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第7章 地獄の魔王決定戦編
地獄の79丁目 退屈しのぎ
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――暇だ。
地獄は暇だ。これなら寝たままの方が良かったかもしれん。とにかく暇だ。
どうしてこうなった? デボラ達を逃がしてしまってからか? それとも長いこと封印されてボケちまったか? まるでマンドラゴラに毒気を抜かれたかのような腑抜け方だ。
やりたいようにやるってだけの単純なお題目に地獄のはぐれ者共が集まってきたがそれもつまらん。みんな欲望丸出しで、時に協力したり裏切ったり殺し合ったり、普通の事しか起きない。ベラドンナを抱くにしてももうそろそろ飽きたし、かといって別の女がいいって訳でもない。
何か面白いことはないか。
そういや子育てにハマった時期もあったがそれももう飽きた。子供達も十分に自分たちの意思で動けるようになったし。それこそ、自分の復活の為にせっせこ動いてくれたというのは父親冥利に尽きるが、多分コンフリーの育て方が良かったんだろうな。
何か面白いことはないか。
地獄巡りでもしてみるか。今まで見たこともない景色や生き物。もしかしたら感動とかいう感情が芽生えるかもしれん。地獄を巡って新たな発見をするってのはどうだろう。
…………。駄目だな。城から出た瞬間に冷めそうだ。いや、ベッドから出た瞬間だな。外に出るのが嫌いな訳じゃないが、目的無くぶらつくぐらいなら寝るかヤッてた方がマシだ。
何か面白いことはないか。
昨日、俺に喧嘩を吹っかけてきた奴は面白かった。「やりたいようにやっていいなら、今日から俺が魔王だ」とかなんとか抜かして秒殺だったしな。勝負がついてからの拷問もまた良かった。許しを請う魔王など、どこにおるのかと体に聞いてみたが、ついに返事はなかった。ただひたすら泣き喚くばかり。
ただ、みんなの前でやったのは良くなかった。愚かな挑戦者がピタリと消えてしまったからだ。娯楽を提供するつもりだったが、後半は明らかに引いてたもんな。ベラドンナ以外。
なーんか、面白いことないかな……。
☆☆☆
ふーむ……。困り魔したな。我が主の怠惰ぶりと言ったら。好きなように生きる姿が魅力ではあったのですが、ここまで来るとただの引きこもり……いや、いやいや。さすがにそれは不敬。しかしなあ……。今、ドラメレク様が万が一煉獄の滝に打たれたら真っ白と真っピンクが交互にふりそそぐでしょうなあ。まあ、その前にどれほどの水量か想像も及び魔せんが。
せめて、デボラさん達が遊び相手になっていればここまで退屈そうになされることもなかったでしょうに……。もう一回あのキーチローとかいうのを攫って来れば皆さん釣れ魔すかねぇ……。でも、私一人じゃ荷が重いし、かといって坊ちゃんを危険にさらすわけにも……。ベラドンナがこんな話乗ってくるわけないし。
はぁああああ……。困った困った。
私も老後の楽しみを見つける時が来たんですかね。坊ちゃんたちも手がかからなくなってき魔したし。趣味、趣味。庭の手入れ、料理。そうだ。食材の調達も立派な趣味ですな。本格的に釣りでも覚え魔すかな。
☆☆☆
「なあ、シュテルケ」
「なんです? リヒト」
「暇だな」
「ええ、暇ですね」
「その本面白いのか?」
「正直、面白くは無いですが、お父様にいただいた唯一の本ですから」
「ふーん、『魔族の女体大研究!!』なんてよく真面目な顔して読めるな」
「これはこれでよく研究されているのですよ。女体の神秘について」
「へー……」
「リヒトも何か外に出て見つけてきたらどうです? やりたいようにやるのがお父様の教えですよ?」
「と言ってもなぁ……。狩りは歯ごたえが無さ過ぎて……」
「地獄は広いのですから、とんでもない化物が突然現れるかもしれませんよ」
「おお……少しそそるね」
「魔具集めとか、魔剣収集とか」
「そんなん有るのか!」
「いや、聞いたことは無いですが」
「なんだそれ、まあいいや。散歩してこよ」
☆☆☆
あぁ……愛しのドラメレク様………。最近あからさまにモチベーションが下がっておられる。初めは殺されるかと思うくらい激しかったのに最近では単調な作業。しかも、デボラ達が逃げたとわかってからのあの落胆ぶり。もっと他の事にも興味を持っていただかないと私の苦労の甲斐が無いってもんだねぇ……。
昨日、ドラメレク様に挑みかかった雑魚の死に様は傑作だったけど余りの悲惨な光景にそれ以降挑みかかるものは無し。全く、他に存在価値が無いんだからもっとドラメレク様の退屈を解消することに命を懸けて欲しいねぇ。
……そうか、【魅了】で50人ぐらい一斉にドラメレク様にけしかけようか。そうすれば喜んでいただけるかもしれないねぇ。男女、種別の区別なく、遊び相手に。これはいい案だ。早速、実行に移そう。荒くれの魔族なんだから殺りたいように殺って後は寝る(永遠に)。こうでなくっちゃ! そうと決まれば雑魚集めだねぇ。うぅ……! ワクワクしてきた! ドラメレク様にもきっと喜んでいただけるはずさ! そうすればまたあの激しいドラメレク様に……! もうじっとしていられないねぇ!!!
☆☆☆
……なんだこいつら。昨日、さんざんビビってたくせに数に任せれば俺を倒せるとでも思ってやがるのか? まさかそんな浅い考えでこの俺に喧嘩を売っているのか? だとしたら
最・高!!
おまけに男から女から色んな種族で構成されてやがる。こりゃぶっ飛ばした後が楽しみだ。どんなことを体に聞いてやろうか。男はどんな事をすれば痛がるのか、女はどんなことをすればよがるのか、あの名著『魔族の女体大研究!!』を越える地獄最大の研究書を作ってやる! ああ、コレだ。こういう事だ! 何やら滾ってきたぞ! 俺の研究(笑)の為に死んでくれ!
……ふぅ。50人も相手にするとなるとソレはソレで楽しめた。おまけに今回はみんな武器を使ったり魔法を使ったりとにかく多彩で多才で壊し甲斐があった。妙に統率も取れていたし、武器に魔法を付与してみたり、愚か者にしては少々趣向の凝った出し物だった。後はこいつらを一匹一匹じっくりいたぶって可愛がってやろう。地獄の掟を教えてやろう。魔王の道理を教えてやろう。楽しみだ。ああ、楽しみだ。
そうだ、楽しいんだ。今の俺に足りないのはこういう事だよ! なるほど、なるほど。要は祭りだ。毎日お祭り騒ぎで楽しくやれればいいんだ! 殺《や》りたいように殺《や》り、犯《や》りたいように犯《や》ったら、喰《や》りたいように喰《や》って寝る! これだよ、これ! となると……。
!!!!
イイことを思いついた! これなら色々楽しめるぞ! 地獄が地獄になる! くぅ~っ!! 楽しいなぁ! そうだ、これならデボラ達も釣れるだろう。そうすればしばらく暇つぶしが出来るぞ! 俺は天才だ! 天災だ! 最悪だ! 災厄だ!
そうと決まれば、色々準備だ。そういうめんどくさいところはコンフリーにでもやらせよう。アイツも暇そうだしな。ボケ防止に一役買ってやろう!
地獄は暇だ。これなら寝たままの方が良かったかもしれん。とにかく暇だ。
どうしてこうなった? デボラ達を逃がしてしまってからか? それとも長いこと封印されてボケちまったか? まるでマンドラゴラに毒気を抜かれたかのような腑抜け方だ。
やりたいようにやるってだけの単純なお題目に地獄のはぐれ者共が集まってきたがそれもつまらん。みんな欲望丸出しで、時に協力したり裏切ったり殺し合ったり、普通の事しか起きない。ベラドンナを抱くにしてももうそろそろ飽きたし、かといって別の女がいいって訳でもない。
何か面白いことはないか。
そういや子育てにハマった時期もあったがそれももう飽きた。子供達も十分に自分たちの意思で動けるようになったし。それこそ、自分の復活の為にせっせこ動いてくれたというのは父親冥利に尽きるが、多分コンフリーの育て方が良かったんだろうな。
何か面白いことはないか。
地獄巡りでもしてみるか。今まで見たこともない景色や生き物。もしかしたら感動とかいう感情が芽生えるかもしれん。地獄を巡って新たな発見をするってのはどうだろう。
…………。駄目だな。城から出た瞬間に冷めそうだ。いや、ベッドから出た瞬間だな。外に出るのが嫌いな訳じゃないが、目的無くぶらつくぐらいなら寝るかヤッてた方がマシだ。
何か面白いことはないか。
昨日、俺に喧嘩を吹っかけてきた奴は面白かった。「やりたいようにやっていいなら、今日から俺が魔王だ」とかなんとか抜かして秒殺だったしな。勝負がついてからの拷問もまた良かった。許しを請う魔王など、どこにおるのかと体に聞いてみたが、ついに返事はなかった。ただひたすら泣き喚くばかり。
ただ、みんなの前でやったのは良くなかった。愚かな挑戦者がピタリと消えてしまったからだ。娯楽を提供するつもりだったが、後半は明らかに引いてたもんな。ベラドンナ以外。
なーんか、面白いことないかな……。
☆☆☆
ふーむ……。困り魔したな。我が主の怠惰ぶりと言ったら。好きなように生きる姿が魅力ではあったのですが、ここまで来るとただの引きこもり……いや、いやいや。さすがにそれは不敬。しかしなあ……。今、ドラメレク様が万が一煉獄の滝に打たれたら真っ白と真っピンクが交互にふりそそぐでしょうなあ。まあ、その前にどれほどの水量か想像も及び魔せんが。
せめて、デボラさん達が遊び相手になっていればここまで退屈そうになされることもなかったでしょうに……。もう一回あのキーチローとかいうのを攫って来れば皆さん釣れ魔すかねぇ……。でも、私一人じゃ荷が重いし、かといって坊ちゃんを危険にさらすわけにも……。ベラドンナがこんな話乗ってくるわけないし。
はぁああああ……。困った困った。
私も老後の楽しみを見つける時が来たんですかね。坊ちゃんたちも手がかからなくなってき魔したし。趣味、趣味。庭の手入れ、料理。そうだ。食材の調達も立派な趣味ですな。本格的に釣りでも覚え魔すかな。
☆☆☆
「なあ、シュテルケ」
「なんです? リヒト」
「暇だな」
「ええ、暇ですね」
「その本面白いのか?」
「正直、面白くは無いですが、お父様にいただいた唯一の本ですから」
「ふーん、『魔族の女体大研究!!』なんてよく真面目な顔して読めるな」
「これはこれでよく研究されているのですよ。女体の神秘について」
「へー……」
「リヒトも何か外に出て見つけてきたらどうです? やりたいようにやるのがお父様の教えですよ?」
「と言ってもなぁ……。狩りは歯ごたえが無さ過ぎて……」
「地獄は広いのですから、とんでもない化物が突然現れるかもしれませんよ」
「おお……少しそそるね」
「魔具集めとか、魔剣収集とか」
「そんなん有るのか!」
「いや、聞いたことは無いですが」
「なんだそれ、まあいいや。散歩してこよ」
☆☆☆
あぁ……愛しのドラメレク様………。最近あからさまにモチベーションが下がっておられる。初めは殺されるかと思うくらい激しかったのに最近では単調な作業。しかも、デボラ達が逃げたとわかってからのあの落胆ぶり。もっと他の事にも興味を持っていただかないと私の苦労の甲斐が無いってもんだねぇ……。
昨日、ドラメレク様に挑みかかった雑魚の死に様は傑作だったけど余りの悲惨な光景にそれ以降挑みかかるものは無し。全く、他に存在価値が無いんだからもっとドラメレク様の退屈を解消することに命を懸けて欲しいねぇ。
……そうか、【魅了】で50人ぐらい一斉にドラメレク様にけしかけようか。そうすれば喜んでいただけるかもしれないねぇ。男女、種別の区別なく、遊び相手に。これはいい案だ。早速、実行に移そう。荒くれの魔族なんだから殺りたいように殺って後は寝る(永遠に)。こうでなくっちゃ! そうと決まれば雑魚集めだねぇ。うぅ……! ワクワクしてきた! ドラメレク様にもきっと喜んでいただけるはずさ! そうすればまたあの激しいドラメレク様に……! もうじっとしていられないねぇ!!!
☆☆☆
……なんだこいつら。昨日、さんざんビビってたくせに数に任せれば俺を倒せるとでも思ってやがるのか? まさかそんな浅い考えでこの俺に喧嘩を売っているのか? だとしたら
最・高!!
おまけに男から女から色んな種族で構成されてやがる。こりゃぶっ飛ばした後が楽しみだ。どんなことを体に聞いてやろうか。男はどんな事をすれば痛がるのか、女はどんなことをすればよがるのか、あの名著『魔族の女体大研究!!』を越える地獄最大の研究書を作ってやる! ああ、コレだ。こういう事だ! 何やら滾ってきたぞ! 俺の研究(笑)の為に死んでくれ!
……ふぅ。50人も相手にするとなるとソレはソレで楽しめた。おまけに今回はみんな武器を使ったり魔法を使ったりとにかく多彩で多才で壊し甲斐があった。妙に統率も取れていたし、武器に魔法を付与してみたり、愚か者にしては少々趣向の凝った出し物だった。後はこいつらを一匹一匹じっくりいたぶって可愛がってやろう。地獄の掟を教えてやろう。魔王の道理を教えてやろう。楽しみだ。ああ、楽しみだ。
そうだ、楽しいんだ。今の俺に足りないのはこういう事だよ! なるほど、なるほど。要は祭りだ。毎日お祭り騒ぎで楽しくやれればいいんだ! 殺《や》りたいように殺《や》り、犯《や》りたいように犯《や》ったら、喰《や》りたいように喰《や》って寝る! これだよ、これ! となると……。
!!!!
イイことを思いついた! これなら色々楽しめるぞ! 地獄が地獄になる! くぅ~っ!! 楽しいなぁ! そうだ、これならデボラ達も釣れるだろう。そうすればしばらく暇つぶしが出来るぞ! 俺は天才だ! 天災だ! 最悪だ! 災厄だ!
そうと決まれば、色々準備だ。そういうめんどくさいところはコンフリーにでもやらせよう。アイツも暇そうだしな。ボケ防止に一役買ってやろう!
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