出会いと別れと復讐と

カザハナ

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 食事中に警邏隊が到着し、事情聴取をさせて欲しいと言われ、カルラが行く。本当は、カルラ一人で警邏隊と話すつもりだったが、ヒューリーまで付いてきた。


「あたし一人で大丈夫なんだけど?」

「うん。お嬢はしっかりしてるから一人でも大丈夫だろうけど、僕も一応目撃してるからね。拘束されてるとは言え、ティファを立ち会わせたくないんでしょ?ならティファの保護者もいた方が良いよね?それともお嬢は、ザアイかエンヤの方が良い?」

「どっちも論外よ。エンヤさんがいれば彼女にキレて、聴取にならなさそうだし、ザアイさんはあの声で聴取にならない。邪魔にしかならないわ」


 仕方なしにそのまま警邏隊と話をする。

 女にブルームバムを入れられた事、被害者がもう一人いる事、もう一人の被害者は少女で喋れない事、挙げ句、カルラを殴ろうとした事等。

 一応女の代わりに食事が終われば店を手伝う気でいる事も伝えておく序でに、ティファはソッとしといて欲しいと告げる。不安がっているし、カルラが殴られそうになった事も教えてないからと。

 店長からも色々聞いたのだろう、深々と頭を下げられ謝罪までされた。

 女は大罪人として、厳しい罰を食らうだろうと。


「……お嬢って、何か手慣れてない?よくあるの?こう言う事……」

「言ったでしょ、鬼門に散々嫌な目に合わされたって。鬼門絡みで似たような事されたのよ。そもそも、あなた達みたいな鬼門は周りを巻き込むんだから、被害を撒き散らさないよう対処しなさいよ。一番の被害者はティファなんだから」

「えっと、対処って?」

「自分達で考えなさいよ。あたしは、普段あなた達が他の女性にどう接してるのか、知らないんだから教えようもないわ。あたしから言える事は、女の嫉妬は何をやらかすか分からないんだから、気を付けなさいって事よ。そう言った類いの嫉妬は、同性のティファに一番向き易いんだから」


 勿論カルラも対象に入るだろうが、彼等が一番構うのはティファだ。だからこそカルラはティファといる時に彼女等の様子を探り、細心の注意を払うのだ。今回は別行動だった為、女の行動まで読み切れなかったが、ティファがカルラになつく事によって、女の気がカルラに向く事の方が断然良いと思ってる。

 (あたしは一人でも対処出来るけど、ティファはそう言う訳にはいかないんだから、ティファに女の嫉妬が向くような対応しないで欲しいわ)

 聴取も終わったので、再び休憩室に戻り食事を再開する事にした。
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