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最終話:アラン様との結婚生活
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その後、新国王にはポール様が就任。
アラン様は平民に降格処分になった。
けど、私は気にしていない。
と言うかすごく嬉しい。
私はアラン様と結婚した。本来なら貴族のアラン様と結婚なんて出来ない。アラン様が平民になったから結婚できた。もう、私はアラン様と一緒にいられるだけでいい。それだけで嬉しいの。
ちなみにヴァネッサ様とアラン様は離婚になってしまったが、ヴァネッサ様本人は喜んでいるみたい。面倒なお妃さまのお仕事から解放されて、地方に移り住んで悠々自適の生活らしい。
今は細々と農業をやっているけど、全然、苦にならない。アラン様には毎晩抱かれている。そして、毎回、ちょっと首筋を噛んでくれるの。これがものすごく気持ちがいいの。ああ、もうアラン様から絶対に離れられないわ。いやらしい女って思われちゃうかしら。けど、私が心の底からアラン様を愛しているのは事実よ。
ある日、私とアラン様の小さい家に豪華な馬車がやって来た。
実は、この馬車はよくやって来る。
新国王のポール様が乗ってらっしゃる。
ポール様が馬車から降りてきた。
格好はタキシード姿。
側には、国王警備隊長のマクシミリアン様もいる。
私とアラン様は、ひざまずいてポール国王陛下に頭を下げる。
すると、ポール様が言った。
「おいおい、毎回言ってるけど、やめてくれないかなあ。別に頭を下げなくていいよ、兄貴」
「けど、国王陛下なんでな」
「俺が国王になっても、兄貴は兄貴だよ。フランソワーズも、以前みたいに俺のくだらない冗談に付き合ってほしいなあ」
相変わらずヘラヘラしているポール様。
ちゃんと王様としてやっていけるのかと、ちょっと心配。
なにせ、王様になって、一番最初にやったのが王様専用の馬車を新しくしたこと。
本人は経済を活性化させるためだと言っているらしいけど。
「それでさ、この前の昼食会での兄貴の暗殺未遂事件なんだけど、どうもウロホリー王国じゃなくて、モラヴィア王国が仕掛けたみたいなんだ」
「え、そうなのか」
「要するに、ウロホリー王国と俺たちのトランシルヴァニア王国とを戦わせて、お互いを潰し合いさせて、漁夫の利を得ようとしたらしいな。あの死んだブレソールなんだけど、モラヴィア王国出身らしいんだ。例の別荘の件を知らせたのもブレソールらしいんだけど、要するにウロホリー王国と俺たちの国を戦争させたかったわけだ。あの時は小競り合いで終わったけどな」
「友好条約の件も昼食会の件も、ブレソールが絡んでいたなあ、今、思うと。執事なのに政治に介入してくるなんて少し変だなあとは思っていたんだけど」
「それで、ちょっと兄貴に意見を聞きたいんだけど、えーと、フランソワーズ、悪いけど俺と兄貴だけにしてくれないか」
「ええ、かまいません」
アラン様とポール様は家の中に入って行った。お二人で内緒の話をするらしい。アラン様は平民だけど、事実上の国王の相談役みたいだなあと私は思った。
すると、マクシミリアン様が私に近づいてくる。
「こんにちは、フランソワーズさん」
「はい、こんにちは、マクシミリアン様」
マクシミリアン様は向こうから私に挨拶してくれるようになった。それだけでも嬉しい。そして、マクシミリアン様から青い花を渡された。
「これは、だいぶ遅れましたがアラン様とフランソワーズさんとの結婚祝いです」
「まあ、ありがとうございます。嬉しいです。とってもきれいなお花ですね」
「コンスタンツァ海岸にしか咲かない珍しい花なんですよ。花言葉は『永遠の愛』ですね」
「本当にありがとうございます。けど、コンスタンツァ海岸って……」
「そうですね、例のアラン様の別荘での暗殺未遂事件が起きた場所ですね」
そう言えば、ポール様はマクシミリアン様を疑っていたなあ。何であの別荘での暗殺未遂事件の時、持ち場を離れたのかって。けど、現在も国王警備隊長のままだ。ちょっと気になってしまった。あの時、マクシミリアン様に捕まっていなければ、私はそのまま国外に逃亡して、アラン様とは会うことはなかっただろう。
「あの、失礼ですが、何であの時、マクシミリアン様は別荘から離れていたんですか」
すると、何ともきまり悪そうな顔をするマクシミリアン様。
「いや、実はね。私はあの時、その花を探していたんだよ」
「あの、探して誰に送るつもりだったんですか」
「アラン様だよ」
「え、アラン様にですか」
「私はアラン様が好きだったんだよ。そして、アラン様もあんなおきれいなヴァネッサ様を側に近寄せないからてっきり男性が好きなのかなあと思っていたんだ。その花を持って告白しようと思ってね。あの日は結局見つからなかったけど」
マクシミリアン様はアラン様を好きだったなんて。
私はびっくりしてしまった。
「けどまあ、あなたが来てから、アラン様はどうやら女性が好きとわかってがっかりしたんだけどね」
「あの……申し訳ありません」
「いや、別に謝る必要は全然ないよ、私の片思いだからね。それにあなたは命をかけて国王を守った英雄だからね。私なんて全然役に立ってない。その花はあなたが持っているのがふさわしいな」
「あの、ポール様は、ポール国王陛下はこのことをご存知なんでしょうか」
「うん、昼食会の事件の後、白状したよ。大笑いされちゃったよ。まあ、とにかくアラン様とはお幸せに」
「ありがとうございます」
国王警備隊長から英雄と言われて私は少し嬉しくなった。
一度は仲間を見捨てて、命惜しさに逃げ出した女。
けど、アラン様の命は守ることができた。
昔の仲間で幼馴染のクロードのことを思い出すことは今もある。
けど、今はあの悲鳴よりも笑顔を思い出すことの方が多い。
私は、少しは誇りを取り戻してもいいのかなと思った。
私がマクシミリアン様と話していると、アラン様とポール様が家の中から出てきた。
私は少し気になって、ポール様に聞いた。
「あの、ウロホリー王国、またはモラヴィア王国と戦争になるのですか」
「うーん、まだわからないな。国王が殺されそうになったんだからなあ。ただ、ウロホリー王国は今回の件は全然関係ないみたいなんだ、それにモラヴィア王国とは領土が離れているし。まあ、戦争のことは貴族にまかせろ、とは言うものの俺はもう疲れたよ」
ぼやくポール様にアラン様が励ます。
「ポール、まだ、王様になって半年しか経ってないぞ、頑張れよ」
「わかってるよ。けど、兄貴は王様の仕事が嫌になって、わざとフランソワーズの首を嚙んだんじゃないかって思うくらいだよ。このタキシードも似合わなくてさ。もう国王の座なんて、早く子供に譲りたいよ」
「子供って、ポールはいないじゃないか」
「そうなんだよ、だからがんばってんのさ、夜の方も。そう言えば、お二人はどうなの、相変わらず毎晩燃えあがってんの、って、また、俺、いやらしいな」
「いえ、実は私、アラン様との赤ちゃんが出来たんです」
「え、そうなのか、それはおめでとう」
人間と吸血鬼の間には子供を作ることは出来ない。けど、私は吸血鬼になった。そして、アラン様の子供が今、私のお腹に宿っている。結婚してからも毎晩激しく愛し合ったなあ。そして、あの行為、アラン様のお顔の上に裸でまたがる私を思い浮かべてしまった。
最近は私も恥ずかしくなくて、むしろ興奮するようになってしまった。私の方が積極的になっちゃった。私も変態になったのかな、いいや、変態でも。もう、私はアラン様のことが大好きなの。アラン様の言うことなら何でも従うの。そして、千年間愛し合うの、永遠に愛し合うの!
すると、急にポール様がびっくりした顔をする。
「ええ! フランソワーズと兄貴って、そんなことしてんの」
わあ、しまった! ポール様は人間が何を考えているのかわからないけど、私のような自分より低位の吸血鬼が何を考えているのかわかるんだっけ。
「あ、あの、申し訳ありません、ポール陛下!」
「い、いや、謝る必要はないけど。別に法律違反でもないし。まあ、お互い愛し合ってるんならいいんじゃないの、あはは!」
〔END〕
アラン様は平民に降格処分になった。
けど、私は気にしていない。
と言うかすごく嬉しい。
私はアラン様と結婚した。本来なら貴族のアラン様と結婚なんて出来ない。アラン様が平民になったから結婚できた。もう、私はアラン様と一緒にいられるだけでいい。それだけで嬉しいの。
ちなみにヴァネッサ様とアラン様は離婚になってしまったが、ヴァネッサ様本人は喜んでいるみたい。面倒なお妃さまのお仕事から解放されて、地方に移り住んで悠々自適の生活らしい。
今は細々と農業をやっているけど、全然、苦にならない。アラン様には毎晩抱かれている。そして、毎回、ちょっと首筋を噛んでくれるの。これがものすごく気持ちがいいの。ああ、もうアラン様から絶対に離れられないわ。いやらしい女って思われちゃうかしら。けど、私が心の底からアラン様を愛しているのは事実よ。
ある日、私とアラン様の小さい家に豪華な馬車がやって来た。
実は、この馬車はよくやって来る。
新国王のポール様が乗ってらっしゃる。
ポール様が馬車から降りてきた。
格好はタキシード姿。
側には、国王警備隊長のマクシミリアン様もいる。
私とアラン様は、ひざまずいてポール国王陛下に頭を下げる。
すると、ポール様が言った。
「おいおい、毎回言ってるけど、やめてくれないかなあ。別に頭を下げなくていいよ、兄貴」
「けど、国王陛下なんでな」
「俺が国王になっても、兄貴は兄貴だよ。フランソワーズも、以前みたいに俺のくだらない冗談に付き合ってほしいなあ」
相変わらずヘラヘラしているポール様。
ちゃんと王様としてやっていけるのかと、ちょっと心配。
なにせ、王様になって、一番最初にやったのが王様専用の馬車を新しくしたこと。
本人は経済を活性化させるためだと言っているらしいけど。
「それでさ、この前の昼食会での兄貴の暗殺未遂事件なんだけど、どうもウロホリー王国じゃなくて、モラヴィア王国が仕掛けたみたいなんだ」
「え、そうなのか」
「要するに、ウロホリー王国と俺たちのトランシルヴァニア王国とを戦わせて、お互いを潰し合いさせて、漁夫の利を得ようとしたらしいな。あの死んだブレソールなんだけど、モラヴィア王国出身らしいんだ。例の別荘の件を知らせたのもブレソールらしいんだけど、要するにウロホリー王国と俺たちの国を戦争させたかったわけだ。あの時は小競り合いで終わったけどな」
「友好条約の件も昼食会の件も、ブレソールが絡んでいたなあ、今、思うと。執事なのに政治に介入してくるなんて少し変だなあとは思っていたんだけど」
「それで、ちょっと兄貴に意見を聞きたいんだけど、えーと、フランソワーズ、悪いけど俺と兄貴だけにしてくれないか」
「ええ、かまいません」
アラン様とポール様は家の中に入って行った。お二人で内緒の話をするらしい。アラン様は平民だけど、事実上の国王の相談役みたいだなあと私は思った。
すると、マクシミリアン様が私に近づいてくる。
「こんにちは、フランソワーズさん」
「はい、こんにちは、マクシミリアン様」
マクシミリアン様は向こうから私に挨拶してくれるようになった。それだけでも嬉しい。そして、マクシミリアン様から青い花を渡された。
「これは、だいぶ遅れましたがアラン様とフランソワーズさんとの結婚祝いです」
「まあ、ありがとうございます。嬉しいです。とってもきれいなお花ですね」
「コンスタンツァ海岸にしか咲かない珍しい花なんですよ。花言葉は『永遠の愛』ですね」
「本当にありがとうございます。けど、コンスタンツァ海岸って……」
「そうですね、例のアラン様の別荘での暗殺未遂事件が起きた場所ですね」
そう言えば、ポール様はマクシミリアン様を疑っていたなあ。何であの別荘での暗殺未遂事件の時、持ち場を離れたのかって。けど、現在も国王警備隊長のままだ。ちょっと気になってしまった。あの時、マクシミリアン様に捕まっていなければ、私はそのまま国外に逃亡して、アラン様とは会うことはなかっただろう。
「あの、失礼ですが、何であの時、マクシミリアン様は別荘から離れていたんですか」
すると、何ともきまり悪そうな顔をするマクシミリアン様。
「いや、実はね。私はあの時、その花を探していたんだよ」
「あの、探して誰に送るつもりだったんですか」
「アラン様だよ」
「え、アラン様にですか」
「私はアラン様が好きだったんだよ。そして、アラン様もあんなおきれいなヴァネッサ様を側に近寄せないからてっきり男性が好きなのかなあと思っていたんだ。その花を持って告白しようと思ってね。あの日は結局見つからなかったけど」
マクシミリアン様はアラン様を好きだったなんて。
私はびっくりしてしまった。
「けどまあ、あなたが来てから、アラン様はどうやら女性が好きとわかってがっかりしたんだけどね」
「あの……申し訳ありません」
「いや、別に謝る必要は全然ないよ、私の片思いだからね。それにあなたは命をかけて国王を守った英雄だからね。私なんて全然役に立ってない。その花はあなたが持っているのがふさわしいな」
「あの、ポール様は、ポール国王陛下はこのことをご存知なんでしょうか」
「うん、昼食会の事件の後、白状したよ。大笑いされちゃったよ。まあ、とにかくアラン様とはお幸せに」
「ありがとうございます」
国王警備隊長から英雄と言われて私は少し嬉しくなった。
一度は仲間を見捨てて、命惜しさに逃げ出した女。
けど、アラン様の命は守ることができた。
昔の仲間で幼馴染のクロードのことを思い出すことは今もある。
けど、今はあの悲鳴よりも笑顔を思い出すことの方が多い。
私は、少しは誇りを取り戻してもいいのかなと思った。
私がマクシミリアン様と話していると、アラン様とポール様が家の中から出てきた。
私は少し気になって、ポール様に聞いた。
「あの、ウロホリー王国、またはモラヴィア王国と戦争になるのですか」
「うーん、まだわからないな。国王が殺されそうになったんだからなあ。ただ、ウロホリー王国は今回の件は全然関係ないみたいなんだ、それにモラヴィア王国とは領土が離れているし。まあ、戦争のことは貴族にまかせろ、とは言うものの俺はもう疲れたよ」
ぼやくポール様にアラン様が励ます。
「ポール、まだ、王様になって半年しか経ってないぞ、頑張れよ」
「わかってるよ。けど、兄貴は王様の仕事が嫌になって、わざとフランソワーズの首を嚙んだんじゃないかって思うくらいだよ。このタキシードも似合わなくてさ。もう国王の座なんて、早く子供に譲りたいよ」
「子供って、ポールはいないじゃないか」
「そうなんだよ、だからがんばってんのさ、夜の方も。そう言えば、お二人はどうなの、相変わらず毎晩燃えあがってんの、って、また、俺、いやらしいな」
「いえ、実は私、アラン様との赤ちゃんが出来たんです」
「え、そうなのか、それはおめでとう」
人間と吸血鬼の間には子供を作ることは出来ない。けど、私は吸血鬼になった。そして、アラン様の子供が今、私のお腹に宿っている。結婚してからも毎晩激しく愛し合ったなあ。そして、あの行為、アラン様のお顔の上に裸でまたがる私を思い浮かべてしまった。
最近は私も恥ずかしくなくて、むしろ興奮するようになってしまった。私の方が積極的になっちゃった。私も変態になったのかな、いいや、変態でも。もう、私はアラン様のことが大好きなの。アラン様の言うことなら何でも従うの。そして、千年間愛し合うの、永遠に愛し合うの!
すると、急にポール様がびっくりした顔をする。
「ええ! フランソワーズと兄貴って、そんなことしてんの」
わあ、しまった! ポール様は人間が何を考えているのかわからないけど、私のような自分より低位の吸血鬼が何を考えているのかわかるんだっけ。
「あ、あの、申し訳ありません、ポール陛下!」
「い、いや、謝る必要はないけど。別に法律違反でもないし。まあ、お互い愛し合ってるんならいいんじゃないの、あはは!」
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