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~トルク領域~
アーデン兄さんの依頼
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サンドワームが道中出るようならその場で退治して、出なかった場合は一度スオウに着いた後、目撃情報多発地点へとアーデン兄さんが僕を連れて行く。といった依頼内容で依頼を受ける。多発地点で2~3デェフィル(※2~3日)彷徨いてもサンドワームが全く出てこなかった場合は報酬はないけど、その間の経費はアーデン兄さん持ちになる。
道中エーダでの移動になるから、アーデン兄さんの相棒であるエーダ操縦者にはアーデン兄さんが説明する事になるけど、操縦者の人も賛成するだろうとの事。
どの道誰かに退治依頼しないと、いつどこで遭遇するか分からないし、それまでエーダが襲われ続けるのは目に見えてるからね。
「スオウまでの道中、サンドワームが来た場合、僕はエーダから飛び降りるけど、そのまま少し離れててほしい。サンドワームは群れる事はないけど、たまに二匹行動するらしいから。僕からすれば、一匹だろうと二匹だろうと問題ないけど、エーダが戦闘の余波受けて壊れちゃったら大変でしょ」
多少はアーデン兄さんの風で何とか出来るだろうけど、戦闘となると、そうもいってられないからね。
アーデン兄さんは中級の風使い。等級ランクは6ランクあり、下から初級、下級、中級、上級、特級、伝説級とある。
因みに特級だと、名が知られてる(といっても真名じゃないけど)有名な精霊との契約で、伝説級となると現代種全てに当たる風の精霊を統べる風の長との契約をしていなければ、伝説級とは言えないから、僕の知る、ラファス兄の親友であり同僚であるアル兄は、この伝説級に当たるんだよね。
アル兄自体物凄い有名人だし、アル兄に憧れる人は風使いに限らず物凄く多い。ただ、アル兄自身は物凄い変わり者だけどねぇ。
「それと、僕の連れの兄さん、たまたま旅の同行者になっただけなんだけど、多分砂漠での戦闘した事ないと思うから、魔法を使用させないでほしいな。この兄さん、補助魔法を持ってるけど、足場の悪い砂漠でコントロールをミスって対象者以外に掛けられたら堪んないからね」
僕は避けるなり何なり出来るからいいけど、魔物を強化とかやり兼ねないからね。された所で退治出来るけど、余計な手間は掛けたくないし。
「それは……確かに嫌だな」
ちょっと遠い目になるアーデン兄さん。
ああ、アーデン兄さん経験者か。サンドワームじゃないにしろ、よく生きて帰れたね。あれ、魔法によっては倍ぐらい強さが変わるけど、こっちにメリット全くないもんね。
特訓にはなるかもだけど、デメリットの方が明らかに多いし。
「アーデン兄さんはエーダと他の人達の安全優先してね。そろそろ僕は寝るけど、何か気になる事でもあれば声掛けてくれて良いから。それじゃあおやすみ」
「ああ、有難うな。おやすみ」
翌朝の明け方に目を覚まし、エーダに乗り込む。
こういった道中だと、いつもの日課が出来なくなるけど、その分出来る日にノルマを少し増やすんだ~。兄さん一人なら、薬とかで起きないようにしてから出来るけど、他に人がいると交代で見張りをするから全員に薬使う訳にいかないからなぁ。僕の日課はあまり人に見られないようにしてるし見せたいとも思わない。アーヤやセスぐらいならいいけど、見せる為にトレーニングしてる訳じゃないからね。
エーダでの走行中は、普通の魔物では追い付けないし、前に回り込む魔物もたまにいるけど、エーダの操縦者が避けたりアーデン兄さんが風の魔法でスピード上げたり魔物の足に風を纏わり付かせたりと色々対処出来る。エーダ走行中は極力魔物との戦闘は避けるのが基本だからね。
サンドワームは別として、砂漠の魔物退治がメインなら、エーダを使わず徒歩になる。もしくは砂漠での移動に順応した砂漠地帯に棲むリックルや砂漠地帯に順応出来る動物に乗っての移動かぐらいだけど、リックルにしろ動物にしろ、相当なついてないと無理だからね。自身より強いディールと遭遇なんてしよう物なら怯えるか逃げ出すかが常で、強い信頼関係を築かないとパニくるんだよ。地元の人なら時間を掛けて信頼関係作れるけど、普通の冒険者はそんな時間もないから徒歩で行くのが基本だ。
この日もサンドワームは出なかった。スオウまでの道中と、サンドワームの目撃情報多発地点は少しずれてるみたいだ。まぁ、多少離れてても出る時は出るし、それこそ魔物の気分次第だからね。サンドワームはテリトリーが広いから、他の場所で襲われてなきゃいいけど、こればかりはどうにもならないからなぁ。
魔物寄せのアイテムもあるにはあるけど、使うと種類問わず色んな魔物が寄って来たりとか、群れや異種団体で来たりとかするから、相当腕の立つ者じゃないとかなり厳しくなるっぽい。僕は使った事ないけどね。
だって僕、そこまで戦闘狂じゃないし。
たまにストレス発散したくなっても、ラファス兄が相手してくれるからね♪
道中エーダでの移動になるから、アーデン兄さんの相棒であるエーダ操縦者にはアーデン兄さんが説明する事になるけど、操縦者の人も賛成するだろうとの事。
どの道誰かに退治依頼しないと、いつどこで遭遇するか分からないし、それまでエーダが襲われ続けるのは目に見えてるからね。
「スオウまでの道中、サンドワームが来た場合、僕はエーダから飛び降りるけど、そのまま少し離れててほしい。サンドワームは群れる事はないけど、たまに二匹行動するらしいから。僕からすれば、一匹だろうと二匹だろうと問題ないけど、エーダが戦闘の余波受けて壊れちゃったら大変でしょ」
多少はアーデン兄さんの風で何とか出来るだろうけど、戦闘となると、そうもいってられないからね。
アーデン兄さんは中級の風使い。等級ランクは6ランクあり、下から初級、下級、中級、上級、特級、伝説級とある。
因みに特級だと、名が知られてる(といっても真名じゃないけど)有名な精霊との契約で、伝説級となると現代種全てに当たる風の精霊を統べる風の長との契約をしていなければ、伝説級とは言えないから、僕の知る、ラファス兄の親友であり同僚であるアル兄は、この伝説級に当たるんだよね。
アル兄自体物凄い有名人だし、アル兄に憧れる人は風使いに限らず物凄く多い。ただ、アル兄自身は物凄い変わり者だけどねぇ。
「それと、僕の連れの兄さん、たまたま旅の同行者になっただけなんだけど、多分砂漠での戦闘した事ないと思うから、魔法を使用させないでほしいな。この兄さん、補助魔法を持ってるけど、足場の悪い砂漠でコントロールをミスって対象者以外に掛けられたら堪んないからね」
僕は避けるなり何なり出来るからいいけど、魔物を強化とかやり兼ねないからね。された所で退治出来るけど、余計な手間は掛けたくないし。
「それは……確かに嫌だな」
ちょっと遠い目になるアーデン兄さん。
ああ、アーデン兄さん経験者か。サンドワームじゃないにしろ、よく生きて帰れたね。あれ、魔法によっては倍ぐらい強さが変わるけど、こっちにメリット全くないもんね。
特訓にはなるかもだけど、デメリットの方が明らかに多いし。
「アーデン兄さんはエーダと他の人達の安全優先してね。そろそろ僕は寝るけど、何か気になる事でもあれば声掛けてくれて良いから。それじゃあおやすみ」
「ああ、有難うな。おやすみ」
翌朝の明け方に目を覚まし、エーダに乗り込む。
こういった道中だと、いつもの日課が出来なくなるけど、その分出来る日にノルマを少し増やすんだ~。兄さん一人なら、薬とかで起きないようにしてから出来るけど、他に人がいると交代で見張りをするから全員に薬使う訳にいかないからなぁ。僕の日課はあまり人に見られないようにしてるし見せたいとも思わない。アーヤやセスぐらいならいいけど、見せる為にトレーニングしてる訳じゃないからね。
エーダでの走行中は、普通の魔物では追い付けないし、前に回り込む魔物もたまにいるけど、エーダの操縦者が避けたりアーデン兄さんが風の魔法でスピード上げたり魔物の足に風を纏わり付かせたりと色々対処出来る。エーダ走行中は極力魔物との戦闘は避けるのが基本だからね。
サンドワームは別として、砂漠の魔物退治がメインなら、エーダを使わず徒歩になる。もしくは砂漠での移動に順応した砂漠地帯に棲むリックルや砂漠地帯に順応出来る動物に乗っての移動かぐらいだけど、リックルにしろ動物にしろ、相当なついてないと無理だからね。自身より強いディールと遭遇なんてしよう物なら怯えるか逃げ出すかが常で、強い信頼関係を築かないとパニくるんだよ。地元の人なら時間を掛けて信頼関係作れるけど、普通の冒険者はそんな時間もないから徒歩で行くのが基本だ。
この日もサンドワームは出なかった。スオウまでの道中と、サンドワームの目撃情報多発地点は少しずれてるみたいだ。まぁ、多少離れてても出る時は出るし、それこそ魔物の気分次第だからね。サンドワームはテリトリーが広いから、他の場所で襲われてなきゃいいけど、こればかりはどうにもならないからなぁ。
魔物寄せのアイテムもあるにはあるけど、使うと種類問わず色んな魔物が寄って来たりとか、群れや異種団体で来たりとかするから、相当腕の立つ者じゃないとかなり厳しくなるっぽい。僕は使った事ないけどね。
だって僕、そこまで戦闘狂じゃないし。
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