525 / 713
セナカヲ
私たちは水泳部②
しおりを挟む
プールサイドに出てみると、男子たちが不思議なことをしていた。
「楓さん、これって?」
「あぁ、朝とかまだ寒かったりするやん。やからプールが冷たくならんようにシートひいてるんよ。やからプール入る前にシート引き上げてんの。あっ、ラス1まだ残ってるから上げてみる?」
中学時代はプールが使えるようになってからしばらくは寒さと戦いながら泳いでいた。だから、こんな感じにするなんて知らなくて、これがここの高校が冬でも泳げる理由の1つなんだなと思った。
楓さんと逆サイドのプールサイドに回って、シートを持ち上げてみる。そして引っ張った。
(重っ)
軽く引っ張っただけなのにめちゃくちゃ重い。そりゃあ真ん中の方みずたまってるもんな。重いわけだ。
「変わろっか?杏ちゃん。」
「あっ、加太さん。お久しぶりです。」
「おひさ。結局ここにしてんな。」
「はい。ここなら頑張っていけると思うんで。」
シートは加太さんに託して、その近くを歩いて行く。向こうサイドでは楓さんが「ちょっと奏、落とさんといてや!」とか「真奈ちゃんも手伝って!」って叫んでいる。
25mを引っ張りきって、加太さんに1番近いところでシートの引き上げを手伝う。
「ここの繋ぎ目の手前で引き上げて、水を流してから折るねん。」
加太さんがやっているように引き上げてみる。するときちんと水がプールの方に流れて、折ったところには水が入っていない。またシートをひくときに水がないからひきやすくなっているんだろう。
とりあえずシートを引き上げ終わって、管理室側のプールサイドに全員が移動していく。
「ビート板取ってきて。そんで好きな場所に置いて体操な。」
「「はい!」」
ビート板を和香さんの隣に置いて、周りの距離をとる。真奈は川北唯奈先輩の隣に場所をとった。
「体操~!」
『えーい!』
部長らしき人が声をかけて体操が始まる。中学時代とは全く違う体操だ。動作を一つ一つ教えて貰いながら体を動かしていく。
そして呼吸や姿勢を整えて、ストレッチ系。1個1個の動作をこれまたしっかり教えてもらう。中学時代は何となくやっていた動作も、意識してみると効いてきている感じがする。
そして体幹、腹筋をして体操とドライラントをして集合した。
「今日の練習は新入生も入ってきて初めての練習なので、盛り上がって頑張っていきましょう!」
『はい!』
さっき体操をした先輩が一言を言う。先生はまだなので、私たちだけの練習だ。
「これから練習を始めます!お願いします!」
『お願いします!』
まずは中心を向いて一礼。そして、プールの方を向いた。
「気をつけ!礼!」
『おーしゃす!』
「楓さん、これって?」
「あぁ、朝とかまだ寒かったりするやん。やからプールが冷たくならんようにシートひいてるんよ。やからプール入る前にシート引き上げてんの。あっ、ラス1まだ残ってるから上げてみる?」
中学時代はプールが使えるようになってからしばらくは寒さと戦いながら泳いでいた。だから、こんな感じにするなんて知らなくて、これがここの高校が冬でも泳げる理由の1つなんだなと思った。
楓さんと逆サイドのプールサイドに回って、シートを持ち上げてみる。そして引っ張った。
(重っ)
軽く引っ張っただけなのにめちゃくちゃ重い。そりゃあ真ん中の方みずたまってるもんな。重いわけだ。
「変わろっか?杏ちゃん。」
「あっ、加太さん。お久しぶりです。」
「おひさ。結局ここにしてんな。」
「はい。ここなら頑張っていけると思うんで。」
シートは加太さんに託して、その近くを歩いて行く。向こうサイドでは楓さんが「ちょっと奏、落とさんといてや!」とか「真奈ちゃんも手伝って!」って叫んでいる。
25mを引っ張りきって、加太さんに1番近いところでシートの引き上げを手伝う。
「ここの繋ぎ目の手前で引き上げて、水を流してから折るねん。」
加太さんがやっているように引き上げてみる。するときちんと水がプールの方に流れて、折ったところには水が入っていない。またシートをひくときに水がないからひきやすくなっているんだろう。
とりあえずシートを引き上げ終わって、管理室側のプールサイドに全員が移動していく。
「ビート板取ってきて。そんで好きな場所に置いて体操な。」
「「はい!」」
ビート板を和香さんの隣に置いて、周りの距離をとる。真奈は川北唯奈先輩の隣に場所をとった。
「体操~!」
『えーい!』
部長らしき人が声をかけて体操が始まる。中学時代とは全く違う体操だ。動作を一つ一つ教えて貰いながら体を動かしていく。
そして呼吸や姿勢を整えて、ストレッチ系。1個1個の動作をこれまたしっかり教えてもらう。中学時代は何となくやっていた動作も、意識してみると効いてきている感じがする。
そして体幹、腹筋をして体操とドライラントをして集合した。
「今日の練習は新入生も入ってきて初めての練習なので、盛り上がって頑張っていきましょう!」
『はい!』
さっき体操をした先輩が一言を言う。先生はまだなので、私たちだけの練習だ。
「これから練習を始めます!お願いします!」
『お願いします!』
まずは中心を向いて一礼。そして、プールの方を向いた。
「気をつけ!礼!」
『おーしゃす!』
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
〖完結〗では、婚約解消いたしましょう。
藍川みいな
恋愛
三年婚約しているオリバー殿下は、最近別の女性とばかり一緒にいる。
学園で行われる年に一度のダンスパーティーにも、私ではなくセシリー様を誘っていた。まるで二人が婚約者同士のように思える。
そのダンスパーティーで、オリバー殿下は私を責め、婚約を考え直すと言い出した。
それなら、婚約を解消いたしましょう。
そしてすぐに、婚約者に立候補したいという人が現れて……!?
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話しです。
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
巨乳です。おっぱい星人です。あれこれお話BOX
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
・本作は(小説家になろう)から引っ越し物(* ̄ー ̄*)
小6でEカップって巨乳の優子(姉)と、小4でおっぱい星人の真治(弟)を中心にしたあれこれ短編の詰め込み場所。ちょっとHでなんでもありまくりな世界。
マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 〜強面、筋骨隆々、とても強い。 でもとっても優しい男が異世界でのんびり暮らすお話〜
かむら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞にて、ジョブ・スキル賞受賞しました!】
身長190センチ、筋骨隆々、彫りの深い強面という見た目をした男、舘野秀治(たてのしゅうじ)は、ある日、目を覚ますと、見知らぬ土地に降り立っていた。
そこは魔物や魔法が存在している異世界で、元の世界に帰る方法も分からず、行く当ても無い秀治は、偶然出会った者達に勧められ、ある冒険者ギルドで働くことになった。
これはそんな秀治と仲間達による、のんびりほのぼのとした異世界生活のお話。
庭木を切った隣人が刑事訴訟を恐れて小学生の娘を謝罪に来させたアホな実話
フルーツパフェ
大衆娯楽
祝!! 慰謝料30万円獲得記念の知人の体験談!
隣人宅の植木を許可なく切ることは紛れもない犯罪です。
30万円以下の罰金・過料、もしくは3年以下の懲役に処される可能性があります。
そうとは知らずに短気を起こして家の庭木を切った隣人(40代職業不詳・男)。
刑事訴訟になることを恐れた彼が取った行動は、まだ小学生の娘達を謝りに行かせることだった!?
子供ならば許してくれるとでも思ったのか。
「ごめんなさい、お尻ぺんぺんで許してくれますか?」
大人達の事情も知らず、健気に罪滅ぼしをしようとする少女を、あなたは許せるだろうか。
余りに情けない親子の末路を描く実話。
※一部、演出を含んでいます。
sweet!!
仔犬
BL
バイトに趣味と毎日を楽しく過ごしすぎてる3人が超絶美形不良に溺愛されるお話です。
「バイトが楽しすぎる……」
「唯のせいで羞恥心がなくなっちゃって」
「……いや、俺が媚び売れるとでも思ってんの?」
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第四部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる