7人のメイド物語

モモん

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第一章 一人と7人のメイド

リバーシ大会当日になった

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マリアンヌの提案で、二人とも腰に白いリボンを結ぶことにした。
確かにリボンの位置により足が長く、ウエストが締まって見える。

初日は予選のため王妃の出番はない。

2000名の三番勝負に2時間。
勝者同士による2回戦。
更に3回戦、4回戦と進み、125名が初日に勝ち残った。

二日目は5人ひと組のリーグ戦で、各組トップの15人が勝ち残る。

「すごい仕組みね。2000人が2日で15人まで絞りこまれるなんて。
ちょっと見て回ったけど、すっごく白熱してたわ」

「ええ、勝ち残ったのは本当に強い人よ。
さすがにあの15人が相手だと、私も勝てるかどうか……」

「お まつり たのし くね」

「そうはいかないわ。
出場する以上、絶対に勝つわよ」

負けず嫌いな王妃であった。

決勝トーナメントは、15人に王妃を加えた16人である。
ゲームとはいえ、何手か本気で先読みしていると疲れる。
2日間で8試合以上対戦し、疲労婚倍の選手と、トーナメントから参戦の王妃。
どちらが有利かは分からない。

決勝トーナメントは5番勝負になる。
一回戦でベスト8が決まり、2回戦でベスト4が出そろう。
王妃は、一回戦3-2で辛勝し、二回戦も3-2。
面目躍如でベスト4に残っている。
午後は準決勝と決勝であった。

「もうダメ……疲れたわ」

「あたま つかれ たら あまい もの」

よく冷えたプリンを用意してある。

「ありがとう。
でも、本気のリバーシがこんなに疲れるとは思わなかったわ」

決勝の顔ぶれは、王妃と農村部の少女、城の文官と商家の番頭という女性・男性同士の対決となった。
職種も年齢も見事にばらけている。

参加者と観客2000人以上が見守る中、準決勝がスタートする。
王妃は善戦するも1-3で少女に敗れた。
男性側は城の文官が勝ち上がり、決勝へ。

ちなみに3位決定戦は行わない。

「あの子12歳だって言ってたけどすごく強いわ」

その少女も決勝では2-3で敗れた。

そして表彰式である。

優勝商品とトロフィーを王様から手渡してもらう。
3位までの表彰が終わり、大会は幕を閉じる。

「王家代表として、3位は見事だったぞ」

「次回は優勝を狙うわ」

「えっ…… じかい……」

「決まってるでしょ。
負けたまま終われないわよ」

「うむ、年齢・職業を問わず参加できて、これだけ盛り上がるんだ。
年一回はこういうのもいいだろう」

「つぎ は、くにが しゅさい ね」

「何をいうか。
開発者主催に決まっているだろう。
王家の鉱山は自由に使っていいからな」

総務局のジャスミンさんのところでも盛り上がっていた。

「これだけ盛り上がったんだ。次回も頼むぞ」

総務局長から俺とジャスミンさんに声がかけられた。
ちなみに、ジャスミンさんはこの功績が評価され、イベント班の主任に昇格したそうだ。
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