80 / 116
77
しおりを挟む
食事中に警邏隊が到着し、事情聴取をさせて欲しいと言われ、カルラが行く。本当は、カルラ一人で警邏隊と話すつもりだったが、ヒューリーまで付いてきた。
「あたし一人で大丈夫なんだけど?」
「うん。お嬢は確りしてるから一人でも大丈夫だろうけど、僕も一応目撃してるからね。拘束されてるとは言え、ティファを立ち会わせたくないんでしょ?ならティファの保護者もいた方が良いよね?それともお嬢は、ザアイかエンヤの方が良い?」
「どっちも論外よ。エンヤさんがいれば彼女にキレて、聴取にならなさそうだし、ザアイさんはあの声で聴取にならない。邪魔にしかならないわ」
仕方なしにそのまま警邏隊と話をする。
女にブルームバムを入れられた事、被害者がもう一人いる事、もう一人の被害者は少女で喋れない事、挙げ句、カルラを殴ろうとした事等。
一応女の代わりに食事が終われば店を手伝う気でいる事も伝えておく序でに、ティファはソッとしといて欲しいと告げる。不安がっているし、カルラが殴られそうになった事も教えてないからと。
店長からも色々聞いたのだろう、深々と頭を下げられ謝罪までされた。
女は大罪人として、厳しい罰を食らうだろうと。
「……お嬢って、何か手慣れてない?よくあるの?こう言う事……」
「言ったでしょ、鬼門に散々嫌な目に合わされたって。鬼門絡みで似たような事されたのよ。そもそも、あなた達みたいな鬼門は周りを巻き込むんだから、被害を撒き散らさないよう対処しなさいよ。一番の被害者はティファなんだから」
「えっと、対処って?」
「自分達で考えなさいよ。あたしは、普段あなた達が他の女性にどう接してるのか、知らないんだから教えようもないわ。あたしから言える事は、女の嫉妬は何をやらかすか分からないんだから、気を付けなさいって事よ。そう言った類いの嫉妬は、同性のティファに一番向き易いんだから」
勿論カルラも対象に入るだろうが、彼等が一番構うのはティファだ。だからこそカルラはティファといる時に彼女等の様子を探り、細心の注意を払うのだ。今回は別行動だった為、女の行動まで読み切れなかったが、ティファがカルラになつく事によって、女の気がカルラに向く事の方が断然良いと思ってる。
(あたしは一人でも対処出来るけど、ティファはそう言う訳にはいかないんだから、ティファに女の嫉妬が向くような対応しないで欲しいわ)
聴取も終わったので、再び休憩室に戻り食事を再開する事にした。
「あたし一人で大丈夫なんだけど?」
「うん。お嬢は確りしてるから一人でも大丈夫だろうけど、僕も一応目撃してるからね。拘束されてるとは言え、ティファを立ち会わせたくないんでしょ?ならティファの保護者もいた方が良いよね?それともお嬢は、ザアイかエンヤの方が良い?」
「どっちも論外よ。エンヤさんがいれば彼女にキレて、聴取にならなさそうだし、ザアイさんはあの声で聴取にならない。邪魔にしかならないわ」
仕方なしにそのまま警邏隊と話をする。
女にブルームバムを入れられた事、被害者がもう一人いる事、もう一人の被害者は少女で喋れない事、挙げ句、カルラを殴ろうとした事等。
一応女の代わりに食事が終われば店を手伝う気でいる事も伝えておく序でに、ティファはソッとしといて欲しいと告げる。不安がっているし、カルラが殴られそうになった事も教えてないからと。
店長からも色々聞いたのだろう、深々と頭を下げられ謝罪までされた。
女は大罪人として、厳しい罰を食らうだろうと。
「……お嬢って、何か手慣れてない?よくあるの?こう言う事……」
「言ったでしょ、鬼門に散々嫌な目に合わされたって。鬼門絡みで似たような事されたのよ。そもそも、あなた達みたいな鬼門は周りを巻き込むんだから、被害を撒き散らさないよう対処しなさいよ。一番の被害者はティファなんだから」
「えっと、対処って?」
「自分達で考えなさいよ。あたしは、普段あなた達が他の女性にどう接してるのか、知らないんだから教えようもないわ。あたしから言える事は、女の嫉妬は何をやらかすか分からないんだから、気を付けなさいって事よ。そう言った類いの嫉妬は、同性のティファに一番向き易いんだから」
勿論カルラも対象に入るだろうが、彼等が一番構うのはティファだ。だからこそカルラはティファといる時に彼女等の様子を探り、細心の注意を払うのだ。今回は別行動だった為、女の行動まで読み切れなかったが、ティファがカルラになつく事によって、女の気がカルラに向く事の方が断然良いと思ってる。
(あたしは一人でも対処出来るけど、ティファはそう言う訳にはいかないんだから、ティファに女の嫉妬が向くような対応しないで欲しいわ)
聴取も終わったので、再び休憩室に戻り食事を再開する事にした。
0
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
冷酷魔法騎士と見習い学士
枝浬菰
ファンタジー
一人の少年がドラゴンを従え国では最少年でトップクラスになった。
ドラゴンは決して人には馴れないと伝えられていて、住処は「絶海」と呼ばれる無の世界にあった。
だが、周りからの視線は冷たく貴族は彼のことを認めなかった。
それからも国を救うが称賛の声は上がらずいまや冷酷魔法騎士と呼ばれるようになってしまった。
そんなある日、女神のお遊びで冷酷魔法騎士は少女の姿になってしまった。
そんな姿を皆はどう感じるのか…。
そして暗黒世界との闘いの終末は訪れるのか…。
※こちらの内容はpixiv、フォレストページにて展開している小説になります。
画像の二次加工、保存はご遠慮ください。
エンジェリカの王女
四季
ファンタジー
天界の王国・エンジェリカ。その王女であるアンナは王宮の外の世界に憧れていた。
ある日、護衛隊長エリアスに無理を言い街へ連れていってもらうが、それをきっかけに彼女の人生は動き出すのだった。
天使が暮らす天界、人間の暮らす地上界、悪魔の暮らす魔界ーー三つの世界を舞台に繰り広げられる物語。
著作者:四季 無断転載は固く禁じます。
※この作品は、2017年7月~10月に執筆したものを投稿しているものです。
※この作品は「小説カキコ」にも掲載しています。
※この作品は「小説になろう」にも掲載しています。
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
【完結】暁の荒野
Lesewolf
ファンタジー
少女は、実姉のように慕うレイスに戦闘を習い、普通ではない集団で普通ではない生活を送っていた。
いつしか周囲は朱から白銀染まった。
西暦1950年、大戦後の混乱が続く世界。
スイスの旧都市シュタイン・アム・ラインで、フローリストの見習いとして忙しい日々を送っている赤毛の女性マリア。
謎が多くも頼りになる女性、ティニアに感謝しつつ、懸命に生きようとする人々と関わっていく。その様を穏やかだと感じれば感じるほど、かつての少女マリアは普通ではない自問自答を始めてしまうのだ。
Nolaノベル様、アルファポリス様にて投稿しております。執筆はNola(エディタツール)です。
Nolaノベル様、カクヨム様、アルファポリス様の順番で投稿しております。
キャラクターイラスト:はちれお様
=====
別で投稿している「暁の草原」と連動しています。
どちらから読んでいただいても、どちらかだけ読んでいただいても、問題ないように書く予定でおります。読むかどうかはお任せですので、おいて行かれているキャラクターの気持ちを知りたい方はどちらかだけ読んでもらえたらいいかなと思います。
面倒な方は「暁の荒野」からどうぞ!
※「暁の草原」、「暁の荒野」共に残酷描写がございます。ご注意ください。
=====
この物語はフィクションであり、実在の人物、国、団体等とは関係ありません。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
ボーンネル 〜辺境からの英雄譚〜
ふーみ
ファンタジー
大陸の端に存在する小国、ボーンネル。
バラバラとなったこの国で少女ジンは多くの仲間とともに建物を建て、新たな仲間を集め、国を立て直す。
そして同時にジンを中心にして世界の歯車は動き出そうとしていた。
これはいずれ一国の王となる少女の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる