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12 合同授業
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「姫様、午後はゴードル様との授業です。服をお召し替えになって、鍛錬場に向かいましょう」
授業が始まって最初の光の日。一週間経たないうちにまた鬼畜じじい……ごほん、ゴードルの授業とは……なかなかハードである。
着替えを手伝うダリアも、どこか心配そうな顔をしている。
「平気だよ。前回は初めてのことばかりだったから怪我が多かっただけ」
「……服を新調しなければならない程のお怪我を、姫様のような幼い子に負わせることがおかしいのです」
「うーん、それは否定できない」
ゴードルの指導は、生まれて二年程(見た目は四、五歳だが)の子に教えるようなものではない。同い年の子供が受けたとしたら、泣き出して逃げているんじゃないだろうか。
「それでも、授業を受けるのをやめる気はないんですよね?」
「うん、ごめんね」
あれはゴードルが私を生かす価値があると思っている証拠だ。ダリアに心労を与えてしまうのは心苦しいが、避けては通れない。
***
あれ……?
今日は怪我が少ないといいな、と思いながら鍛錬場へ行くと、何故か二人の人物が待ち構えていた。
一人は勿論ゴードル。そして、もう一人は昨日気まずいまま別れてしまったギルだ。
「ええと、今日はゴードルとの授業だと聞いて来たのですが……」
「間違いございませんよ。ただ、この者が他の授業はどんな感じなのか……としつこく聞いてくるものですから。手が空いているのなら、助手でもして自分の目で見たらどうだ、と提案したのです。よろしいですか?」
「それは構いませんが……」
ちらりと視線をギルに移す。
「昨日は……すまない」
「あ、いえ、私が不躾なことをしてしまったせいですから。こちらこそすみません」
「いや、姫様は……悪くない。俺の問題だ……」
「? どういう……」
ことですか、と続けようと思ったら、ゴードルが話は終いというように手を叩いた。
「お二人に何があったかは知りませんが、そういうことは後でお願いします。時間が勿体ないので授業を始めますよ」
「……はい」
「では、前回と同じ様に準備運動をして走り込みです。ギルも見ているだけでは退屈でしょうから、一緒にどうです?」
ギルはこくりと頷く。
体を軽くほぐしてから、三人で走り込み開始。今回は要領が分かっているので、動きに注意をして走れば、ぶつかったりこけそうになることもないだろう。
順調にダッシュとジョギングを繰り返し、鍛錬場を一周し終えた所でゴードルが口を開く。
「折角ギルがいるのですから、ただ走るだけでは面白くないですね」
目配せをされ、私の横を走っていたギルが、すっと後ろの方へ下がっていった。どうしたんだろう? とそれを目で追う。
「姫様は目線は前のまま」
指摘され、ぱっと顔を戻す。
「今、ギルが左右どちら側にいるか分かりますか?」
「え、左側じゃないんですか……?」
今の今までそちら側を走っていた。ゴードルが確認してみてください、と視線で促す。ちらりと後ろに目をやると、ギルはいつの間にか右側に移動していた。
いつの間に……
「これでもギルは気配を出していて、分かりやすい方ですよ」
「えっ!?」
これで!? 息遣いはおろか、足音すら聞こえない。何を持って気配を出しているというのか。
「走りの方も手を抜かないように」
後ろを気にしていたら、ゴードルがスピードを上げた。
「うえ!? ちょっ……!」
慌てて離されないよう距離を詰める。そして、前に意識を向けていると今度は「今どこに気配を感じますか?」とまた問われる。
「み、右!」
「正解は上です」
「は?」
そんな馬鹿な、と視線を上に向ける。そこには梁の上を走るギルがいた。
わかるかぁ――――!!!
その後も、走り込みを続けながら問答を繰り返す。前にも後ろにも気を張らなきゃいけなくて、今回は前回より精神的にどっと疲れた気がする。
「はぁ、はぁ……」
結局、一回も当てられなかった……
何回もやれば勘で一回ぐらい当たるかも……とか思っていたが、上手いように逆をつかれ、完敗だった。
「外ではいつどこに魔物や敵が潜んでいるか分かりません。今は察知が出来なくとも、探ろうと意識することは大事です」
「ふぁい……」
「次、手合わせいきますよ」
「!」
まだ息は整っていないが、構えられれば反射的に身構えるしかなくなる。ゴードルは待っちゃくれない。
ぱっと距離を詰められ、足蹴りが私の顔を狙って繰り出される。いなすのは間に合わないと判断した私は腕でその衝撃を受け止める。
くうっ! 容赦なく重い攻撃してくるなぁ!
ギルがいる手前、ちょっとは手加減してくれるかな? という淡い期待は消え失せた。まぁ、これでも抑えてくれてはいるんだろう。全力だったら、私なんか防御してても吹き飛ぶと思う。
間髪入れず出される攻撃を、防御、防御、たまにいなして、反撃。経験が生きているのか、前よりはマシに動けている気がする。
私の攻撃は相変わらず、ぺちんといった感じで軽い音しかしないが。
なんかいい感じじゃない? 実は結構才能があったりして……
拳を上手くかわしたと思ったら、どんっと鳩尾に蹴りが入った。
「う、げほっ……うぇっ……」
がくりと膝をついて、痛みと苦しさで涙を浮かべる。
「油断大敵、ですよ」
ゴードルは冷たく言い放つ。このじじい、私が調子に乗ったのに気付いて、攻撃パターンを変えてきた。
すみません、私なんてまだまだです……
慢心は捨てよう。この人の前じゃ、何もかも見透かされている気がする。
その後も手合わせは続き、これまでと違った攻撃をされて怪我を負うこと数回。ヒールも残り一回分残ってるかどうか。
そこでゴードルがぴたりと動きを止めた。
「ギル。姫様の動きを見て、何か気になった所は?」
「……」
問いかけられ、ギルは考えるように右に左にと首を捻ってから、ぽつりと漏らす。
「攻撃の時、無駄に力が入ってる……」
「ということです。どうすればいいか、自分で考えてみてください」
「ええ!?」
何て不親切な! 講義の声を上げたかったけど、有無を言わさず攻撃が飛んできた。手合わせもいっぱいいっぱいで対処しているのに、その中で自分の問題点も考えろと言うか、このじじい。
攻撃する時に力を入れるなってこと? いや、それはおかしいだろう。ええと、そうじゃなくて……
「うぐっ!」
考えるのに意識がいって、脇腹への攻撃を受け流すのに失敗してしまった。吹き飛ばされる程ではなかったが、それなりの痛みが走る。
ああ、もう! 今考えてるのに!!!
イラッとしながらそのまま反撃に出ようとして、はっとする。
お、落ち着け。このまま攻撃したら、今までと何も変わらない。
無駄ってことは、余計な所に力が入ってるってことだ。そのせいで、上手く体が動いてないのだろうか?
もしかしたら……と思い後ろに下がり、ゴードルから一旦距離を置いた。大きく深呼吸をして、だらりと力を抜く。
そして、ひゅっと息を吸い込むと同時に、ゴードルに向かって駆け出す。
攻撃のその瞬間、踏み込む足と腰を意識して……繰り出す!
パン――ッ!
鍛錬場に気持ちのいい音が響く。私の拳を受け止めたゴードルは、その奥でふっと柔らかな笑みを浮かべた。
「今のを忘れないように」
「は、い……」
これまでは、ただ無我夢中で拳を出してただけだった。けど、今初めて打つという感覚が掴めた気がする。私はびりびりとする自分の手をぼうっと眺めた。
「ギルも、少しは自分が何を教えることが出来るか、見えましたか?」
「ああ……参考になった……」
どうやら私だけでなく、ギルへの指導も含まれていたようだ。抜け目がない。
ちなみに、授業が終わって服をぼろぼろにして戻ってきた私を見て、ダリアは「姫様のお洋服代、ゴードル様に請求しましょうか?」と笑顔で怒っていた。
授業が始まって最初の光の日。一週間経たないうちにまた鬼畜じじい……ごほん、ゴードルの授業とは……なかなかハードである。
着替えを手伝うダリアも、どこか心配そうな顔をしている。
「平気だよ。前回は初めてのことばかりだったから怪我が多かっただけ」
「……服を新調しなければならない程のお怪我を、姫様のような幼い子に負わせることがおかしいのです」
「うーん、それは否定できない」
ゴードルの指導は、生まれて二年程(見た目は四、五歳だが)の子に教えるようなものではない。同い年の子供が受けたとしたら、泣き出して逃げているんじゃないだろうか。
「それでも、授業を受けるのをやめる気はないんですよね?」
「うん、ごめんね」
あれはゴードルが私を生かす価値があると思っている証拠だ。ダリアに心労を与えてしまうのは心苦しいが、避けては通れない。
***
あれ……?
今日は怪我が少ないといいな、と思いながら鍛錬場へ行くと、何故か二人の人物が待ち構えていた。
一人は勿論ゴードル。そして、もう一人は昨日気まずいまま別れてしまったギルだ。
「ええと、今日はゴードルとの授業だと聞いて来たのですが……」
「間違いございませんよ。ただ、この者が他の授業はどんな感じなのか……としつこく聞いてくるものですから。手が空いているのなら、助手でもして自分の目で見たらどうだ、と提案したのです。よろしいですか?」
「それは構いませんが……」
ちらりと視線をギルに移す。
「昨日は……すまない」
「あ、いえ、私が不躾なことをしてしまったせいですから。こちらこそすみません」
「いや、姫様は……悪くない。俺の問題だ……」
「? どういう……」
ことですか、と続けようと思ったら、ゴードルが話は終いというように手を叩いた。
「お二人に何があったかは知りませんが、そういうことは後でお願いします。時間が勿体ないので授業を始めますよ」
「……はい」
「では、前回と同じ様に準備運動をして走り込みです。ギルも見ているだけでは退屈でしょうから、一緒にどうです?」
ギルはこくりと頷く。
体を軽くほぐしてから、三人で走り込み開始。今回は要領が分かっているので、動きに注意をして走れば、ぶつかったりこけそうになることもないだろう。
順調にダッシュとジョギングを繰り返し、鍛錬場を一周し終えた所でゴードルが口を開く。
「折角ギルがいるのですから、ただ走るだけでは面白くないですね」
目配せをされ、私の横を走っていたギルが、すっと後ろの方へ下がっていった。どうしたんだろう? とそれを目で追う。
「姫様は目線は前のまま」
指摘され、ぱっと顔を戻す。
「今、ギルが左右どちら側にいるか分かりますか?」
「え、左側じゃないんですか……?」
今の今までそちら側を走っていた。ゴードルが確認してみてください、と視線で促す。ちらりと後ろに目をやると、ギルはいつの間にか右側に移動していた。
いつの間に……
「これでもギルは気配を出していて、分かりやすい方ですよ」
「えっ!?」
これで!? 息遣いはおろか、足音すら聞こえない。何を持って気配を出しているというのか。
「走りの方も手を抜かないように」
後ろを気にしていたら、ゴードルがスピードを上げた。
「うえ!? ちょっ……!」
慌てて離されないよう距離を詰める。そして、前に意識を向けていると今度は「今どこに気配を感じますか?」とまた問われる。
「み、右!」
「正解は上です」
「は?」
そんな馬鹿な、と視線を上に向ける。そこには梁の上を走るギルがいた。
わかるかぁ――――!!!
その後も、走り込みを続けながら問答を繰り返す。前にも後ろにも気を張らなきゃいけなくて、今回は前回より精神的にどっと疲れた気がする。
「はぁ、はぁ……」
結局、一回も当てられなかった……
何回もやれば勘で一回ぐらい当たるかも……とか思っていたが、上手いように逆をつかれ、完敗だった。
「外ではいつどこに魔物や敵が潜んでいるか分かりません。今は察知が出来なくとも、探ろうと意識することは大事です」
「ふぁい……」
「次、手合わせいきますよ」
「!」
まだ息は整っていないが、構えられれば反射的に身構えるしかなくなる。ゴードルは待っちゃくれない。
ぱっと距離を詰められ、足蹴りが私の顔を狙って繰り出される。いなすのは間に合わないと判断した私は腕でその衝撃を受け止める。
くうっ! 容赦なく重い攻撃してくるなぁ!
ギルがいる手前、ちょっとは手加減してくれるかな? という淡い期待は消え失せた。まぁ、これでも抑えてくれてはいるんだろう。全力だったら、私なんか防御してても吹き飛ぶと思う。
間髪入れず出される攻撃を、防御、防御、たまにいなして、反撃。経験が生きているのか、前よりはマシに動けている気がする。
私の攻撃は相変わらず、ぺちんといった感じで軽い音しかしないが。
なんかいい感じじゃない? 実は結構才能があったりして……
拳を上手くかわしたと思ったら、どんっと鳩尾に蹴りが入った。
「う、げほっ……うぇっ……」
がくりと膝をついて、痛みと苦しさで涙を浮かべる。
「油断大敵、ですよ」
ゴードルは冷たく言い放つ。このじじい、私が調子に乗ったのに気付いて、攻撃パターンを変えてきた。
すみません、私なんてまだまだです……
慢心は捨てよう。この人の前じゃ、何もかも見透かされている気がする。
その後も手合わせは続き、これまでと違った攻撃をされて怪我を負うこと数回。ヒールも残り一回分残ってるかどうか。
そこでゴードルがぴたりと動きを止めた。
「ギル。姫様の動きを見て、何か気になった所は?」
「……」
問いかけられ、ギルは考えるように右に左にと首を捻ってから、ぽつりと漏らす。
「攻撃の時、無駄に力が入ってる……」
「ということです。どうすればいいか、自分で考えてみてください」
「ええ!?」
何て不親切な! 講義の声を上げたかったけど、有無を言わさず攻撃が飛んできた。手合わせもいっぱいいっぱいで対処しているのに、その中で自分の問題点も考えろと言うか、このじじい。
攻撃する時に力を入れるなってこと? いや、それはおかしいだろう。ええと、そうじゃなくて……
「うぐっ!」
考えるのに意識がいって、脇腹への攻撃を受け流すのに失敗してしまった。吹き飛ばされる程ではなかったが、それなりの痛みが走る。
ああ、もう! 今考えてるのに!!!
イラッとしながらそのまま反撃に出ようとして、はっとする。
お、落ち着け。このまま攻撃したら、今までと何も変わらない。
無駄ってことは、余計な所に力が入ってるってことだ。そのせいで、上手く体が動いてないのだろうか?
もしかしたら……と思い後ろに下がり、ゴードルから一旦距離を置いた。大きく深呼吸をして、だらりと力を抜く。
そして、ひゅっと息を吸い込むと同時に、ゴードルに向かって駆け出す。
攻撃のその瞬間、踏み込む足と腰を意識して……繰り出す!
パン――ッ!
鍛錬場に気持ちのいい音が響く。私の拳を受け止めたゴードルは、その奥でふっと柔らかな笑みを浮かべた。
「今のを忘れないように」
「は、い……」
これまでは、ただ無我夢中で拳を出してただけだった。けど、今初めて打つという感覚が掴めた気がする。私はびりびりとする自分の手をぼうっと眺めた。
「ギルも、少しは自分が何を教えることが出来るか、見えましたか?」
「ああ……参考になった……」
どうやら私だけでなく、ギルへの指導も含まれていたようだ。抜け目がない。
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