愛されることを知らない僕が隣国の第2王子に愛される

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　それからの毎日も穏やかに過ぎて行った。
　今までのように何か大きなことがあるわけでもなく、勉強して、シエロの仕事を手伝って、ご飯を食べて、寝て、起きて。そんな何でもないのに、穏やかで、優しくて、幸せで。そんな毎日。
　
　結局あの後、あの3人がどうなったか、僕は知らない。あの3人と一緒に僕に痛いことをしてきた人も、僕を閉じ込めて危険にさらした人も一緒に捕まった、とは聞いたが、その人たちもどうなったのか、僕は知らない。シエロからその後を聞きたいか、と聞かれたけれど、僕にはもう関係のない人たちのことだから。もうその人たちのせいで心がざわつくのが嫌だったから。僕は聞かなかった。

　そうして穏やかに時間は過ぎて、シエロが学園を卒業した。それでも僕は変わらず学園に通っているから寮で過ごさなくちゃいけなくて、僕の学園生活の最後の一年は寂しかった。僕がまた眠れなくなってしまったりなんてこともあったけれど、何とかその一年も終えることができた。

　

　そうして、無事僕も学園を卒業して、僕たちはーー