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後日談

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 クルルフォーン邸での結婚式は、コランもドレスの製作者の一人として、そして、マッドと同じく中身が女性のお仲間達も参加する事になっていた。

 そして、レベッカは身重では有るが、出産日まではまだまだ日が有るので、マッドにメイクを施し、綺麗な花嫁姿に仕上げ、マッドが終われば、ライラにも衣装に見合うメイクを軽く施しにいく。


「メイクの仕方によっても、男らしく見せる事だって出来るのですよ♪」


 そう言ってライラにメイクを施すレベッカの横には、メイク道具と子供を抱えたヨルドがいる。

 因みに、マッドの時も付き添って、道具を運んだりしていたりする。

 クロードは、ヨルドに抱かれている時が、一番大人しかったり笑ってたりとするので、レベッカは安心して、子供をヨルドに任せられるのだ。


「出来ました!マッドさんの方も、とても綺麗に仕上がってますよ♪」


 レベッカにそう言われて、ライラは直ぐにでもマッドに会いたくなるが、式が先だと、何とか我慢して、マッドが庭に顔を出す前にと、落ち合う庭に移動する。

 レベッカは、ヨルドと一緒にマッドの所に顔を出し、花婿のライラが庭に向かった事を知らせると、マッドも急いで庭に向かう。

 二人は庭で落ち合い、互いの姿に惚れ直し、共に褒め合い微笑み合う。


「とても綺麗ですよ、マッドさん。貴女を花嫁に迎えられて嬉しいです。これから共に、幸せになりましょうね」

「あっ……あたしも、こんなに格好良いライちゃんを花婿に迎えられて、最っ高に嬉しいわぁ!!ライちゃん、年を取ってもずうっと傍に居てねぇ!ライちゃん大好き!!愛してるわぁ!」

「勿論です。ボクも愛していますよ、マッドさん」


 そしてマッドは、親しい人達に囲まれて、祝福の言葉を沢山貰い、その後の宴会で大いに盛り上がり、その夜、クルルフォーン邸に用意された一室で、ライラに着衣のまま貪られ、いつもと違う服装に胸を高鳴らせた挙げ句、その内、互いを隔てる婚礼衣装がもどかしくなり、衣装を脱いで、激しく求め合う事に。


「ライちゃん、ライちゃん!!あたしだけの物よぉ!!あたしだけの物なんだからぁ!!!」

「ボクは、一生、貴女だけの物です!沢山出して、気持ち良くなって下さい!!ボクに心底溺れて、夢中になって!貴女の子を孕めるのはボクだけです!ボクだけですから!!」


 二人は互いに激しく求め合いながら、何度も何度も中に注ぎ込み、空が白むまでずっと貪り続けた。

 その数日後に、街の教会で、外見通りの婚礼衣装を纏い、また互いに見惚れ合いながら式を挙げ、クルルフォーン夫妻を始め、娼館の女店主や娼婦の女性、傭兵仲間や下町のお世話になった人達に祝われながら、クルルフォーン家が出資した宴会場で飲めや食えやの大騒ぎになる。

 娼婦の女性達は少し離れた場所で見るクルルフォーン夫妻の仲の良さや美しさに見惚れたり、噂のダンを遠目に見ながら盛り上がったりと、その日も皆、楽しい一日を過ごしたようだった。
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