4 / 23
第一章
第4話 魔剣なんて使えるのか?
しおりを挟む
「リコ様、魔導照明と共に、魔導コンロも凄い売れ行きですよ。」
「あはは、シルビアさんの販売戦略が効果的だからですよ。」
「そんなことを言って。エルフを口説いても何も出ませんよ。」
「3才児に何を言ってるんですか。」
俺が魔導具に書き込んだ魔法式には、プロテクトがかけてある。
昔の魔導具が複製されなかったのも、そこに要因があるのだ。
つまり、俺の作った魔導具は、材料があっても複製できないし、ましてや純度の高いミスリル銀でないと効率のよい効果は得られない。
現在、俺が取り組んでいるのは、龍の次元に魔法で固定した空間を作って、そこに物を保存することができないかの検証である。
疑似空間の作成には何度も成功し、固定化も問題ない。
問題は、こちらの出し入れ口を閉じた時と、場所を移動した時に、座標がずれてしまい、出し入れ口のリンクが切れてしまうのだ。
何十回も修正しながら繰り返しているが、決定的な解決方法が見つからない。
「くそう。これがうまく行けば、荷物を運ぶのが楽になるし、持ち歩けないようなものでも移動できるんだけどなぁ……。」
そんな問題解決の糸口が見つかったのは、王都に向かって飛んでいる最中だった。
辺境の町セザルから王都までは600kmほどになる。
仮に、飛行中の現在地を特定するには、世界の座標を取得するのだが、これは意外と誤差が大きいのだ。
それならば、王都の特定ポイントからの相対的な距離を出してはどうだろうか。
特定ポイントから西に17km、北に509km、高さプラス6.8mとかで現在地を特定できるだろう。
正確を期するため、セザルからの相対的な距離も出して、データを保有する。
うん、このやり方で、バッグの出し入れ口2箇所を、龍の次元に設置した倉庫の出し入れ口とシンクロさせてやれば……。
王都の自宅に特定ポイントにする魔道具を埋設し、バッグの側は特定ポイントからの距離を自動的に取得するよう魔法式を構築した。
自宅の敷地には、結界用の用の魔道具を埋め込んであるため、それを特定ポイントにして魔法式に追加して起動すいる。
「あはは、王都内ではどこからでも龍の倉庫にアクセスできるぞ。じゃあ、こっちで買い込んだものを龍の倉庫に入れて、セザルで出せるか試してみよう。」
王都の家には、二人のメイドを住み込みで雇っている。
メリーとアンの二人は、実質家で生活してもらい、俺が来たときだけ世話をしてもらうのだ。
二人とも、王都の商業ギルドが採用してくれただけあって、有能なメイドだった。
それに、この家には商業ギルドの窓口になってくれた女性も住み込んでいる。
シルビアと知り合いのライムというエルフさんだ。
「ねえライムさん。」
「はい。」
「魔剣とかって需要あるのかな?」
「魔剣ですか?」
「うん。」
「ひょっとすると、それも魔道具なのでしょうか?」
「そうだよ。軍で使っている剣に魔法を付与するんだ。」
「どのような魔法を?」
「いろいろできるんだけど、使う人の身体能力を倍にしたり、剣の強度をあげたりするのが一般かな。」
「そのような魔道具は聞いたことがありませんけど。」
「ライムさんは、軍にコネとかあります?」
「ええ。軍の物資をご用意したりしていますから。」
俺は王都の部屋にこもって魔道具制作をしている。
魔剣を作るのに必要なのは、鉄とミスリル銀を混ぜた合金だ。
この合金は、混ぜる比率が重要になる。
ミスリル銀の割合が多いと、柔らかい金属になってしまう。
俺の知る限り、最適な割合はミスリル銀が4%だ。
錬金術に似た土魔法で鉄とミスリル銀を混ぜていき、そのまま素手で剣の形に成形していく。
鍔と柄を作り、エッジを研いでいくと鈍い輝きを放つ剣が出来上がった。
この柄に魔法石を埋め込んで、魔法式を書き込んでいく。
今回はオーソドックスな身体強化と刀身保護にしておく。
俺はライムさんに伴われて城に向かった。
「城には、どれくらいの兵士がいるんですか?」
「3000人くらいだと聞いています。」
王都の人口が8万人と聞いている。
兵士の数が多いのか少ないのかは判断できない。
ライムさんの対応をしてくれたのは、軍の中の庶務を担当するダリアという女性だった。
「ダリアさんありがとうございます。」
「いえいえ、ハンドランプを普及させているライムさんの依頼ですからね。こうしてラングーン副隊長も同席してくださったんですよ。」
「まあ、副隊長さんなんですか!」
「いや、貴族の息子だって、無理やり持ち上げられただけですよ。」
茶色の短髪で、細身ながら筋肉質のたくましい人だ。身長は180cmくらいだろうか。
「こちら、ハンドランプの開発者であるリコ・フォン・キング様です。」
「リコです。よろしくお願いします。」
「ハンドランプの開発者が、こんな……お若い人だとは思いませんでした。」
「あはは、驚いだでしょ。私も初めてお会いした時は、こんな子供が!って叫んじゃいましたから。」
「いや、それ、本音出すぎでしょ。」
「まあ、それはいいとして、本題に移りましょう。これなんですけど。」
俺はバッグから携帯型の魔導コンロを取り出した。
「これって……。」
「まさか……、考えたこともなかったが……。」
「火起こし不要で、洞窟でも使えます。僕のような子供でも持ち歩ける軽さです。」
「野営地で、簡単に食事の準備が始められますよ。」
「それは……そうなのだろうが……。」
「軍用なので、儲けは考えていません。とりあえず、サンプルで5台持ってきましたので使ってみてください。」
「それはありがたい。遠慮なく使わせてもらおう。」
「それで、本命の要件はこっちです。」
俺は魔剣をテーブルの上に置いた。
「これは……、魔道具なのか?」
「はい。商売は抜きで、僕の趣味で作りました。」
「どんな魔法が働くんだ?」
「使用者の身体能力を2倍に引き上げて、剣自体の強度をあげてあります。」
「あまり派手な効果じゃないんだな。」
「派手なのも作れるんですけど、剣が炎に包まれたり、刀身が凍ったりしてもあんまり意味ないですからね。」
「剣の先から、氷の矢が飛ぶのはどうだ?」
「そういうのは魔術師に任せておけばいいでしょ。」
「それもそうか。外で振ってみてもいいかな?」
「ぜひ、お願いします。」
俺たちは外に出た。
兵士たちが、体力づくりや木刀で打ち合いをしている。
ラングーン副隊長は、剣を握り鞘から引き抜いた。
「こ、これは……。」
「効果がわかりますか?」
「十分すぎる程に……。」
副隊長は上段に構えた剣を勢いよくふり下ろし、そのまま奇声をあげて林に突っ込んでいった。
いつの間にか、兵士が訓練をやめて集まっている。
「どうしちまったんだ、副隊長……。」
「あれじゃあ、まるでバーサーカー(狂戦士)じゃないか……」
「10センチから15センチの枝や幹を一撃だぞ!」
「剣もあれじゃあ壊れちまうぜ。」
「なあ、もう10分くらい続けているのに、勢いが衰えねえ……。」
「何で、切れ味が落ちないんだよ……。」
15分くらいして、副隊長が戻ってきた。
ゼーゼーと肩で息をしている。
「くそっ!剣より先に、……俺の体力が尽きちまったぜ……。」
「体を強化した分、疲労は半端じゃないですから、十分に休養してくださいね。」
「あ、あ、わか……るさ……。」
ラングーン副隊長はその場に倒れてしまった。
意識を失ったのだ。
【あとがき】
身体強化の反動ですね。
「あはは、シルビアさんの販売戦略が効果的だからですよ。」
「そんなことを言って。エルフを口説いても何も出ませんよ。」
「3才児に何を言ってるんですか。」
俺が魔導具に書き込んだ魔法式には、プロテクトがかけてある。
昔の魔導具が複製されなかったのも、そこに要因があるのだ。
つまり、俺の作った魔導具は、材料があっても複製できないし、ましてや純度の高いミスリル銀でないと効率のよい効果は得られない。
現在、俺が取り組んでいるのは、龍の次元に魔法で固定した空間を作って、そこに物を保存することができないかの検証である。
疑似空間の作成には何度も成功し、固定化も問題ない。
問題は、こちらの出し入れ口を閉じた時と、場所を移動した時に、座標がずれてしまい、出し入れ口のリンクが切れてしまうのだ。
何十回も修正しながら繰り返しているが、決定的な解決方法が見つからない。
「くそう。これがうまく行けば、荷物を運ぶのが楽になるし、持ち歩けないようなものでも移動できるんだけどなぁ……。」
そんな問題解決の糸口が見つかったのは、王都に向かって飛んでいる最中だった。
辺境の町セザルから王都までは600kmほどになる。
仮に、飛行中の現在地を特定するには、世界の座標を取得するのだが、これは意外と誤差が大きいのだ。
それならば、王都の特定ポイントからの相対的な距離を出してはどうだろうか。
特定ポイントから西に17km、北に509km、高さプラス6.8mとかで現在地を特定できるだろう。
正確を期するため、セザルからの相対的な距離も出して、データを保有する。
うん、このやり方で、バッグの出し入れ口2箇所を、龍の次元に設置した倉庫の出し入れ口とシンクロさせてやれば……。
王都の自宅に特定ポイントにする魔道具を埋設し、バッグの側は特定ポイントからの距離を自動的に取得するよう魔法式を構築した。
自宅の敷地には、結界用の用の魔道具を埋め込んであるため、それを特定ポイントにして魔法式に追加して起動すいる。
「あはは、王都内ではどこからでも龍の倉庫にアクセスできるぞ。じゃあ、こっちで買い込んだものを龍の倉庫に入れて、セザルで出せるか試してみよう。」
王都の家には、二人のメイドを住み込みで雇っている。
メリーとアンの二人は、実質家で生活してもらい、俺が来たときだけ世話をしてもらうのだ。
二人とも、王都の商業ギルドが採用してくれただけあって、有能なメイドだった。
それに、この家には商業ギルドの窓口になってくれた女性も住み込んでいる。
シルビアと知り合いのライムというエルフさんだ。
「ねえライムさん。」
「はい。」
「魔剣とかって需要あるのかな?」
「魔剣ですか?」
「うん。」
「ひょっとすると、それも魔道具なのでしょうか?」
「そうだよ。軍で使っている剣に魔法を付与するんだ。」
「どのような魔法を?」
「いろいろできるんだけど、使う人の身体能力を倍にしたり、剣の強度をあげたりするのが一般かな。」
「そのような魔道具は聞いたことがありませんけど。」
「ライムさんは、軍にコネとかあります?」
「ええ。軍の物資をご用意したりしていますから。」
俺は王都の部屋にこもって魔道具制作をしている。
魔剣を作るのに必要なのは、鉄とミスリル銀を混ぜた合金だ。
この合金は、混ぜる比率が重要になる。
ミスリル銀の割合が多いと、柔らかい金属になってしまう。
俺の知る限り、最適な割合はミスリル銀が4%だ。
錬金術に似た土魔法で鉄とミスリル銀を混ぜていき、そのまま素手で剣の形に成形していく。
鍔と柄を作り、エッジを研いでいくと鈍い輝きを放つ剣が出来上がった。
この柄に魔法石を埋め込んで、魔法式を書き込んでいく。
今回はオーソドックスな身体強化と刀身保護にしておく。
俺はライムさんに伴われて城に向かった。
「城には、どれくらいの兵士がいるんですか?」
「3000人くらいだと聞いています。」
王都の人口が8万人と聞いている。
兵士の数が多いのか少ないのかは判断できない。
ライムさんの対応をしてくれたのは、軍の中の庶務を担当するダリアという女性だった。
「ダリアさんありがとうございます。」
「いえいえ、ハンドランプを普及させているライムさんの依頼ですからね。こうしてラングーン副隊長も同席してくださったんですよ。」
「まあ、副隊長さんなんですか!」
「いや、貴族の息子だって、無理やり持ち上げられただけですよ。」
茶色の短髪で、細身ながら筋肉質のたくましい人だ。身長は180cmくらいだろうか。
「こちら、ハンドランプの開発者であるリコ・フォン・キング様です。」
「リコです。よろしくお願いします。」
「ハンドランプの開発者が、こんな……お若い人だとは思いませんでした。」
「あはは、驚いだでしょ。私も初めてお会いした時は、こんな子供が!って叫んじゃいましたから。」
「いや、それ、本音出すぎでしょ。」
「まあ、それはいいとして、本題に移りましょう。これなんですけど。」
俺はバッグから携帯型の魔導コンロを取り出した。
「これって……。」
「まさか……、考えたこともなかったが……。」
「火起こし不要で、洞窟でも使えます。僕のような子供でも持ち歩ける軽さです。」
「野営地で、簡単に食事の準備が始められますよ。」
「それは……そうなのだろうが……。」
「軍用なので、儲けは考えていません。とりあえず、サンプルで5台持ってきましたので使ってみてください。」
「それはありがたい。遠慮なく使わせてもらおう。」
「それで、本命の要件はこっちです。」
俺は魔剣をテーブルの上に置いた。
「これは……、魔道具なのか?」
「はい。商売は抜きで、僕の趣味で作りました。」
「どんな魔法が働くんだ?」
「使用者の身体能力を2倍に引き上げて、剣自体の強度をあげてあります。」
「あまり派手な効果じゃないんだな。」
「派手なのも作れるんですけど、剣が炎に包まれたり、刀身が凍ったりしてもあんまり意味ないですからね。」
「剣の先から、氷の矢が飛ぶのはどうだ?」
「そういうのは魔術師に任せておけばいいでしょ。」
「それもそうか。外で振ってみてもいいかな?」
「ぜひ、お願いします。」
俺たちは外に出た。
兵士たちが、体力づくりや木刀で打ち合いをしている。
ラングーン副隊長は、剣を握り鞘から引き抜いた。
「こ、これは……。」
「効果がわかりますか?」
「十分すぎる程に……。」
副隊長は上段に構えた剣を勢いよくふり下ろし、そのまま奇声をあげて林に突っ込んでいった。
いつの間にか、兵士が訓練をやめて集まっている。
「どうしちまったんだ、副隊長……。」
「あれじゃあ、まるでバーサーカー(狂戦士)じゃないか……」
「10センチから15センチの枝や幹を一撃だぞ!」
「剣もあれじゃあ壊れちまうぜ。」
「なあ、もう10分くらい続けているのに、勢いが衰えねえ……。」
「何で、切れ味が落ちないんだよ……。」
15分くらいして、副隊長が戻ってきた。
ゼーゼーと肩で息をしている。
「くそっ!剣より先に、……俺の体力が尽きちまったぜ……。」
「体を強化した分、疲労は半端じゃないですから、十分に休養してくださいね。」
「あ、あ、わか……るさ……。」
ラングーン副隊長はその場に倒れてしまった。
意識を失ったのだ。
【あとがき】
身体強化の反動ですね。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
RiCE CAkE ODySSEy
心絵マシテ
ファンタジー
月舘萌知には、決して誰にも知られてならない秘密がある。
それは、魔術師の家系生まれであることと魔力を有する身でありながらも魔術師としての才覚がまったくないという、ちょっぴり残念な秘密。
特別な事情もあいまって学生生活という日常すらどこか危うく、周囲との交友関係を上手くきずけない。
そんな日々を悶々と過ごす彼女だが、ある事がきっかけで窮地に立たされてしまう。
間一髪のところで救ってくれたのは、現役の学生アイドルであり憧れのクラスメイト、小鳩篠。
そのことで夢見心地になる萌知に篠は自身の正体を打ち明かす。
【魔道具の天秤を使い、この世界の裏に存在する隠世に行って欲しい】
そう、仄めかす篠に萌知は首を横に振るう。
しかし、一度動きだした運命の輪は止まらず、篠を守ろうとした彼女は凶弾に倒れてしまう。
起動した天秤の力により隠世に飛ばされ、記憶の大半を失ってしまった萌知。
右も左も分からない絶望的な状況化であるも突如、魔法の開花に至る。
魔術師としてではなく魔導士としての覚醒。
記憶と帰路を探す為、少女の旅程冒険譚が今、開幕する。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
ひとりの少年と精霊ののんびりライフ
わんコロ餅
ファンタジー
ひとりの不老不死の魔導士と精霊獣ケットシーとのふたり(?)旅
それは奇妙で非常識な魔導士と常識獣のケットシーさんとのおかしな話。
のちに彼は召喚士と呼ばれ精霊は召喚獣と呼ばれる。
第14回ファンタジー大賞。第550位
続編:ひとりの獣人と精霊【連載開始】
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる