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高校生の頃
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本当に最悪だった。でも自分が悪い。
修学旅行の最終日でディズニーランドに行くことになってた。ユウちゃんはディズニーファンで、すごくすごく楽しみにしてた。最初にカリブの海賊行って、それからビックサンダー乗るんだ、ってずっと前から騒いでた。プーさんグッズたくさん買うって、お金もたくさん用意してた。
修学旅行は班行動で、駅で集合してバスでディズニーランドに行くことになってた。駅に着くの早過ぎて、けっこう時間は余ってた。だから集合場所に行く前にトイレに行こうと思った。初めてディズニーランド行くから、ファンデとかリップ塗っておしゃれしたかった。「トイレに行ってくるね」ってみんなに言って、少し遠いけど、一番きれいなトイレ探して一人でそこに入った。
化粧して髪とかしてトイレから出たら、同じ班の子が真っ青になってキョロキョロしてた。それで、私を見るなり「どこにいたの!!探してたんだよ!!」って叫んだ。「どこ、って、トイレに・・」って私が言うか言わないかのうちに「もう集合時間過ぎてる!!」って大声でさえぎられた。
うそだ、そんなに時間たってるわけない!
私が一人で行方不明になってたから、班のみんなは出発できなくて、私のこと探してた。私は5分くらいのつもりだった。でも、20分も経ってた。
バスの出発時間過ぎてる、どうしよう。
私のせいだ。
みんな集合場所に走った。でも駅が広くて、集合場所になかなか着かない。焦って途中で迷った。どんどん時間が過ぎていく。
先生がそこに立ってた。
「何やってたの!」先生が大声で私たちに叫んだ。「待っても待っても来ないから、もうみんな先に行ってもらったよ!」先生の言葉に私は目の前が真っ暗になった。
ミカちゃんが、私がトイレに行っちゃって行方不明になって、全員そろわなくて出発できなかったって先生に説明した。先生は「20分もトイレで何してたの!班のみんなに迷惑かけてるんだよ!」って私に怒鳴った。
私は「電車で行けませんか?!」ってとっさに先生に言った。「電車で行ったら乗り換えでもっと遅くなるよ!」先生より先にユウちゃんが叫んだ。ユウちゃんは泣きそうになってた。「次のバスは一時間以上も後だよ、遅れないでって言ったでしょう!」先生もどうしたらいいか分からないみたいだった。
みんなすごく楽しみにしてた。もちろん私も。だから私は必死になって言った。「電車で行けます!電車に乗りましょう!」
そしたら突然、ミカちゃんがすごいいきおいで私に怒鳴った。「だから電車だともっと遅くなるってさっきから言ってるじゃん!!しつこいんだよ!!」びっくりして、私はミカちゃんの言葉で黙った。
結局、みんなで一時間バスを待つことになった。みんなイライラしたり、落ち込んだりしてた。「ごめんね」私がそう言ったけど、だれも「別にいいよ」って言わなかった。
ディズニーランドまでの道は渋滞してた。「一本前のバスに乗ってたら、こんなに混んでなかったのに」って先生がつぶやいたのが聞こえた。
途中の道でユウちゃんが泣き始めた。
私は早くバスが渋滞から抜けるようにただただ祈った。
ディズニーランドに着いたのは、帰る予定の30分前だった。みんな無言だった。「せっかく来たからお土産買おうよ、それだけでも記念になるよ」って、先生が私たちを励ますように言ってくれた。
みんなディズニーランドは初めてだった。でも、手前のショップが並んでる所しか行けなかった。乗り物にはひとつも乗れず、シンデレラ城の先に何があるのか、見ることもできずにディズニーランドを出た。
ユウちゃんはずっと泣いていた。
「どうしたの、何で遅れたの?」
「スペースマウンテン乗れたよ!」
「また来ればいいじゃん」
他の班の子が私たちに声をかけてきた。
帰りのバスで、私はもう一回みんなに「ごめんね」って言った。でもやっぱり誰も何も言ってくれなかった。目も合わせてくれなかった。
修学旅行の最終日でディズニーランドに行くことになってた。ユウちゃんはディズニーファンで、すごくすごく楽しみにしてた。最初にカリブの海賊行って、それからビックサンダー乗るんだ、ってずっと前から騒いでた。プーさんグッズたくさん買うって、お金もたくさん用意してた。
修学旅行は班行動で、駅で集合してバスでディズニーランドに行くことになってた。駅に着くの早過ぎて、けっこう時間は余ってた。だから集合場所に行く前にトイレに行こうと思った。初めてディズニーランド行くから、ファンデとかリップ塗っておしゃれしたかった。「トイレに行ってくるね」ってみんなに言って、少し遠いけど、一番きれいなトイレ探して一人でそこに入った。
化粧して髪とかしてトイレから出たら、同じ班の子が真っ青になってキョロキョロしてた。それで、私を見るなり「どこにいたの!!探してたんだよ!!」って叫んだ。「どこ、って、トイレに・・」って私が言うか言わないかのうちに「もう集合時間過ぎてる!!」って大声でさえぎられた。
うそだ、そんなに時間たってるわけない!
私が一人で行方不明になってたから、班のみんなは出発できなくて、私のこと探してた。私は5分くらいのつもりだった。でも、20分も経ってた。
バスの出発時間過ぎてる、どうしよう。
私のせいだ。
みんな集合場所に走った。でも駅が広くて、集合場所になかなか着かない。焦って途中で迷った。どんどん時間が過ぎていく。
先生がそこに立ってた。
「何やってたの!」先生が大声で私たちに叫んだ。「待っても待っても来ないから、もうみんな先に行ってもらったよ!」先生の言葉に私は目の前が真っ暗になった。
ミカちゃんが、私がトイレに行っちゃって行方不明になって、全員そろわなくて出発できなかったって先生に説明した。先生は「20分もトイレで何してたの!班のみんなに迷惑かけてるんだよ!」って私に怒鳴った。
私は「電車で行けませんか?!」ってとっさに先生に言った。「電車で行ったら乗り換えでもっと遅くなるよ!」先生より先にユウちゃんが叫んだ。ユウちゃんは泣きそうになってた。「次のバスは一時間以上も後だよ、遅れないでって言ったでしょう!」先生もどうしたらいいか分からないみたいだった。
みんなすごく楽しみにしてた。もちろん私も。だから私は必死になって言った。「電車で行けます!電車に乗りましょう!」
そしたら突然、ミカちゃんがすごいいきおいで私に怒鳴った。「だから電車だともっと遅くなるってさっきから言ってるじゃん!!しつこいんだよ!!」びっくりして、私はミカちゃんの言葉で黙った。
結局、みんなで一時間バスを待つことになった。みんなイライラしたり、落ち込んだりしてた。「ごめんね」私がそう言ったけど、だれも「別にいいよ」って言わなかった。
ディズニーランドまでの道は渋滞してた。「一本前のバスに乗ってたら、こんなに混んでなかったのに」って先生がつぶやいたのが聞こえた。
途中の道でユウちゃんが泣き始めた。
私は早くバスが渋滞から抜けるようにただただ祈った。
ディズニーランドに着いたのは、帰る予定の30分前だった。みんな無言だった。「せっかく来たからお土産買おうよ、それだけでも記念になるよ」って、先生が私たちを励ますように言ってくれた。
みんなディズニーランドは初めてだった。でも、手前のショップが並んでる所しか行けなかった。乗り物にはひとつも乗れず、シンデレラ城の先に何があるのか、見ることもできずにディズニーランドを出た。
ユウちゃんはずっと泣いていた。
「どうしたの、何で遅れたの?」
「スペースマウンテン乗れたよ!」
「また来ればいいじゃん」
他の班の子が私たちに声をかけてきた。
帰りのバスで、私はもう一回みんなに「ごめんね」って言った。でもやっぱり誰も何も言ってくれなかった。目も合わせてくれなかった。
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