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第4章 箱庭大拡張編
地獄の41丁目 忍ばないお忍びデート
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ここは、三途の川の畔。面接に来ていた爺様が教えてくれた絶好の釣りスポットらしい。
なぜこんなところに居るかと言うと、発端は俺の我がままのせいであったりもする。
「キーチロー! この前言っていた水棲生物のエリアの件だが!」
「え? ああ、あれならとりあえず今の生物たちの繁殖とかに成功してから……」
「地獄の魚なら定期的にエサをやっておけば死にはせんだろう!」
「そんな適当な……」
「それは一応建前で、地獄でデートでもせんか? 釣りデートと言う奴だ」
「本音を言うならもう少しトーンを下げるとか工夫をしてほしい」
「まぁ、という訳でキーチローの設計図通りに池を作ってみた訳だ」
みた訳だってそんな簡単に池が……出来てるぅぅぅ! ……うん。
「今更、池が出来たぐらいじゃ驚けませんな」
やや不満げにデボラは話を続ける。
「池があってもそこにすむ生物が居なければただの額縁。さあ! いざ絵を嵌めん!」
「まあ、動機はともかく。釣りというのはちょっと惹かれるな」
「じゃあ、今度の週末! 約束したぞ!」
やれやれ、これじゃあまるで付き合ってるみたいじゃないか。今まで魔王様、魔王様と呼んでいたものが急にデボラになって、敬語が無くなって、相手はあくまでも悪魔で。どうしたらいいんだろう。どうなりたいんだろう。俺の死後ライフを考えるならば打算的に付き合うべきだが、そうしたくはない。どこかで惹かれる気持ちもないではない。ウーム……。困った……。
と、そんなこんなで釣りデート当日を迎えるわけだが、いざやってみるとこれが非常に楽しい。恐らく、釣りデートで通常のカップルが対峙しなければならない最初の壁がそもそも釣りという行為の女性人気の無さであろう。やれ魚が気持ち悪いだ、エサが気持ち悪いだ、そもそもめんどくさいだの。だが、今回はその障壁はそもそも存在しない。俺の横でテキパキエサと取り付け、ガンガン釣り上げている。
なにせ、魔魚(?)自体がピラニアみたいな食欲で謎の肉に食らいついているものだから入れ食い状態なのだ。それはそれで『キャー! 釣れた!』なんて言う感動とは無縁だがデボラが楽しそうだから何よりだ。釣れたところでそんなリアクションも期待すべくもないしな。
「キーチロー! 食ってるぞ!」
「ああ、はいはい」
俺は放り込んだそばからものすごい勢いでしなる竿を思いきり引き上げた。釣れたのは見れば見るほどグロテスクな魚だ。目は飛び出し、背中には鋭い棘、歯は指ぐらい簡単に食いちぎりそうな牙。防護魔法が無ければ正直触りたくもない。
「これ、連れて帰ってエサ大丈夫?」
「任せておけ! 地獄側にも色々仕入れの伝手はある!」
「そういう事なら……まあいいか」
「そんなことよりぼやぼやしていて大丈夫か!? たくさん釣れた方が負けた方にいう事を一つ聞かせられるのだぞ!」
「そんなルール聞いてない!」
なんだかんだでいい雰囲気のデートになってしまっているのが悔しい。これが普通の女の子だったらどれだけよかっただろう。何も迷う事なんてなかっただろうに。
「見ろ! キーチロー! ちょっと違う種類の魚が釣れたぞ!」
見てみると、先ほどまでのピラニアもどきとは違い、サイズの大きな出目金の様な魚が釣れていた。ただ、そこらの金魚とは違い、本当に黄金色をしている。こんなおとなしそうな魚がよくこんな魑魅魍魎が跋扈する川で暮らしてたもんだ。
「こいつはきっとレアものだな! 帰ったら図鑑で調べてみよう!」
「き、キーチローの竿も物凄いしなり方をしているぞ!」
「うお!? ぬううううう!! 負けるかああああ!!」
先ほどまでとは違い、一気に引き上げることが出来ない。左右に揺さぶり、謎の魚が疲れるのを待つ。
「今だ! 引け! キーチロー!」
「っっしゃあああああああ!!!」
水中からザバッと音を立てて現れたのは、プラチナ色に輝く鯉のような魚。
「絶対レアものだ!! こんな魚、ゲームでしか見たことない!!」
「やったな! キーチロー! これは白金魚だ! もちろん絶滅危惧種だ!」
「うっ! 息が……、早く……、早く水の中へ……」
「こいつも話せるのか! おっと水、水!」
「ヒュー……!、ヒュー……!、死ぬところでしたわ!!」
白金魚は口をパクパクさせながらこちらを恨めしそうに見ている。
「おお、メスか!」
「もうすぐ産卵だというのに! 危うく死ぬところだったではないですか!」
「なんと! 子宝まで! どうだ!? 安心して産める場所が欲しくはないか!?」
「どういう事ですの?」
「我がアルカディア・ボックスは(中略)であるから、より良い地獄ライフを目指さぬか!?」
「なるほど、しかし我らの種族は命の危機が高まるほど美しく輝くのですわ! 安全な場所で産卵しても果たして輝きが保てるかどうか……」
なんと難儀な種族か……。バランスを保って繁殖していくのは割と至難の業のような気がするが。
「ここで捕らえた魔魚たちもある程度放流しよう。頑張って生き抜いてくれ!」
「お心遣い感謝いたしますわ。では、宜しくお願いいたします」
「こればっかりはキーチローの能力が無ければなんともならんかったぞ! さすが我の見込んだ男!」
「この能力もある意味デボラの不始末の集大成の様な気がするけど……」
「何を言うか! 勝手に亡者の列から離れたくせに!」
「それを言われると辛い」
全く、小さいころの俺が余計なことをしたせいで現在の俺がこの不思議な騒動に巻き込まれているのだから因果な話だ。
「だが、そのおかげで今がある。我はキーチローがどう思っていても出会えたことには感謝しているぞ」
デボラは顔を少し赤らめながらそっぽを向く。照れているのだろうか。いや、そうだろうなこの場面は。
「俺も今、色々騒ぎはあるけど楽しく……暮らせている気はするかな。カブタンを飼い始めたのだって、職場と自宅の往復でメリハリのない毎日に嫌気がさしたからだし」
「キーチロー、こういうときはな、そっと肩を抱き寄せるぐらいのことはした方が出来る男というものだぞ」
振り返ったデボラの顔は真顔そのものだった。
「もしかしてさっきのって照れた演技?」
「どうだろうな、悪魔の事を簡単に信用してはいかんぞ!」
「肝に銘じておきます……おっと、またピラニアもどきだ」
「――よし、結構釣ったな。さあ、帰るとするか!」
「お待ちを、デボラさん」
「ん? どうした? キーチロー」
俺は今回の釣果を指さしながらニヤリとデボラに微笑んだ。
「ん? な、まさか……!?」
「ふふふ、後半油断したな!? 今回の釣果対決は俺の勝ちだ!」
「し、しまった……。忘れておった……!」
そう、この瞬間の為に後半は一匹だけリードするように静かに頑張っていたのだ! 途中の白金魚で有耶無耶になった時から策は始まっていたのだ!!
「さーて、勝者は敗者にいう事を一つきかせられるんだったかな?」
「く、くぅ……。よかろう! さあ、なんでも命じるがよい!」
ふーむ。とはいえ特に今何かして欲しいこともないし……。
「思いつくまで保留だ! その時を心して待つがよい……!! フハハハ」
「くっ、口調まで……それでこそ魔王を従えし者よ!」
「いや、従えてるつもりはないけど!?」
なぜこんなところに居るかと言うと、発端は俺の我がままのせいであったりもする。
「キーチロー! この前言っていた水棲生物のエリアの件だが!」
「え? ああ、あれならとりあえず今の生物たちの繁殖とかに成功してから……」
「地獄の魚なら定期的にエサをやっておけば死にはせんだろう!」
「そんな適当な……」
「それは一応建前で、地獄でデートでもせんか? 釣りデートと言う奴だ」
「本音を言うならもう少しトーンを下げるとか工夫をしてほしい」
「まぁ、という訳でキーチローの設計図通りに池を作ってみた訳だ」
みた訳だってそんな簡単に池が……出来てるぅぅぅ! ……うん。
「今更、池が出来たぐらいじゃ驚けませんな」
やや不満げにデボラは話を続ける。
「池があってもそこにすむ生物が居なければただの額縁。さあ! いざ絵を嵌めん!」
「まあ、動機はともかく。釣りというのはちょっと惹かれるな」
「じゃあ、今度の週末! 約束したぞ!」
やれやれ、これじゃあまるで付き合ってるみたいじゃないか。今まで魔王様、魔王様と呼んでいたものが急にデボラになって、敬語が無くなって、相手はあくまでも悪魔で。どうしたらいいんだろう。どうなりたいんだろう。俺の死後ライフを考えるならば打算的に付き合うべきだが、そうしたくはない。どこかで惹かれる気持ちもないではない。ウーム……。困った……。
と、そんなこんなで釣りデート当日を迎えるわけだが、いざやってみるとこれが非常に楽しい。恐らく、釣りデートで通常のカップルが対峙しなければならない最初の壁がそもそも釣りという行為の女性人気の無さであろう。やれ魚が気持ち悪いだ、エサが気持ち悪いだ、そもそもめんどくさいだの。だが、今回はその障壁はそもそも存在しない。俺の横でテキパキエサと取り付け、ガンガン釣り上げている。
なにせ、魔魚(?)自体がピラニアみたいな食欲で謎の肉に食らいついているものだから入れ食い状態なのだ。それはそれで『キャー! 釣れた!』なんて言う感動とは無縁だがデボラが楽しそうだから何よりだ。釣れたところでそんなリアクションも期待すべくもないしな。
「キーチロー! 食ってるぞ!」
「ああ、はいはい」
俺は放り込んだそばからものすごい勢いでしなる竿を思いきり引き上げた。釣れたのは見れば見るほどグロテスクな魚だ。目は飛び出し、背中には鋭い棘、歯は指ぐらい簡単に食いちぎりそうな牙。防護魔法が無ければ正直触りたくもない。
「これ、連れて帰ってエサ大丈夫?」
「任せておけ! 地獄側にも色々仕入れの伝手はある!」
「そういう事なら……まあいいか」
「そんなことよりぼやぼやしていて大丈夫か!? たくさん釣れた方が負けた方にいう事を一つ聞かせられるのだぞ!」
「そんなルール聞いてない!」
なんだかんだでいい雰囲気のデートになってしまっているのが悔しい。これが普通の女の子だったらどれだけよかっただろう。何も迷う事なんてなかっただろうに。
「見ろ! キーチロー! ちょっと違う種類の魚が釣れたぞ!」
見てみると、先ほどまでのピラニアもどきとは違い、サイズの大きな出目金の様な魚が釣れていた。ただ、そこらの金魚とは違い、本当に黄金色をしている。こんなおとなしそうな魚がよくこんな魑魅魍魎が跋扈する川で暮らしてたもんだ。
「こいつはきっとレアものだな! 帰ったら図鑑で調べてみよう!」
「き、キーチローの竿も物凄いしなり方をしているぞ!」
「うお!? ぬううううう!! 負けるかああああ!!」
先ほどまでとは違い、一気に引き上げることが出来ない。左右に揺さぶり、謎の魚が疲れるのを待つ。
「今だ! 引け! キーチロー!」
「っっしゃあああああああ!!!」
水中からザバッと音を立てて現れたのは、プラチナ色に輝く鯉のような魚。
「絶対レアものだ!! こんな魚、ゲームでしか見たことない!!」
「やったな! キーチロー! これは白金魚だ! もちろん絶滅危惧種だ!」
「うっ! 息が……、早く……、早く水の中へ……」
「こいつも話せるのか! おっと水、水!」
「ヒュー……!、ヒュー……!、死ぬところでしたわ!!」
白金魚は口をパクパクさせながらこちらを恨めしそうに見ている。
「おお、メスか!」
「もうすぐ産卵だというのに! 危うく死ぬところだったではないですか!」
「なんと! 子宝まで! どうだ!? 安心して産める場所が欲しくはないか!?」
「どういう事ですの?」
「我がアルカディア・ボックスは(中略)であるから、より良い地獄ライフを目指さぬか!?」
「なるほど、しかし我らの種族は命の危機が高まるほど美しく輝くのですわ! 安全な場所で産卵しても果たして輝きが保てるかどうか……」
なんと難儀な種族か……。バランスを保って繁殖していくのは割と至難の業のような気がするが。
「ここで捕らえた魔魚たちもある程度放流しよう。頑張って生き抜いてくれ!」
「お心遣い感謝いたしますわ。では、宜しくお願いいたします」
「こればっかりはキーチローの能力が無ければなんともならんかったぞ! さすが我の見込んだ男!」
「この能力もある意味デボラの不始末の集大成の様な気がするけど……」
「何を言うか! 勝手に亡者の列から離れたくせに!」
「それを言われると辛い」
全く、小さいころの俺が余計なことをしたせいで現在の俺がこの不思議な騒動に巻き込まれているのだから因果な話だ。
「だが、そのおかげで今がある。我はキーチローがどう思っていても出会えたことには感謝しているぞ」
デボラは顔を少し赤らめながらそっぽを向く。照れているのだろうか。いや、そうだろうなこの場面は。
「俺も今、色々騒ぎはあるけど楽しく……暮らせている気はするかな。カブタンを飼い始めたのだって、職場と自宅の往復でメリハリのない毎日に嫌気がさしたからだし」
「キーチロー、こういうときはな、そっと肩を抱き寄せるぐらいのことはした方が出来る男というものだぞ」
振り返ったデボラの顔は真顔そのものだった。
「もしかしてさっきのって照れた演技?」
「どうだろうな、悪魔の事を簡単に信用してはいかんぞ!」
「肝に銘じておきます……おっと、またピラニアもどきだ」
「――よし、結構釣ったな。さあ、帰るとするか!」
「お待ちを、デボラさん」
「ん? どうした? キーチロー」
俺は今回の釣果を指さしながらニヤリとデボラに微笑んだ。
「ん? な、まさか……!?」
「ふふふ、後半油断したな!? 今回の釣果対決は俺の勝ちだ!」
「し、しまった……。忘れておった……!」
そう、この瞬間の為に後半は一匹だけリードするように静かに頑張っていたのだ! 途中の白金魚で有耶無耶になった時から策は始まっていたのだ!!
「さーて、勝者は敗者にいう事を一つきかせられるんだったかな?」
「く、くぅ……。よかろう! さあ、なんでも命じるがよい!」
ふーむ。とはいえ特に今何かして欲しいこともないし……。
「思いつくまで保留だ! その時を心して待つがよい……!! フハハハ」
「くっ、口調まで……それでこそ魔王を従えし者よ!」
「いや、従えてるつもりはないけど!?」
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