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本編
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リラと共に夕食の席に着く。
そこにリリーも現れ、エドワルドは挨拶をする。
「侯爵夫人、挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません」
「あら、良いのよ、気にしないで。貴方はもう、わたくしの息子も同然なのだから♪」
夜会の翌日の朝に、泊まらせて貰った事を事後報告すれば、ジーンから聞いているし、気にするなと、その時も言われてしまった。夕方にもお邪魔しますとエドワルドが言うと、いつでもいらっしゃいと、笑顔で応じてくれた。
母親と言う存在に縁の無いエドワルドからすれば、リリーは不思議な女性だ。
エドワルドに好意のある女性となると、どうしても、エドワルドとの肉体関係を迫る女か、権力や地位目当てに公爵夫人の座を狙う女と言ったイメージしか沸かないのだ。
実際、人形のような子供時代では、母親か、それよりも上の年齢になるだろう夫人が、エドワルドの迷惑も考えずに、エドワルドを誘い掛けた事もあるぐらいだ。
(そう言えば、あの時ジルギリス殿が来て、私をあの夫人から引き離してくれていたな。確か、その後に剣の師であるバルト殿と引き合わせてくれて、あの夫人には、その後一度も会わなかった。エヴァンス侯爵家の裏の役割から考えるに、あの夫人は王家に仇なす者と見做されたのだろう)
性的器官が発達してもいない子供、しかも王子を相手に、性的行為を加えようとしたのだ。エドワルドはその女の言っている意味を理解し、ショタコン相手に内心どうすべきかを考えていたが、同じ年代の子供であれば、意味も解らず終わっていただろう。
あの後、ジルギリスがバルトに頼んでいたのは見ていたし、エドワルドも身を守る術を持たなければと危機感を持ったのだ。王子であろうと安全では無い、と。
そして、母親に近い、乳母と言う存在もいるにはいたが、そちらも実の母であるハンナと似たような感情をエドワルドに向けて来ていたのだ。子供らしく無くて気持ち悪いと。
なので、リリーのような存在は珍しい。
リリーのような年代の女性を極端に振り分けると、母に追随するか、性的感情を向けて来るかしていたからだ。
そして今では後者か、自身の娘を差し向けようとするかばかりになるが、リリーの場合はリラの母だし、エドワルドがリラを望むと聴いても、差し出す所かエドワルドを疑い、値踏みしていた程だ。
さすが、エドワルドと踊っても、靡かず去った、リラの母だけはあると思ったのだ。
そこにリリーも現れ、エドワルドは挨拶をする。
「侯爵夫人、挨拶が遅れてしまい、申し訳ありません」
「あら、良いのよ、気にしないで。貴方はもう、わたくしの息子も同然なのだから♪」
夜会の翌日の朝に、泊まらせて貰った事を事後報告すれば、ジーンから聞いているし、気にするなと、その時も言われてしまった。夕方にもお邪魔しますとエドワルドが言うと、いつでもいらっしゃいと、笑顔で応じてくれた。
母親と言う存在に縁の無いエドワルドからすれば、リリーは不思議な女性だ。
エドワルドに好意のある女性となると、どうしても、エドワルドとの肉体関係を迫る女か、権力や地位目当てに公爵夫人の座を狙う女と言ったイメージしか沸かないのだ。
実際、人形のような子供時代では、母親か、それよりも上の年齢になるだろう夫人が、エドワルドの迷惑も考えずに、エドワルドを誘い掛けた事もあるぐらいだ。
(そう言えば、あの時ジルギリス殿が来て、私をあの夫人から引き離してくれていたな。確か、その後に剣の師であるバルト殿と引き合わせてくれて、あの夫人には、その後一度も会わなかった。エヴァンス侯爵家の裏の役割から考えるに、あの夫人は王家に仇なす者と見做されたのだろう)
性的器官が発達してもいない子供、しかも王子を相手に、性的行為を加えようとしたのだ。エドワルドはその女の言っている意味を理解し、ショタコン相手に内心どうすべきかを考えていたが、同じ年代の子供であれば、意味も解らず終わっていただろう。
あの後、ジルギリスがバルトに頼んでいたのは見ていたし、エドワルドも身を守る術を持たなければと危機感を持ったのだ。王子であろうと安全では無い、と。
そして、母親に近い、乳母と言う存在もいるにはいたが、そちらも実の母であるハンナと似たような感情をエドワルドに向けて来ていたのだ。子供らしく無くて気持ち悪いと。
なので、リリーのような存在は珍しい。
リリーのような年代の女性を極端に振り分けると、母に追随するか、性的感情を向けて来るかしていたからだ。
そして今では後者か、自身の娘を差し向けようとするかばかりになるが、リリーの場合はリラの母だし、エドワルドがリラを望むと聴いても、差し出す所かエドワルドを疑い、値踏みしていた程だ。
さすが、エドワルドと踊っても、靡かず去った、リラの母だけはあると思ったのだ。
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