氷結の毒華は王弟公爵に囲われる

後日談

14

　教会での式が終わり、モーラと共に教会近くに有る中央広場へと向かい、そこの祭壇の上で、モーラとの情熱的なキスを交わす。

　勿論、モーラに想いを寄せていただろう、悔しがる男達の前で。

　序でに、自分に粉を掛けようとして来た女達にも、モーラ一筋だと見せ付ける。


「モーラ、僕の愛しの奥さん。生涯、何が有っても君だけだと誓うから、生涯僕だけの物で居て？」

「勿論ですわ！サイナスだけを愛してます!!」


　再度深いキスを交わしてモーラをギュッと抱き締めた後、抱き上げて祭壇から降り、式に参加した人達の所に向かう。

　そこで、式に参加した人達に祝福の酒を注ぎ、祝いの言葉を貰い、街の者達にも、祝い酒と立食出来るご馳走が用意されていく。

　差し詰めここは、エドワルドが王宮で行った披露宴と同じような物で、青空の中、立食パーティーが開かれ、街の者達は、美味しいお酒と食事を楽しむ。

　因みに、式に参加した者と、街の者達では、仕切りがされ、式に呼ばれて無い者達が、式に参加した者達の所には行けないようになっている。

　これはマッド達が式を挙げた時の披露宴と同じような物だ。

　街の住民に混じって、式に参加した者達や、新郎新婦に危害を加えようとする者達が、入れないようにする為の措置だ。

　街の者達には立食系、式の参加者達は、立食しなくても良いような形式になっており、貴族で有るファミリーネームを持つ者達は、少し高めの場所で有りながら、投擲等の狙撃が出来ないような処置も施されているのは、さすが、完璧主義者の多いエヴァンス領主街と言った所か。

　そうして披露宴は無事に終了し、サイナスはモーラを連れて、エヴァンス本宅の自室に連れ込み、モーラのドレス姿を堪能した後、そのまま貪り、着衣したまま、何度も体位を変えて穿ち、散々その姿も堪能した後、ドレスを脱がせて全裸で情事を再開し、モーラとの子作りに勤しみ、空が白む頃に漸く就寝し、翌朝は部屋に二人分の食事を持ち込んで、モーラの世話をしながら、散々自分の好きなようにモーラと情事に明け暮れ、三日間は、部屋からモーラを出さずに新婚生活を満喫し、四日目にモーラを見掛けたリラが、モーラを見て呟いた。


「そう言えば、エド様が、恋愛婚なら式後の三日間は、寝室に籠ってずっとするのが当然だと仰られていましたものね」


　と、頬を赤らめながら言い、それを聞いたダンが、同じく聞いたであろうシルビアに、ニヤニヤ笑いながら耳元で囁いた。


「だってよ、シルビー。俺達も、励まねぇとなぁ」


　それを聞いたシルビアは、ダンの言葉でこれでもかと言う程、全身を赤く染めた。