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セナカヲ
私たちは球技大会⑤
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バカ兄の言葉もあってか、私たちのクラスは活気で溢れていた。
グラウンドに集合した私たちは、それぞれの学年の順位決定戦を見ながら作戦を練っていた。
「女子のバレー部は下手に狙わないほうがいいか。最初は。」
「内野で自由にさせるのはちょっと怖いけど、キャッチされたら元も子もないしね。」
「それに、狙われても避けたらいいだけだし。」
女子たちは女子たちで集まって、対策を練る。男子は野球部の子たちが中心となって、対策を練っている。勝ったら3年生と戦える権利が与えられるのだ。運動部が揃っているうちのクラスの脳みそはめちゃくちゃ喜んでいる。
そうこうしている間に5位決定戦まで終わった。次は3位決定戦。桜さんたちの出番だ。
桜さんたち文IIのH組は人数が少ない。他のクラスは40人ほどいるのに、30人くらいしかいないのだ。その分早く全滅するかもしれないが、逃げる幅は広がる。予選でもその強みを活かして勝っていた。
ホイッスルが鳴って試合が始まる。柚音さんがボールを投げて数人当てた。相手はC組。バレー部やバスケ部が大量にいるクラスでありながら、ドッジボールはあまり強くない。
桜さんたちはぼこぼこと相手を当てていく。H組の戦力となっているのは桜さん、柚音さん、音羽さん。この3人が中心となって、確実に1人ずつ相手を減らしていった。
結局男子も勝って、3位はH組となる。ポイント差を見ればその差は歴然で、一方的な暴力にまで思えてきた。
「決勝戦に出場するチームはグラウンドに出てきてください。1年生C組とF組はAコート。2年生B組とD組はBコート。3年生G組とI組はCコートに集まってください。」
アナウンスの通りに私たちは動く。
コートの中に入った私たちは整列する。そして全員笑っている。相手が強敵だからこそだ。
『お願いします!』
向かい合って礼をして、円陣を組んだ。音頭を取るのは私だ。
「ついにここまで来たんやし、勝つしかないよな~!相手が強敵だからって絶対に諦めるな。這いつくばってでも食らいつけ。全ては勝利のために!行くぞ~!」
『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛』
熱い叫び声がグラウンドに響く。どこのチームも円陣を組んでいるから、あちこちから叫び声が聞こえてきて、ムードが高まっていく。
『それでは決勝戦。スタートです。』
コート内に女子だけ残り、さっき決めていたようにバラバラに散らばる。ボールはこっちからで、私がボールを持つ。
ホイッスルが鳴り、決勝戦が始まった。
グラウンドに集合した私たちは、それぞれの学年の順位決定戦を見ながら作戦を練っていた。
「女子のバレー部は下手に狙わないほうがいいか。最初は。」
「内野で自由にさせるのはちょっと怖いけど、キャッチされたら元も子もないしね。」
「それに、狙われても避けたらいいだけだし。」
女子たちは女子たちで集まって、対策を練る。男子は野球部の子たちが中心となって、対策を練っている。勝ったら3年生と戦える権利が与えられるのだ。運動部が揃っているうちのクラスの脳みそはめちゃくちゃ喜んでいる。
そうこうしている間に5位決定戦まで終わった。次は3位決定戦。桜さんたちの出番だ。
桜さんたち文IIのH組は人数が少ない。他のクラスは40人ほどいるのに、30人くらいしかいないのだ。その分早く全滅するかもしれないが、逃げる幅は広がる。予選でもその強みを活かして勝っていた。
ホイッスルが鳴って試合が始まる。柚音さんがボールを投げて数人当てた。相手はC組。バレー部やバスケ部が大量にいるクラスでありながら、ドッジボールはあまり強くない。
桜さんたちはぼこぼこと相手を当てていく。H組の戦力となっているのは桜さん、柚音さん、音羽さん。この3人が中心となって、確実に1人ずつ相手を減らしていった。
結局男子も勝って、3位はH組となる。ポイント差を見ればその差は歴然で、一方的な暴力にまで思えてきた。
「決勝戦に出場するチームはグラウンドに出てきてください。1年生C組とF組はAコート。2年生B組とD組はBコート。3年生G組とI組はCコートに集まってください。」
アナウンスの通りに私たちは動く。
コートの中に入った私たちは整列する。そして全員笑っている。相手が強敵だからこそだ。
『お願いします!』
向かい合って礼をして、円陣を組んだ。音頭を取るのは私だ。
「ついにここまで来たんやし、勝つしかないよな~!相手が強敵だからって絶対に諦めるな。這いつくばってでも食らいつけ。全ては勝利のために!行くぞ~!」
『オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛』
熱い叫び声がグラウンドに響く。どこのチームも円陣を組んでいるから、あちこちから叫び声が聞こえてきて、ムードが高まっていく。
『それでは決勝戦。スタートです。』
コート内に女子だけ残り、さっき決めていたようにバラバラに散らばる。ボールはこっちからで、私がボールを持つ。
ホイッスルが鳴り、決勝戦が始まった。
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