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後日談
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ジオラルドの妻で有る、アリアが、ミゲールを見て嬉しそうに言う。
「あら、この子、リリーちゃんの面影が有るわ~♪でも、瞳の色はエドワルド様と同じ。エドワルド様の目の色と眼差しは、先々代の王妃で有る、セレーヌ様そっくりですものね」
「ああ、そう言えば一度だけ母が物心付くか付かないかの時分に、その目と眼差しがあの方そっくりで、気味が悪いとか何とか言っていたような……」
「……えっ?」
「……まさか?」
「ですが、あの馬鹿女は、セレーヌ様に対しては、従順な態度を見せていた筈では?」
アリア、ジオラルド、ジルギリスの順で声を出すのだが、ハンナがセレーヌに対して、反感を持ってるような事は、一度も無く、王妃教育でも、どれだけセレーヌに辛辣な事を言われても、セレーヌ様、と慕っている様子で接していたと、エヴァンス家の調査でも、おかしな部分は出て来なかったのだが。
……もしかして、誰にも気付かせては居なかったが、内心は、セレーヌ様を嫌っていたって類いの物か?
そんな答えがエヴァンス家の面々の頭に浮かんだ。
そうは言っても、そもそもセレーヌは、マーウィンの実母で、マーウィンは父親に似ていたとは言え、セレーヌの血を受け継いでるのだから、マーウィンの子供が、その祖母で有るセレーヌに似ても、何ら不思議では無い。
それなのに、高が目元と目の色が似ていると言うだけで、セレーヌでは無い自分の息子を大っぴらに嫌悪するなんて、馬鹿なのか?
最初からその可能性が有る事自体、分かっている筈だし、自ら好き好んで王妃になったのはお前だろうが。
それに、どれ程義母を嫌っていようが、息子と祖母は全くの別人。
喩え、リラがハンナ似の子供を産んだとしても、自分の子供として、リラもエドワルドも確り育てるつもりだし、平等に育てるに決まってる。
自ら望んだ相手との子供で、自分がお腹を痛めて産む子になるのだ。それを嫌悪する事自体がおかしいだろうに。
それに、セレーヌがハンナに辛辣だったのは、王妃になると言う事の心構えが全く出来て居なかったからだ。
ハンナに限らず、候補となった令嬢に王妃教育を施す役目は彼女だったから、リリーも会わされたが、リリーはセレーヌに会った時に完璧な礼儀作法を見せ気に入られたのだが、リリーはジルギリスが好きで、王妃になる気は全く無いと言い切っていたのだ。
その為、大いに残念がられたが、気に入ったからと、無理矢理話を進める訳でも無く、ちゃんと相手の話を聞いてくれる人だった。
「下らない……」
リリーが嫌悪を込めた声で言い切ったのは、当然と言えよう。
「あら、この子、リリーちゃんの面影が有るわ~♪でも、瞳の色はエドワルド様と同じ。エドワルド様の目の色と眼差しは、先々代の王妃で有る、セレーヌ様そっくりですものね」
「ああ、そう言えば一度だけ母が物心付くか付かないかの時分に、その目と眼差しがあの方そっくりで、気味が悪いとか何とか言っていたような……」
「……えっ?」
「……まさか?」
「ですが、あの馬鹿女は、セレーヌ様に対しては、従順な態度を見せていた筈では?」
アリア、ジオラルド、ジルギリスの順で声を出すのだが、ハンナがセレーヌに対して、反感を持ってるような事は、一度も無く、王妃教育でも、どれだけセレーヌに辛辣な事を言われても、セレーヌ様、と慕っている様子で接していたと、エヴァンス家の調査でも、おかしな部分は出て来なかったのだが。
……もしかして、誰にも気付かせては居なかったが、内心は、セレーヌ様を嫌っていたって類いの物か?
そんな答えがエヴァンス家の面々の頭に浮かんだ。
そうは言っても、そもそもセレーヌは、マーウィンの実母で、マーウィンは父親に似ていたとは言え、セレーヌの血を受け継いでるのだから、マーウィンの子供が、その祖母で有るセレーヌに似ても、何ら不思議では無い。
それなのに、高が目元と目の色が似ていると言うだけで、セレーヌでは無い自分の息子を大っぴらに嫌悪するなんて、馬鹿なのか?
最初からその可能性が有る事自体、分かっている筈だし、自ら好き好んで王妃になったのはお前だろうが。
それに、どれ程義母を嫌っていようが、息子と祖母は全くの別人。
喩え、リラがハンナ似の子供を産んだとしても、自分の子供として、リラもエドワルドも確り育てるつもりだし、平等に育てるに決まってる。
自ら望んだ相手との子供で、自分がお腹を痛めて産む子になるのだ。それを嫌悪する事自体がおかしいだろうに。
それに、セレーヌがハンナに辛辣だったのは、王妃になると言う事の心構えが全く出来て居なかったからだ。
ハンナに限らず、候補となった令嬢に王妃教育を施す役目は彼女だったから、リリーも会わされたが、リリーはセレーヌに会った時に完璧な礼儀作法を見せ気に入られたのだが、リリーはジルギリスが好きで、王妃になる気は全く無いと言い切っていたのだ。
その為、大いに残念がられたが、気に入ったからと、無理矢理話を進める訳でも無く、ちゃんと相手の話を聞いてくれる人だった。
「下らない……」
リリーが嫌悪を込めた声で言い切ったのは、当然と言えよう。
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