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「来月にある王家でのお茶会に、お前にも参加してもらう」
「僕も、ですか?」
「せいぜい失礼のないように、礼儀作法の勉強をしておけ。話は以上だ」
「……はい、失礼いたします」
いまだにドキドキしている胸を抑える
(僕もお茶会、行けるんだ)
貴族は9歳になると、年に一度開かれる王家でのお茶会に招待され、そこで社交界デビューを果たす。デビューとは言うものの、親同伴ではあるが。僕は招待されていたのかわからないけれど、いままで参加したことは一度もなかった。
おそらく僕が不参加である言い訳が思いつかなかったのだろう。異母妹のエミリアも確かデビューの年だったはずだ。妹はいるのに、僕がいないのもおかしいと思われると判断したのか。まさかこの年、11歳になって参加できるなんて思ってもいなかった。
(どうやって礼儀作法を勉強しようか……)
本来であれば、家庭教師がいて、先生に礼儀作法を教えてもらうのだろう。でも、僕にはいないのだ。唯一自由に出入りをしていいと許可されている書庫に礼儀作法の本はあっただろうか。
探してみようと思い、僕は書庫へ向かった。
「僕も、ですか?」
「せいぜい失礼のないように、礼儀作法の勉強をしておけ。話は以上だ」
「……はい、失礼いたします」
いまだにドキドキしている胸を抑える
(僕もお茶会、行けるんだ)
貴族は9歳になると、年に一度開かれる王家でのお茶会に招待され、そこで社交界デビューを果たす。デビューとは言うものの、親同伴ではあるが。僕は招待されていたのかわからないけれど、いままで参加したことは一度もなかった。
おそらく僕が不参加である言い訳が思いつかなかったのだろう。異母妹のエミリアも確かデビューの年だったはずだ。妹はいるのに、僕がいないのもおかしいと思われると判断したのか。まさかこの年、11歳になって参加できるなんて思ってもいなかった。
(どうやって礼儀作法を勉強しようか……)
本来であれば、家庭教師がいて、先生に礼儀作法を教えてもらうのだろう。でも、僕にはいないのだ。唯一自由に出入りをしていいと許可されている書庫に礼儀作法の本はあっただろうか。
探してみようと思い、僕は書庫へ向かった。
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