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第二章
第29話 貴族至上主義者
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少し待っていると奥からラインハルト副隊長が現れた。
「えっと、私がラインハルトだけど君は?」
俺はメガネを外して応じた。
「先日、武器屋でお会いしたヤマト国のススム・ホリスギです。」
「えっ、ああ、申し訳ない。メガネで別人に見えてしまったよ。」
「気にしないでください。それで、国王が僕を探していると聞いたのでお邪魔しました。」
「ああ、その件か。申し訳ない。陛下の警護についた時に、剣を見られてしまってね。」
「仕方ないですよ。使っていただくためにお譲りしたんですから。」
「そう言ってもらえると助かるよ。それで、実際に剣を振っていただいたのだが、これほど使いやすい剣は初めてだとおっしゃってね。」
「国王に認めていただけるなんて、身に余る光栄ですよ。」
「それで、剣を譲れとおっしゃってね。当然、私はきっぱりとお断りしたよ。」
「よく陛下の要請を断れましたね。」
「これでも、王族の末席にいるからね。そうしたら、作者は分かっているのかというので教えたら、そこからが大変でさ。」
「あはは、分かります。この国にある、僕の鍛えた刀はこれだけですから。」
「そうだろうね。国内のすべての武器屋に調べさせたが、誰もススム・ホリスギという刀工を知らないし、現物も出てこない。」
「それにヤマトという国も知らないでしょうしね。」
「ああ。そうしたら、渉外局にヤマト国について調べろとお達しがあったらしい。」
「それで、東にあるブランドン王国にまで問い合わせがあったそうで、知り合いである次期国王が僕に連絡をくれたので来たわけです。」
「えっ、国内にいたのじゃないのかい。」
「ええ。この国にいたのは、副隊長にお会いしたあの日だけだったんですよ。本当に奇跡的な出会いだったんですよね。」
「僕としては、その奇跡に感謝だね。」
「それで、陛下に謁見することは可能ですか?」
「当然だよ。すぐに会えるかわからないが、これから一緒にいこう。」
「はい、お願いします。」
ラインハルト副隊長に連れられて、俺とメイドさんは城の2階にあがった。
「コバルト局長、こちらは陛下がお探しになっているススム・ホリスギ殿だ。謁見はできるかい。」
「こ、こちらが例の刀工の方なんですか。」
「ススム・ホリスギですが何か?」
「い、いえ、想像していたよりもお若い方でしたので……。」
「わざわざお越しいただいたんだ。失礼のないようにお願いする。」
「はい、少々お待ちください。」
総務局長が廊下の先へ消えてから20分ほど待たされた後、戻ってきた局長に促されて俺たちは広い部屋に通された。
謁見の作法なのだろう、片膝をついて下を向いて待たされた。
メイドさんの同行は渋られたが、俺が譲らなかったので少し離れ下を向いて立っている。
少しして、顔を上げろと促され、俺はそのまま立ち上がった。
会場にいた6人の大臣たちは慌てて俺の元へ駆け出してきたが、俺はそれを手で制した。
「最初に言っておきます。」
「なにぃ?」
「俺を探していると聞いたので来ましたが、俺はヤマト国代表のススム・ホリスギです。新興国ではありますが王と同等の立場。相応の対応を希望します。」
突然の主張に会場がざわつく。
「ああ、それとラインハルト副隊長は知らないことですので、彼を責めるのはやめてください。」
「お前は刀工ではないのか?」
「刀工ではありませんが、趣味で剣を鍛えています。副隊長の剣は私が鍛えたものに相違ありません。」
「新興国の代表風情が、少々頭に乗りすぎではないのかね。」
「新興国ではありますが、弱小国ではありませんよ。ブランドン王国に来た渉外局のハタヒ・ベタルという方が失礼なことを言ってましたので、私もそれに応じているだけですよ。」
全員の視線が同席している渉外大臣に向けられる。
「た、確かにブランドン王国へ使いを出しましたが……。」
「こちらの国王が俺に会いたいと言っているから、俺にこの国まで来いというんですよ。会いたいのならそっちから来るのが礼儀ですよね。」
「うっ……。」
「どこにあるかも知らぬ小国へ、このアルト王国の国王が出向くなどあり得んわ!」
「ほう。魔法技術大臣ですか。魔法でも魔道具でも実績を出せていない、能力の劣った大臣にしては大層なことを言いますね。」
「な、なにぃ!」
「魔法って、四大元素だけじゃないんですよ。例えば、大地にはものを引っ張る重力という力があるのですが、これを制御すると人や物を押しつぶしたり、逆に空を飛ぶこともできるんですよ。」
「そんな力は聞いたことがないわ!」
「考えたこともないから、先に進めないんですよ。そこの兵士さん、すこし浮かんでもらいますから暴れないでくださいね。」
「えっ、……うわぁ!」
「この力を乗り物に働かせれば、空を飛ぶ魔道具が出来上がります。」
俺はマジックバッグからキックボードを取り出して提示した。
「うちの国では、もっと大型の乗り物を開発してあり、それは大型の船ほどのサイズで、時速900kmで飛ぶことができるんですよ。」
俺はメイドさんに目配せして兵士を着地させた。
「魔法を研究する者が真剣に考えて取り組めば、それくらいのことはできるんですよ。まあ、指導者次第だと思いますけどね。」
「我が国を馬鹿にするために来たのか……。」
「いえいえ、ヤマトを小国と嘲ったので申し上げたまでですよ。非難するのなら、そこの大臣を非難したら如何ですか。」
「ふざけるな、弱小国風情が!」
「おや、産業大臣さんですか。申し上げたように、小国ですが弱くはありませんよ。先ほどの重力魔法は広範囲で発動できるんですよ。なんでしたらこの城を一瞬で潰してみせましょうか?」
「ば、馬鹿な……そのような事が……。」
「それとも、空の上から攻撃してみせましょうか?って、別に喧嘩をしに来たんじゃないんですけどね。そちらが挑発しなければ平和裏に話せるんですけどね。」
「……申し訳ない、大臣二人が不用意な発言をした。許してほしい。」
「「陛下、そのような弱腰で……。」」
「馬鹿者、お前たち二人は戦争をしたいのか!もうよい、退席せよ。」
「「……かしこまりました……。」」
二人の退席にあわせて、全員で会議室に移動した。
「ふう、貴族至上主義の二人が退席してくれたので、やっと普通に話せますね。」
「知っておったのか。二人の役職も知っておったようだし……。それに、そのバッグはいったい……。」
「冷静に観察されていたんですね。安心しました。」
俺はマジックバッグから二振りの片手剣を取り出して、メイドさん経由で国王に渡した。
「これは?」
「俺の鍛えた剣です。ラインハルトさんのものよりも上物ですね。バランスが少し違いますので、お好きな方を使ってください。」
国王は剣を抜いて、それぞれ破門や刀身の歪みなどを確認している。
「凄いものだ。本当に代表殿が鍛えたのか?」
「ええ。趣味の範疇ですが。」
「これを趣味だといわれてしまったら、すべての刀工が泣くぞ……。」
「あはは、私には少し特殊な能力がありますから、ご容赦いただくしかないですね。」
「そのバッグも特殊能力なのか?」
「そうですね。この中には島一つ分くらいの品物が入ります。肉や穀物、各種鉱石や魔道具など、何でも入れてあります。」
「肉とかを入れて、腐ることはないのか?」
「ええ、時間の経過がありませんので、痛むことはありません。」
「まったく信じられんな……。」
話が進んで、お互いに名前で呼び合うことで了解を得た。
【あとがき】
アルト王国とも友好関係が築けそうな雰囲気です。
「えっと、私がラインハルトだけど君は?」
俺はメガネを外して応じた。
「先日、武器屋でお会いしたヤマト国のススム・ホリスギです。」
「えっ、ああ、申し訳ない。メガネで別人に見えてしまったよ。」
「気にしないでください。それで、国王が僕を探していると聞いたのでお邪魔しました。」
「ああ、その件か。申し訳ない。陛下の警護についた時に、剣を見られてしまってね。」
「仕方ないですよ。使っていただくためにお譲りしたんですから。」
「そう言ってもらえると助かるよ。それで、実際に剣を振っていただいたのだが、これほど使いやすい剣は初めてだとおっしゃってね。」
「国王に認めていただけるなんて、身に余る光栄ですよ。」
「それで、剣を譲れとおっしゃってね。当然、私はきっぱりとお断りしたよ。」
「よく陛下の要請を断れましたね。」
「これでも、王族の末席にいるからね。そうしたら、作者は分かっているのかというので教えたら、そこからが大変でさ。」
「あはは、分かります。この国にある、僕の鍛えた刀はこれだけですから。」
「そうだろうね。国内のすべての武器屋に調べさせたが、誰もススム・ホリスギという刀工を知らないし、現物も出てこない。」
「それにヤマトという国も知らないでしょうしね。」
「ああ。そうしたら、渉外局にヤマト国について調べろとお達しがあったらしい。」
「それで、東にあるブランドン王国にまで問い合わせがあったそうで、知り合いである次期国王が僕に連絡をくれたので来たわけです。」
「えっ、国内にいたのじゃないのかい。」
「ええ。この国にいたのは、副隊長にお会いしたあの日だけだったんですよ。本当に奇跡的な出会いだったんですよね。」
「僕としては、その奇跡に感謝だね。」
「それで、陛下に謁見することは可能ですか?」
「当然だよ。すぐに会えるかわからないが、これから一緒にいこう。」
「はい、お願いします。」
ラインハルト副隊長に連れられて、俺とメイドさんは城の2階にあがった。
「コバルト局長、こちらは陛下がお探しになっているススム・ホリスギ殿だ。謁見はできるかい。」
「こ、こちらが例の刀工の方なんですか。」
「ススム・ホリスギですが何か?」
「い、いえ、想像していたよりもお若い方でしたので……。」
「わざわざお越しいただいたんだ。失礼のないようにお願いする。」
「はい、少々お待ちください。」
総務局長が廊下の先へ消えてから20分ほど待たされた後、戻ってきた局長に促されて俺たちは広い部屋に通された。
謁見の作法なのだろう、片膝をついて下を向いて待たされた。
メイドさんの同行は渋られたが、俺が譲らなかったので少し離れ下を向いて立っている。
少しして、顔を上げろと促され、俺はそのまま立ち上がった。
会場にいた6人の大臣たちは慌てて俺の元へ駆け出してきたが、俺はそれを手で制した。
「最初に言っておきます。」
「なにぃ?」
「俺を探していると聞いたので来ましたが、俺はヤマト国代表のススム・ホリスギです。新興国ではありますが王と同等の立場。相応の対応を希望します。」
突然の主張に会場がざわつく。
「ああ、それとラインハルト副隊長は知らないことですので、彼を責めるのはやめてください。」
「お前は刀工ではないのか?」
「刀工ではありませんが、趣味で剣を鍛えています。副隊長の剣は私が鍛えたものに相違ありません。」
「新興国の代表風情が、少々頭に乗りすぎではないのかね。」
「新興国ではありますが、弱小国ではありませんよ。ブランドン王国に来た渉外局のハタヒ・ベタルという方が失礼なことを言ってましたので、私もそれに応じているだけですよ。」
全員の視線が同席している渉外大臣に向けられる。
「た、確かにブランドン王国へ使いを出しましたが……。」
「こちらの国王が俺に会いたいと言っているから、俺にこの国まで来いというんですよ。会いたいのならそっちから来るのが礼儀ですよね。」
「うっ……。」
「どこにあるかも知らぬ小国へ、このアルト王国の国王が出向くなどあり得んわ!」
「ほう。魔法技術大臣ですか。魔法でも魔道具でも実績を出せていない、能力の劣った大臣にしては大層なことを言いますね。」
「な、なにぃ!」
「魔法って、四大元素だけじゃないんですよ。例えば、大地にはものを引っ張る重力という力があるのですが、これを制御すると人や物を押しつぶしたり、逆に空を飛ぶこともできるんですよ。」
「そんな力は聞いたことがないわ!」
「考えたこともないから、先に進めないんですよ。そこの兵士さん、すこし浮かんでもらいますから暴れないでくださいね。」
「えっ、……うわぁ!」
「この力を乗り物に働かせれば、空を飛ぶ魔道具が出来上がります。」
俺はマジックバッグからキックボードを取り出して提示した。
「うちの国では、もっと大型の乗り物を開発してあり、それは大型の船ほどのサイズで、時速900kmで飛ぶことができるんですよ。」
俺はメイドさんに目配せして兵士を着地させた。
「魔法を研究する者が真剣に考えて取り組めば、それくらいのことはできるんですよ。まあ、指導者次第だと思いますけどね。」
「我が国を馬鹿にするために来たのか……。」
「いえいえ、ヤマトを小国と嘲ったので申し上げたまでですよ。非難するのなら、そこの大臣を非難したら如何ですか。」
「ふざけるな、弱小国風情が!」
「おや、産業大臣さんですか。申し上げたように、小国ですが弱くはありませんよ。先ほどの重力魔法は広範囲で発動できるんですよ。なんでしたらこの城を一瞬で潰してみせましょうか?」
「ば、馬鹿な……そのような事が……。」
「それとも、空の上から攻撃してみせましょうか?って、別に喧嘩をしに来たんじゃないんですけどね。そちらが挑発しなければ平和裏に話せるんですけどね。」
「……申し訳ない、大臣二人が不用意な発言をした。許してほしい。」
「「陛下、そのような弱腰で……。」」
「馬鹿者、お前たち二人は戦争をしたいのか!もうよい、退席せよ。」
「「……かしこまりました……。」」
二人の退席にあわせて、全員で会議室に移動した。
「ふう、貴族至上主義の二人が退席してくれたので、やっと普通に話せますね。」
「知っておったのか。二人の役職も知っておったようだし……。それに、そのバッグはいったい……。」
「冷静に観察されていたんですね。安心しました。」
俺はマジックバッグから二振りの片手剣を取り出して、メイドさん経由で国王に渡した。
「これは?」
「俺の鍛えた剣です。ラインハルトさんのものよりも上物ですね。バランスが少し違いますので、お好きな方を使ってください。」
国王は剣を抜いて、それぞれ破門や刀身の歪みなどを確認している。
「凄いものだ。本当に代表殿が鍛えたのか?」
「ええ。趣味の範疇ですが。」
「これを趣味だといわれてしまったら、すべての刀工が泣くぞ……。」
「あはは、私には少し特殊な能力がありますから、ご容赦いただくしかないですね。」
「そのバッグも特殊能力なのか?」
「そうですね。この中には島一つ分くらいの品物が入ります。肉や穀物、各種鉱石や魔道具など、何でも入れてあります。」
「肉とかを入れて、腐ることはないのか?」
「ええ、時間の経過がありませんので、痛むことはありません。」
「まったく信じられんな……。」
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