氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

後日談

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　女の子達が増えたので、色合いが華やかになっている。

　カレンは同じ年の、レベッカの娘のリュカとサイナスの二人目の娘のサラ、そして一つ上のマッドの娘のマリナと一緒にいる事が多い。

　そしてキャリー、シシル、ココアは四人のお姉ちゃんとして、ミゲールはルシードと、二つ下のダンの息子、ビンツのお兄ちゃんとして遊んでいる。

　因みに、マッドの長男のルッグスは、リカルドやゾーイ、クロードと一緒に遊んだり、ミゲール達と一緒に遊んだりもするが、双子達に武芸を習うのが大好きなので、双子達の後ろを追い掛けてる事が多かったりする。

　着ぐるみ動物園は、今日も元気に活動してる。

　本日、男の子達は色んな種類の犬で、女の子達は色んな種類のウサギだ。


「シアお義姉様はウサギのお耳がお似合いですわ♪」

「有難う御座います。リラ様も可愛いですわよ♪」


　リラは真っ白な耳と尻尾を、アナスタシアは茶色の耳と尻尾を付けている。

　因みにレベッカは黒で、ヨルドが時折チラチラと見て、顔をほんのり赤く染めている。
　
　夕方になれば、アナスタシアを迎えにアレクシスが顔を出し、アナスタシアの姿を見て悶えるのが最近の恒例と化している状態だ。

　勿論、見慣れたであろうエドワルドもだが。

　二人して、仕事を早々に熟こなし、エドワルドは少しでも早く家に帰る為、アレクシスはアナスタシアを迎えに、クルルフォーン邸へと行く為に、仕事をきちんと片付けるのだ。


「アレク様、お忙しい身なのに、いつもご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳有りません」


　クルルフォーン邸内で、ウサギ姿のアナスタシアがそう言えば、アレクシスは、アナスタシアのウサギの耳と尻尾付きの姿を愛でながら、ニッコリと微笑む。

「気にするな、アナ。私が迎えに来たくて来ているのだ。それに、アナの可愛い姿を目に出来るのだから、私が来るのは当然だろう。それに、こんなにも可愛い妻の姿を見れるのならば、多少の無理ぐらいするのは夫の務めだろう」


　アレクシスの返答に、アナスタシアも、笑顔で喜ぶ。


「有難う御座います、アレク様。アレク様にそう言って頂けるなんて、わたくしとても幸せですわ。わたくしもアレク様のお迎えは、とても嬉しく思っております♪アレク様が夫で、本当に良かったと思います」


　二人の仲の良さは、新婚当初から殆ど変わらない。

　これ程仲の良い夫婦に割り込もうとする事自体、無理だと言うのに、裏で未だにアレクシスの妾の座を得ようと思っている女が後を絶たないのだ。

　そんな女達しか周囲に居なかったアナスタシアにとって、リラはまさに救世主と言った所だろう。