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後日談
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婚約後は、ルークスの仕事が休みの日に、ローレン家へとミリアムを迎えに行ってクルルフォーン邸に行き、四人で過ごす時も有れば婚約者同士で過ごす事も有り、帰りもルークスがミリアムをローレン家に送り、王宮の自室かローズウッドの邸にへと顔を出すのが日常となる。
そしてクルルフォーン夫妻が遠出する時は、出発日にエヴァンス家とローレン家、ローズウッド公爵夫妻が王都に居る時はローズウッド家にも顔を出し、出発の挨拶を済ませて行き、帰りも王都に帰還の挨拶をするのが通常となり、ローズウッド領に行く時は、ルークスは休暇を申請し、ミリアムも同行し、クルルフォーン夫妻と共に、楽しく賑やかな旅を満喫する。
双子はクルルフォーン家、ミリアムはルークスに守られながら、各々楽しい婚約期間を過ごしていく。
そんな四人が婚約して二年後、晴れ晴れとした青空の下で、二組の合同結婚式がクルルフォーン邸内にて行われた。
花嫁花婿の衣装は、当然エヴァンス家の謎の仕立て人で有るクレアが製作したいと手を上げ、取り掛かった力作だ。
招待客は両家の親しい関係者のみで、その中には国王夫妻も、非公式ながら参列する。
「ルナとルネはわたくしの恩人ですし、その上ルナの相手はアレク様の護衛騎士でも有るルークス様ですもの。勿論参加させて頂きますわ♪」
アナスタシアは当然とばかりに主張し、ルークスと仲の良いアレクシスの護衛騎士達も、仕事に乗じて参列する。
最初、マッド達が式を挙げた王都の教会でも式を挙げようかと言う話も出たが、それをすると、呼んでもいない貴族が噂を聞き付け、クルルフォーン家との繋がりを求めて参列しようと教会に押し掛けて来る可能性も否定出来ない。
何せ、使用人や平民、貴族の嫡男嫡女以外の結婚式は、祝福するなら招待客で無くとも参列可能だ。
マッド達の場合、クルルフォーン夫妻を除けば、参列者は平民だった為、そこに紛れると言う事は平民を相手にすると言う事になり、階級社会を重んじる貴族にとっては論外だったが、今回の場合、片や伯爵位を賜った公爵子息、片や侯爵令嬢なので、参列者は貴族ばかりになるのが目に見えている。
そしてその相手は平民と言えど、クルルフォーン公爵家の使用人で、国王夫妻のお気に入りとなれば、取り入れるものならこれ幸いと、主役の花嫁花婿に接触し、自身に都合の良い言葉を引き出そうとするだろう。
ただ、ルナとルネは、貴族相手にお披露目しなければならない理由は無いし、街に親しい知り合いも居ない。
ミリアムは元々それ程交流は無く、婚約を破棄された直後は笑い者にされていたぐらいだし、ルークスの親しい友人は近衛内に居るので、国王夫妻の護衛に配置すれば良いだけだ。
なので、クルルフォーン邸でのみ、式を挙げようと言う話に落ち着いたのだ。
「「ルナとルネ、家族増えた!嬉しい、幸せ~♪」」
双子達は満面の笑顔で、自分達の式に招かれた人達と共に、この幸福を分け合ったのだった。
そしてクルルフォーン夫妻が遠出する時は、出発日にエヴァンス家とローレン家、ローズウッド公爵夫妻が王都に居る時はローズウッド家にも顔を出し、出発の挨拶を済ませて行き、帰りも王都に帰還の挨拶をするのが通常となり、ローズウッド領に行く時は、ルークスは休暇を申請し、ミリアムも同行し、クルルフォーン夫妻と共に、楽しく賑やかな旅を満喫する。
双子はクルルフォーン家、ミリアムはルークスに守られながら、各々楽しい婚約期間を過ごしていく。
そんな四人が婚約して二年後、晴れ晴れとした青空の下で、二組の合同結婚式がクルルフォーン邸内にて行われた。
花嫁花婿の衣装は、当然エヴァンス家の謎の仕立て人で有るクレアが製作したいと手を上げ、取り掛かった力作だ。
招待客は両家の親しい関係者のみで、その中には国王夫妻も、非公式ながら参列する。
「ルナとルネはわたくしの恩人ですし、その上ルナの相手はアレク様の護衛騎士でも有るルークス様ですもの。勿論参加させて頂きますわ♪」
アナスタシアは当然とばかりに主張し、ルークスと仲の良いアレクシスの護衛騎士達も、仕事に乗じて参列する。
最初、マッド達が式を挙げた王都の教会でも式を挙げようかと言う話も出たが、それをすると、呼んでもいない貴族が噂を聞き付け、クルルフォーン家との繋がりを求めて参列しようと教会に押し掛けて来る可能性も否定出来ない。
何せ、使用人や平民、貴族の嫡男嫡女以外の結婚式は、祝福するなら招待客で無くとも参列可能だ。
マッド達の場合、クルルフォーン夫妻を除けば、参列者は平民だった為、そこに紛れると言う事は平民を相手にすると言う事になり、階級社会を重んじる貴族にとっては論外だったが、今回の場合、片や伯爵位を賜った公爵子息、片や侯爵令嬢なので、参列者は貴族ばかりになるのが目に見えている。
そしてその相手は平民と言えど、クルルフォーン公爵家の使用人で、国王夫妻のお気に入りとなれば、取り入れるものならこれ幸いと、主役の花嫁花婿に接触し、自身に都合の良い言葉を引き出そうとするだろう。
ただ、ルナとルネは、貴族相手にお披露目しなければならない理由は無いし、街に親しい知り合いも居ない。
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なので、クルルフォーン邸でのみ、式を挙げようと言う話に落ち着いたのだ。
「「ルナとルネ、家族増えた!嬉しい、幸せ~♪」」
双子達は満面の笑顔で、自分達の式に招かれた人達と共に、この幸福を分け合ったのだった。
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