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第一章
おっさんはスッキリした
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「これが風呂だ。気持ちいいだろ」
「ええ、確かに全身の疲れが抜けていく感じがしますわ」
「ホント、シルビアの肌なんてピンク色に染まってきれい」
「オネエだって同じじゃない」
「エリスのうなじがいろっぽいわね」
「で、なんで俺だけモヤがかかって見えんだ」
「認識疎外の魔法ですよ。
おじさんには刺激が強いでしょうから、配慮させていただきました」
「エリス、そういう配慮はどこかで期待してた人に悪いと思うんだが」
「あら、おじさん期待してたんですか」
「いや、ほら、お約束ってものがだな」
「しょうがないですね」
エリスは俺の手を取って胸を……
「オネエじゃねえか!」
「あら、オネエじゃ不服みたいよ」
「アタシ、ショック……」
夕食はメイドゴーレムが用意してくれていた。
「おいしい!」
「素材は、全部自給自足してるんだそうな。
歴代の田吾作氏は長い時間をここで過ごしたみたいだ」
「ここが金貨500枚で買えたなんて信じられませんわね」
「みんなには反対されたけどな」
「そーいうこと言わないの」
「シルビア、あの子もここでなら大丈夫じゃないのか」
「そうですね。あの子の意見も聞いて考えてみます」
ここにはワインもあった。
肌の白いシルビアとエリスはほんのりピンク色に染まっている。
「歴代の田吾作氏は、みんな何かしら貢献してんだよな。
そう考えてみると、俺には何にもできないし……」
「みなさん最初は同じですよ。
地下に魔道具に関する資料があって、それで勉強されたようですよ」
「ゼータは、魔道具に関する知識はあるのかい」
「いえ、私は魔法専門ですから、必要ございません」
「そうか、魔法が使えないから魔道具に頼るんだな」
「あらあら、みなさん寝てしまわれたようですね。
アルファ、みなさんを寝室にお運びしてください」
「もしかして、魔法か薬を使った?」
「どうでもいいじゃありませんか……」
俺はゼータとの夜を楽しんだ。
この屋敷は、二階に私室が八部屋あり、一人ずつ個室になる。
一階のリビングは吹き抜けになっており、二人で楽しむには十分な広さがある。
「あー、久しぶりに熟睡できたよ。おじさん、おはよう」
「おはようエリス」
「おじさん、なんかスッキリしてない?」
「そ、そんなことないぞ。
多分、風呂に入ったおかげだろうな」
「そっか、確かに気持ちよかったものね」
「風呂は24時間いつでも入れるからな」
「そうなんだ。
で、これからどうするの?」
「数日はこの家のことを確認するさ。
魔道具の勉強もしておきたいしな。
お前たちは敷地の探検でもしてこいよ。
誰かメイドを連れて行けば大丈夫だろう」
「ん、そうする」
「ええ、確かに全身の疲れが抜けていく感じがしますわ」
「ホント、シルビアの肌なんてピンク色に染まってきれい」
「オネエだって同じじゃない」
「エリスのうなじがいろっぽいわね」
「で、なんで俺だけモヤがかかって見えんだ」
「認識疎外の魔法ですよ。
おじさんには刺激が強いでしょうから、配慮させていただきました」
「エリス、そういう配慮はどこかで期待してた人に悪いと思うんだが」
「あら、おじさん期待してたんですか」
「いや、ほら、お約束ってものがだな」
「しょうがないですね」
エリスは俺の手を取って胸を……
「オネエじゃねえか!」
「あら、オネエじゃ不服みたいよ」
「アタシ、ショック……」
夕食はメイドゴーレムが用意してくれていた。
「おいしい!」
「素材は、全部自給自足してるんだそうな。
歴代の田吾作氏は長い時間をここで過ごしたみたいだ」
「ここが金貨500枚で買えたなんて信じられませんわね」
「みんなには反対されたけどな」
「そーいうこと言わないの」
「シルビア、あの子もここでなら大丈夫じゃないのか」
「そうですね。あの子の意見も聞いて考えてみます」
ここにはワインもあった。
肌の白いシルビアとエリスはほんのりピンク色に染まっている。
「歴代の田吾作氏は、みんな何かしら貢献してんだよな。
そう考えてみると、俺には何にもできないし……」
「みなさん最初は同じですよ。
地下に魔道具に関する資料があって、それで勉強されたようですよ」
「ゼータは、魔道具に関する知識はあるのかい」
「いえ、私は魔法専門ですから、必要ございません」
「そうか、魔法が使えないから魔道具に頼るんだな」
「あらあら、みなさん寝てしまわれたようですね。
アルファ、みなさんを寝室にお運びしてください」
「もしかして、魔法か薬を使った?」
「どうでもいいじゃありませんか……」
俺はゼータとの夜を楽しんだ。
この屋敷は、二階に私室が八部屋あり、一人ずつ個室になる。
一階のリビングは吹き抜けになっており、二人で楽しむには十分な広さがある。
「あー、久しぶりに熟睡できたよ。おじさん、おはよう」
「おはようエリス」
「おじさん、なんかスッキリしてない?」
「そ、そんなことないぞ。
多分、風呂に入ったおかげだろうな」
「そっか、確かに気持ちよかったものね」
「風呂は24時間いつでも入れるからな」
「そうなんだ。
で、これからどうするの?」
「数日はこの家のことを確認するさ。
魔道具の勉強もしておきたいしな。
お前たちは敷地の探検でもしてこいよ。
誰かメイドを連れて行けば大丈夫だろう」
「ん、そうする」
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