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ミカヅキ

救済措置⑴

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Sou:『そういえば、俺たちっていつこの曲発表なん?』
Kaede:『それ私も思ってた』

久しぶりにあのグループが稼働したかと思えば、送られてきたのはそんなメッセージだった。

 イソジンはこの課題の提出日を指定していない…はず。この話が始まってからすぐに俺は思考の海に飛び出していたから、あまり話を聞いていないのだ。

ユズ:『普通に考えて2学期の成績になるよな』
かこ:『ってことは期末まで?』
ユズ:『ならヤバない?』
   『みんな出来上がった?』

そういえば出来た連絡してなかったな。そんなことも忘れるほど作るのに熱中していたもんな。

Q:『俺たちは出来上がったぞ』
Sou:『俺たちもだ』
きい:『私も出来上がってる』
ユズ:『ってことは全員出来上がってる?』
Q:『そういうことになるな。』

俺とかは早書きに慣れてるから別に苦ではなかったが、あまりやったことが無い組が出来上がってるとは。

 実際、今回のお題は簡単だったんだと思う。そんな変な曲を要求されてないし。それに、変だとしてもこいつらならしっかり仕上げてくる。1を要求されて、10も20も作ってくるようなやつらだから。

Sou:『んじゃ、お披露目会でもするか?』
くるみ:『えー、普通に恥ずいんやけど。』
きい:『そんなこと言ってる@Souがトップバッターやんな?』

少し間がある。画面の向こうでは「あたぼうよ。」とか言ってんだろうな。奏って単純やから、すぐ挑発に乗るし。

Sou:『あたぼうよ。ちょっと待っとけ』

こいつ、口に出たことそのまま送ってるんじゃね?

Sou:『んじゃ、俺のやつな』
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