632 / 666
マナツノ
何かあったな
しおりを挟む
私たちの親友たちが、今日は朝からなんか甘酸っぱい。
「奏?」
「楓も気づいたか。俺もなんか変やなとは思ってたけど。」
「2人どうしたんだろ?」
朝いつもの場所で集合した私たちは、きいと一緒に来たQと桜の2人の様子がおかしいのに気づいた。
そういうわけで、私たち3人は少し離れて歩いているのだが、前を行く2人がどうも甘酸っぱい。まるでお互いをすきだと意識してしまった友達みたいな感じだ。
「きい、朝見たときなんか気づいたことある?」
「ん~、あっ、ひい君の隈が今日は濃かった気がする。」
きいは少し悩んでそう言った。Qの顔をずっと見続けてきたきいが言うことだから確かなのだろう。
寝不足になるようなこと。2人の空気。その2つをかけあわせて出てくる解はひとつしかない。
「なんか分かった?」
「あとで本人に確認とろっか。」
「ここでは話せないと。」
「別に出来んこともないけど、合ってるかわからんし。ね、奏?」
「確かにそうだな。俺もちょっと聞いてみるわ。」
そして学校につく。いつものように机にカバンを置いたあと、私ときいはすぐにH組に乗り込んだ。
音羽を呼んで廊下に出る。
「音羽も気づいた?」
「もちろん。なんか今日は静かやし。何あったん?」
「ちょっと本人呼んでみよか。」
私たちは桜を呼んで、トイレに向かう。
「いきなり何?」
「桜、ヤッた?」
ここまで来たら隠すことも何も無い。私は直球で聞いた。その言葉の意味が分かったきいは、めちゃくちゃびっくりしている。音羽はなんか納得したような表情。
「な、な、な、なんで?」
「いやぁ、今日朝から2人の空気が甘くて甘くて。何となく勘で?それでヤッた?」
すると桜の顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。こういう顔もできるところがこの子の可愛いところだ。
「その顔が答えやな。」
「べ、別に?ちょっとだけヒートアップしちゃっただけやし。」
「それだけでこの顔するわけないやろ。」
私は今の桜を撮って、桜に見せる。すると、桜はさらに顔を赤くした。
「や、やりました。」
「おおー」っと3人で拍手を送る。あの桜が、クラスのマドンナだった桜が、今ではこんなに可愛い顔を見せてくれる。それだけで本当に成長したなと感じる。
「それで?」
「どんな感じやったん?」
ここまで来たらもう退けない。私たちはしっかりと一つ一つ聞いていく。
「あんまり記憶ないんだよね。私も一生懸命やったから。」
「「「はあぁぁぁ」」」
「3人ともどうしたん?」
「いや、いつの間にこんなに可愛くなったんやろって。」
「尊すぎる。」
「桜もついに登りましたか。」
そこから私たちの記憶がない。
「奏?」
「楓も気づいたか。俺もなんか変やなとは思ってたけど。」
「2人どうしたんだろ?」
朝いつもの場所で集合した私たちは、きいと一緒に来たQと桜の2人の様子がおかしいのに気づいた。
そういうわけで、私たち3人は少し離れて歩いているのだが、前を行く2人がどうも甘酸っぱい。まるでお互いをすきだと意識してしまった友達みたいな感じだ。
「きい、朝見たときなんか気づいたことある?」
「ん~、あっ、ひい君の隈が今日は濃かった気がする。」
きいは少し悩んでそう言った。Qの顔をずっと見続けてきたきいが言うことだから確かなのだろう。
寝不足になるようなこと。2人の空気。その2つをかけあわせて出てくる解はひとつしかない。
「なんか分かった?」
「あとで本人に確認とろっか。」
「ここでは話せないと。」
「別に出来んこともないけど、合ってるかわからんし。ね、奏?」
「確かにそうだな。俺もちょっと聞いてみるわ。」
そして学校につく。いつものように机にカバンを置いたあと、私ときいはすぐにH組に乗り込んだ。
音羽を呼んで廊下に出る。
「音羽も気づいた?」
「もちろん。なんか今日は静かやし。何あったん?」
「ちょっと本人呼んでみよか。」
私たちは桜を呼んで、トイレに向かう。
「いきなり何?」
「桜、ヤッた?」
ここまで来たら隠すことも何も無い。私は直球で聞いた。その言葉の意味が分かったきいは、めちゃくちゃびっくりしている。音羽はなんか納得したような表情。
「な、な、な、なんで?」
「いやぁ、今日朝から2人の空気が甘くて甘くて。何となく勘で?それでヤッた?」
すると桜の顔がみるみるうちに真っ赤になっていく。こういう顔もできるところがこの子の可愛いところだ。
「その顔が答えやな。」
「べ、別に?ちょっとだけヒートアップしちゃっただけやし。」
「それだけでこの顔するわけないやろ。」
私は今の桜を撮って、桜に見せる。すると、桜はさらに顔を赤くした。
「や、やりました。」
「おおー」っと3人で拍手を送る。あの桜が、クラスのマドンナだった桜が、今ではこんなに可愛い顔を見せてくれる。それだけで本当に成長したなと感じる。
「それで?」
「どんな感じやったん?」
ここまで来たらもう退けない。私たちはしっかりと一つ一つ聞いていく。
「あんまり記憶ないんだよね。私も一生懸命やったから。」
「「「はあぁぁぁ」」」
「3人ともどうしたん?」
「いや、いつの間にこんなに可愛くなったんやろって。」
「尊すぎる。」
「桜もついに登りましたか。」
そこから私たちの記憶がない。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
女の子にされちゃう!?「……男の子やめる?」彼女は優しく撫でた。
広田こお
恋愛
少子解消のため日本は一夫多妻制に。が、若い女性が足りない……。独身男は女性化だ!
待て?僕、結婚相手いないけど、女の子にさせられてしまうの?
「安心して、いい夫なら離婚しないで、あ・げ・る。女の子になるのはイヤでしょ?」
国の決めた結婚相手となんとか結婚して女性化はなんとか免れた。どうなる僕の結婚生活。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
双子の妹の保護者として、今年から共学になった女子高へ通う兄の話
東岡忠良
青春
二卵性双生児の兄妹、新屋敷竜馬(しんやしきりょうま)と和葉(かずは)は、元女子高の如月(きさらぎ)学園高校へ通うことになった。
今年から共学となったのである。
そこは竜馬が想像していた以上に男子が少なかった。
妹の和葉は学年一位の成績のGカップ美少女だが、思春期のせいか、女性のおっぱいの大きさが気になって仕方がなく、兄竜馬の『おちんちん』も気になって仕方がない。
スポーツ科には新屋敷兄弟と幼稚園からの幼馴染で、長身スポーツ万能Fカップのボーイッシュ少女の三上小夏(みかみこなつ)。
同級生には学年二位でHカップを隠したグラビアアイドル級美人の相生優子(あいおいゆうこ)。
中学からの知り合いの小柄なIカップロリ巨乳の瀬川薫(せがわかおる)。
そして小柄な美少年男子の園田春樹(そのだはるき)。
竜馬の学園生活は、彼らによって刺激的な毎日が待っていた。
新屋敷兄妹中心に繰り広げられる学園コメディーです。
それと『お気に入り』を押して頂けたら、とても励みになります。
よろしくお願い致します。
そんなふうに見つめないで…デッサンのモデルになると義父はハイエナのように吸い付く。全身が熱くなる嫁の私。
マッキーの世界
大衆娯楽
義父の趣味は絵を描くこと。
自然を描いたり、人物像を描くことが好き。
「舞さん。一つ頼みがあるんだがね」と嫁の私に声をかけてきた。
「はい、なんでしょうか?」
「デッサンをしたいんだが、モデルになってくれないか?」
「え?私がですか?」
「ああ、
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる