉の成功を報告した。
「これがうまくいけば、国民もメロンを食べられるようになるんじゃな。」
「栽培が難しい分、金額は高くなりますからね。やはり金貨一枚は普通の国民が口にできる金額じゃないですよ。その分、うちの店でメロン味のスイーツを安く提供しますけどね。」
「それで十分だろう。いずれは、その種を使って劣化版のメロンが普及するはずだ。高級品でなくとも、国民の口に入ればよいだろう。」
「そうですね。」
ソフィアの部屋に寄って簡単に報告し、俺は魔法局に向かった。そこで、飛空艇のメンバーに頼み込んで火魔法と水魔法のレクチャーを受ける。
火魔法は自分では使えない魔法だが、魔道具にすれば稼働できるのだ。
家に帰った俺は、本気で魔法式の構築にとりかかった。小さな魔石に一番簡単な火魔法を書き込み試射していく。同じ魔法でも教わった人によって違う部分があった。おそらく、そこが威力の違いなんだろうと推測して、何度も魔法式を書き換えて試射していく。俺の入力は仮想キーボードを使っている。
何度か試射を繰り返し、やがてドーンと大きな爆発音で地面に1mほどの穴が開いたのでそこで中止する。これ以上は海とかに行かないと無理だ。
同じように水魔法も試していくと、氷の矢を射出する事に成功した。
「まあ、護身具としてはこれくらいでいいかな。でも、シーサーペントやドラゴン相手だとこれじゃあ難しいな。」
俺はソフィアの護身用にピストル型の魔道具を作り、魔石を組み込んだ。魔石から魔力の発動点までは当然魔導線を使ってある。
同じ要領で、銃身を太くした自動小銃型の魔道具を作り、威力をあげた魔法式を書き込んだ。ピストルも自動小銃も、魔法は切り替えて使うことができる。
この世界で、こういった魔道具が開発されなかったのは、魔導線が希少だったことに加え、変数という概念が存在しなかったからだろう。
船の推進機のテストは裏の川で行った。水流操作の魔法は自分で使うことができたため、勢いを変えていくつかの魔石に書き込み魔方式の違いをチェックできた。変数部分は簡単に解明できたので、4種類の魔方式を大き目の魔石に書き込み、それぞれを切り替えレバーで選択できるようにする。形状は船外機タイプにしてどの船にも取付可能にした。
それとは別に、俺はオールステンレス製で20m級の船を作った。推進機は2機の内臓式で、前進4速・後退2速の6速切り替え式。100mmの砲を3門備えた戦闘艦だ。キャビンの上部にはシノブに書き込んでもらったライトボールを応用したサーチライトを2基備え、前方のガラスにはワイパーも付けてある。何に使うかといえば、シーサーペント狩りに決まっている。シーサーペントの魔石を使って飛空艇を作るんだ。
翌日、ソフィアを訪ねてピストル型の魔道具を渡し、屋上で空に向けて試射してもらった。
「こんな簡単に強力な火魔法や水魔法が使えるなんて思いませんでしたわ。やっぱりタウは天才です。」
「使いすぎると魔力切れを起こすだろうから、十分に気をつけてね。それから、間違っても人に向けて使わないこと。」
「あっ、魔力切れかしら……」
ソフィアはわざとらしくよろめいて見せた。
「仕方ないなぁ……」
俺はソフィアをお姫様抱っこして部屋に戻った。
「じゃあ、ヤップに行って推進装置を渡してくるからね。」
「えっと、お土産は……」
「ヤップにはシーサーペントくらいしかないよ。」
「えーっ……」
「分かった。ハリに寄って何か探してくるよ。」
「絶対だからね。」
「ああ。」
俺はベッドに横たわったソフィアに軽くキスをした。部屋を出るとき、みーちゃったと聞こえた気がしたが、気のせいだろう。
俺はそのままヤップに向けて出発した。御者はアイラである。
【あとがき】
魔法式の文字は、通常使っている文字ではなく、ルーン文字のような記号に近いもので、21種類の文字で構成されています。当然、仮想キーボードはその文字で構成してあり、空中をタイプすることで入力できます。
今日取り出した分も含めて長老に手渡した。
「10粒は農林局に渡してありますが、残りすべてをエルフの皆さんに託します。」
「まいったな。時期王配の言葉の重みってやつがヒシヒシときやがるぜ。」
「ねえねえ、ジュリのまらびしゃはどうなったの?」
「仕方ねえ、真剣に考えてやるか……」
「ジャニスの姪になるんですから、うちから通わせてもいいですよ。」
「その前に、試験とかあるんだろ?」
「うちで一か月仕込めば確実に通りますよ。」
「タウ局長、それズルいです。」
「別に優遇はしないさ。ちゃんと実力入れるようにするから大丈夫だよ。」
「だって、菓子職人コースっていったら、講師から学長まで局長の思いのままじゃないですか。」
「うーん、そうだった……かな?」
「絶対そうですよ。」
「ふーん、農林局はエルフの子供さんを学び舎で預かることに反対なんだ。」
「……いえ。大賛成です。」
「そうだよねーっ。よかったよ、理解者がいて。」
「……。」
「なんかワシ、次期王政が怖くなってきたぞ……」
「そうだ、長老に土産があるんですよ。」
「な、なんだいきなり……。」
「外に行きましょう。」
全員で外に行き、俺は収納から馬車を取り出した。
「王族の馬車と同じ仕様です。上物は木製ですが車輪周りは金属製です。」
馬を出してもらい、アイラを御者にして一回りする。
「これなら移動が楽になるな。」
「そうでしょ。これで城へ遊びに来てくださいよ。」
他にも冷蔵庫と各種ジュース・スイーツ類を置いて俺たちは帰路についた。
「たっぱりタウ局長は素晴らしいです。メロンだけじゃなく、エルフとの関係も修復しちゃうんですから。」
「こんなの偶々だよ。ジュリのケガを治せたのだって、ジャニスがうちの執事だったことも偶然だしね。」
「いえ、偶然を手繰り寄せて対応できるだけの能力がすごいんですよ。メロンだってそうです。農林局以外で、美味しいから自国で栽培してみようなんて誰も考えませんから。」
「そんなことはないよ。」
「だって、お金を払えば買えるんですから。特に貴族なら。しかも、エルフ前提で話を持ってこられた。うちの局長になってくださいよ。」
「冗談言わないでくださいよ。これ以上仕事が増えたら死んじゃいますよ。」
「大丈夫です。ドラゴンに焼かれても復活した勇者なんですから。」
「勇者ねぇ……。」
そう、俺は勇者ではない、ガラガラポンで赤玉が出ただけなのだ。勇者という種族が別に存在することを俺は知っている。
家に帰って、ジャニスに経緯を報告した。
「あの父を説得できるとはさすが主です。それにしても、義姉さんのお腹にいた子供がもう10才になるんですね。」
「10年前の確執はないみたいだし、みんな会いたがっているみたいだよ。一度帰っておいでよ。」
「そうですね……。ジュリという姪に教えてあげたいこともあるし、少し考えてみます。」
翌朝、俺は登城し陛下に交渉の成功を報告した。
「これがうまくいけば、国民もメロンを食べられるようになるんじゃな。」
「栽培が難しい分、金額は高くなりますからね。やはり金貨一枚は普通の国民が口にできる金額じゃないですよ。その分、うちの店でメロン味のスイーツを安く提供しますけどね。」
「それで十分だろう。いずれは、その種を使って劣化版のメロンが普及するはずだ。高級品でなくとも、国民の口に入ればよいだろう。」
「そうですね。」
ソフィアの部屋に寄って簡単に報告し、俺は魔法局に向かった。そこで、飛空艇のメンバーに頼み込んで火魔法と水魔法のレクチャーを受ける。
火魔法は自分では使えない魔法だが、魔道具にすれば稼働できるのだ。
家に帰った俺は、本気で魔法式の構築にとりかかった。小さな魔石に一番簡単な火魔法を書き込み試射していく。同じ魔法でも教わった人によって違う部分があった。おそらく、そこが威力の違いなんだろうと推測して、何度も魔法式を書き換えて試射していく。俺の入力は仮想キーボードを使っている。
何度か試射を繰り返し、やがてドーンと大きな爆発音で地面に1mほどの穴が開いたのでそこで中止する。これ以上は海とかに行かないと無理だ。
同じように水魔法も試していくと、氷の矢を射出する事に成功した。
「まあ、護身具としてはこれくらいでいいかな。でも、シーサーペントやドラゴン相手だとこれじゃあ難しいな。」
俺はソフィアの護身用にピストル型の魔道具を作り、魔石を組み込んだ。魔石から魔力の発動点までは当然魔導線を使ってある。
同じ要領で、銃身を太くした自動小銃型の魔道具を作り、威力をあげた魔法式を書き込んだ。ピストルも自動小銃も、魔法は切り替えて使うことができる。
この世界で、こういった魔道具が開発されなかったのは、魔導線が希少だったことに加え、変数という概念が存在しなかったからだろう。
船の推進機のテストは裏の川で行った。水流操作の魔法は自分で使うことができたため、勢いを変えていくつかの魔石に書き込み魔方式の違いをチェックできた。変数部分は簡単に解明できたので、4種類の魔方式を大き目の魔石に書き込み、それぞれを切り替えレバーで選択できるようにする。形状は船外機タイプにしてどの船にも取付可能にした。
それとは別に、俺はオールステンレス製で20m級の船を作った。推進機は2機の内臓式で、前進4速・後退2速の6速切り替え式。100mmの砲を3門備えた戦闘艦だ。キャビンの上部にはシノブに書き込んでもらったライトボールを応用したサーチライトを2基備え、前方のガラスにはワイパーも付けてある。何に使うかといえば、シーサーペント狩りに決まっている。シーサーペントの魔石を使って飛空艇を作るんだ。
翌日、ソフィアを訪ねてピストル型の魔道具を渡し、屋上で空に向けて試射してもらった。
「こんな簡単に強力な火魔法や水魔法が使えるなんて思いませんでしたわ。やっぱりタウは天才です。」
「使いすぎると魔力切れを起こすだろうから、十分に気をつけてね。それから、間違っても人に向けて使わないこと。」
「あっ、魔力切れかしら……」
ソフィアはわざとらしくよろめいて見せた。
「仕方ないなぁ……」
俺はソフィアをお姫様抱っこして部屋に戻った。
「じゃあ、ヤップに行って推進装置を渡してくるからね。」
「えっと、お土産は……」
「ヤップにはシーサーペントくらいしかないよ。」
「えーっ……」
「分かった。ハリに寄って何か探してくるよ。」
「絶対だからね。」
「ああ。」
俺はベッドに横たわったソフィアに軽くキスをした。部屋を出るとき、みーちゃったと聞こえた気がしたが、気のせいだろう。
俺はそのままヤップに向けて出発した。御者はアイラである。
【あとがき】
魔法式の文字は、通常使っている文字ではなく、ルーン文字のような記号に近いもので、21種類の文字で構成されています。当然、仮想キーボードはその文字で構成してあり、空中をタイプすることで入力できます。
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