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変な男の人たち
元ヤン
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26才の夏。
会社からリゾートホテルの方に期間限定で行ってくれ、とのお達しがあった。繁盛期の時のリゾートホテルの忙しさが尋常ではないらしく、七月、八月の二ヶ月間だけでいいのでヘルプをして欲しいとのこと。
知らない土地に行くのは嫌いではない。これは面白そう!とOKした。
海沿いの小都市。
そのリゾートホテルには一階にレストラン、プール、マッサージも受けられるエステサロンなどがあり
私は事務所と受付勤務だったので、一階をウロウロすることが多かった。
忙しくて皆がイライラしていた。
しかし、一人、余裕を持って、にこやかに仕事をしている人がいた。
レストランの店長、細谷さんだ。
背が高い色男。
年齢は30代だと思われた。
大人だな。
そう思って細谷さんを見ていた。
夏、そしてリゾート。
仕事に来ているというのにすっかり浮き足立っていた私は、ホテルの従業員から遊びに行こうと誘われると、断りもせずスキップしながらついて行き、徐々に従業員と仲良くなった。
遊びに行く時、細谷さんとたまに一緒になった。
大人っぽい雰囲気だったが、若者と混じって遊ぶ人だった。
カラオケに行った時、細谷さんと隣同士になり、しばらく話をした。
細谷さんは32才で独身。
レストランの店長になってから二年経っているそう。
喋り方も大人っぽい。やはりどこか落ち着いている。
やっぱり男は30代がいいな~、と思っていると
「この後、どこか行こうよ」
と、細谷さんに誘われた。
ちょっと気に入っていたので、OKし、カラオケを出て細谷さんの車に乗せてもらったのだが
なんせ海沿いの小都市。
夜遅くには早々に店は閉まる。
行く店もなくぐるぐると車で海沿いを走った。
仕方なく、細谷さんの車を海沿いに停め、なんとなーく二人で海を見ながら喋った。
すると
「彼氏いるの?」
と、細谷さんにきかれた。
「いないです」
そう言うと
「じゃ、付き合わない?」
と言われた。
え!早いな!
私はまず困惑した。
お喋りはよくしていた。
しかし、告白されるにしては何の前触れもなかった。
細谷さんのことは気に入っていたが、付き合うほどの情熱もなく(これはいつものことだが)、また、細谷さんからも私に対する好意みたいなのは読み取れなかった。
「え・・あの・・ちょっと急で・・」
と、私は言葉を濁した。
「だよね、ごめん。二人で会ったりして、徐々に仲良くなっていこうよ」
と、細谷さんに提案され、私はなんとなく腑に落ちないまま「分かりました」と答えた。
とは言え
30代の男の人は嫌いではない。
木村さんは33才だった。
悪くないかもな、と、自分で自分を納得させた。
細谷さんと数回二人で会って、ホテルに行った。
エッチは悪くなかった。
上手い方だったと思う。
変な癖もなく、単調でもなく、やはりそこそこ経験があるのだな、という感じがした。
しかし
ひとつ気にかかることがあった。
「おっぱいでチ○コ挟んで」
と言ってきたのだ。
そんな事はしたことがない。
そんなプレイがあるのか、と驚きつつも
素直におっぱいで挟んであげた。
そして
こんなことして、気持ちいいのか?
という疑問が頭の中を駆け巡った。
しかし、細谷さんは、おっぱいで挟む様子を見ながらびっくりするほど興奮していた。
私はその後、すぐにあの清美さんに電話した。
おっぱいでチ○コ挟めと言われた、そんなプレイがあるのか、ときくと、清美さんはこう答えた。
「ああ、パイズリね。AVでよくやってるよ」
またAVか!
清美さんは何でもよく知ってるな~と感心するのと同時に
なんとなく
細谷さん、なんとなくヤバい香りがするぞ、とふと思った。
私の予感は的中した。
ある日、また細谷さんと仕事終わりにデートしていた時
何を思ったか、細谷さんは昔の自分の写真を持って来たと、数枚の写真を私に渡した。
そこには
さらしを巻き、パンチパーマのヤンキーが睨みをきかせて写っていた。
しまった!!失敗した!!
私は青くなった。
この世で一番嫌いな元ヤンに引っかかってしまったのだ。
会社からリゾートホテルの方に期間限定で行ってくれ、とのお達しがあった。繁盛期の時のリゾートホテルの忙しさが尋常ではないらしく、七月、八月の二ヶ月間だけでいいのでヘルプをして欲しいとのこと。
知らない土地に行くのは嫌いではない。これは面白そう!とOKした。
海沿いの小都市。
そのリゾートホテルには一階にレストラン、プール、マッサージも受けられるエステサロンなどがあり
私は事務所と受付勤務だったので、一階をウロウロすることが多かった。
忙しくて皆がイライラしていた。
しかし、一人、余裕を持って、にこやかに仕事をしている人がいた。
レストランの店長、細谷さんだ。
背が高い色男。
年齢は30代だと思われた。
大人だな。
そう思って細谷さんを見ていた。
夏、そしてリゾート。
仕事に来ているというのにすっかり浮き足立っていた私は、ホテルの従業員から遊びに行こうと誘われると、断りもせずスキップしながらついて行き、徐々に従業員と仲良くなった。
遊びに行く時、細谷さんとたまに一緒になった。
大人っぽい雰囲気だったが、若者と混じって遊ぶ人だった。
カラオケに行った時、細谷さんと隣同士になり、しばらく話をした。
細谷さんは32才で独身。
レストランの店長になってから二年経っているそう。
喋り方も大人っぽい。やはりどこか落ち着いている。
やっぱり男は30代がいいな~、と思っていると
「この後、どこか行こうよ」
と、細谷さんに誘われた。
ちょっと気に入っていたので、OKし、カラオケを出て細谷さんの車に乗せてもらったのだが
なんせ海沿いの小都市。
夜遅くには早々に店は閉まる。
行く店もなくぐるぐると車で海沿いを走った。
仕方なく、細谷さんの車を海沿いに停め、なんとなーく二人で海を見ながら喋った。
すると
「彼氏いるの?」
と、細谷さんにきかれた。
「いないです」
そう言うと
「じゃ、付き合わない?」
と言われた。
え!早いな!
私はまず困惑した。
お喋りはよくしていた。
しかし、告白されるにしては何の前触れもなかった。
細谷さんのことは気に入っていたが、付き合うほどの情熱もなく(これはいつものことだが)、また、細谷さんからも私に対する好意みたいなのは読み取れなかった。
「え・・あの・・ちょっと急で・・」
と、私は言葉を濁した。
「だよね、ごめん。二人で会ったりして、徐々に仲良くなっていこうよ」
と、細谷さんに提案され、私はなんとなく腑に落ちないまま「分かりました」と答えた。
とは言え
30代の男の人は嫌いではない。
木村さんは33才だった。
悪くないかもな、と、自分で自分を納得させた。
細谷さんと数回二人で会って、ホテルに行った。
エッチは悪くなかった。
上手い方だったと思う。
変な癖もなく、単調でもなく、やはりそこそこ経験があるのだな、という感じがした。
しかし
ひとつ気にかかることがあった。
「おっぱいでチ○コ挟んで」
と言ってきたのだ。
そんな事はしたことがない。
そんなプレイがあるのか、と驚きつつも
素直におっぱいで挟んであげた。
そして
こんなことして、気持ちいいのか?
という疑問が頭の中を駆け巡った。
しかし、細谷さんは、おっぱいで挟む様子を見ながらびっくりするほど興奮していた。
私はその後、すぐにあの清美さんに電話した。
おっぱいでチ○コ挟めと言われた、そんなプレイがあるのか、ときくと、清美さんはこう答えた。
「ああ、パイズリね。AVでよくやってるよ」
またAVか!
清美さんは何でもよく知ってるな~と感心するのと同時に
なんとなく
細谷さん、なんとなくヤバい香りがするぞ、とふと思った。
私の予感は的中した。
ある日、また細谷さんと仕事終わりにデートしていた時
何を思ったか、細谷さんは昔の自分の写真を持って来たと、数枚の写真を私に渡した。
そこには
さらしを巻き、パンチパーマのヤンキーが睨みをきかせて写っていた。
しまった!!失敗した!!
私は青くなった。
この世で一番嫌いな元ヤンに引っかかってしまったのだ。
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