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イツモノ
H組の昼休み
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「お腹空いだぁぁぁ~~!」
「ちょっと、ゆーちゃんがそんな感じで言ったら私も空いてくるからやめてよ!」
「えぇーっ!食欲やで!3大欲求やで!抗えるわけないやん!やんな!音羽!」
「桜の言ってること、一理あるわ。」
「えぇーっ!」
3、4時間目の間の休憩時間、私はお腹すいたのに、うちのクラスのほぼ全員が勉強してる。こいつらに食欲はないんか?いや、無いに違いない。3大欲求の1つを忘れてまで勉強するって、みんな偉いなぁ。私にはそんなことできないや。お腹すいたら余裕で死ねる。
「ゆーちゃん、もう鳴るから戻って。」
「うい~。」
ひょろひょろと歩いて自分の席に辿り着く。私たちの席は教室の左前と左後ろ、そして左から2列目の真ん中と、授業中は喋れないギリのラインにある。まぁ、クラスの雰囲気的に喋られへんけど。
キーンコーンカーンコーンと陽気なチャイムが鳴る。次は古典。授業聞いてるよりも自習してる方が何倍かマシに思える授業。しかも、範囲は『山月記』。読んだことあるし。なんなら、中学の時の先生に「要約してこい」って課題出されたし。
先生の授業………独断と偏見だけを語り続ける時間が過ぎていく。あ~お腹すいたなぁ~。シクシクシク~。………Zzz…
―キーンコーンカーンコーン
やっと終わったぁ~!なんか板書してるけど、私が家でやってきたのとほぼ変わらんな。いや、私の方が情報量多いか。教師失格や。そうや!こいつ主人公にして『教師失格』って物語書こ!……主人公張るには勿体ないか。こんなカス。
そんなクソみたいな考えはやめといて、昼休みだぁ~!
「さくちゃん!食べよ!音羽も早く早く!」
「餌付けされた犬かよ。分かったよ。」
「寝疲れしてるゆーちゃんに言うのもなんやけど、授業疲れたもんね。」
「ちょ、桜、何で私が寝てたの知ってるの!?」
「何でだろうねぇ~。あっ、そや、ノート書けてる?写さしてあげよっか?」
私は自分の机にダッシュで戻って、国語のノートを取り出す。
「フッフッフッ。そこは大丈夫なのです!この天才ゆーちゃんは授業内容とほぼ変わらんことを家でやってきているのです!」
「「おおぉぉぉ!」」
さくちゃんと音羽がパチパチと拍手をする。これで私は無罪放免かな?
「いや、それでも、授業中寝てたのは悪いから。じゃあ今日はシューマイ貰うわ。」
「じゃあ私もお好み焼き貰うね。いつもありがとね、ゆーちゃん!」
「ぐぬぬぬぬぬぬ…」
茶漬けが食べたい。
「ちょっと、ゆーちゃんがそんな感じで言ったら私も空いてくるからやめてよ!」
「えぇーっ!食欲やで!3大欲求やで!抗えるわけないやん!やんな!音羽!」
「桜の言ってること、一理あるわ。」
「えぇーっ!」
3、4時間目の間の休憩時間、私はお腹すいたのに、うちのクラスのほぼ全員が勉強してる。こいつらに食欲はないんか?いや、無いに違いない。3大欲求の1つを忘れてまで勉強するって、みんな偉いなぁ。私にはそんなことできないや。お腹すいたら余裕で死ねる。
「ゆーちゃん、もう鳴るから戻って。」
「うい~。」
ひょろひょろと歩いて自分の席に辿り着く。私たちの席は教室の左前と左後ろ、そして左から2列目の真ん中と、授業中は喋れないギリのラインにある。まぁ、クラスの雰囲気的に喋られへんけど。
キーンコーンカーンコーンと陽気なチャイムが鳴る。次は古典。授業聞いてるよりも自習してる方が何倍かマシに思える授業。しかも、範囲は『山月記』。読んだことあるし。なんなら、中学の時の先生に「要約してこい」って課題出されたし。
先生の授業………独断と偏見だけを語り続ける時間が過ぎていく。あ~お腹すいたなぁ~。シクシクシク~。………Zzz…
―キーンコーンカーンコーン
やっと終わったぁ~!なんか板書してるけど、私が家でやってきたのとほぼ変わらんな。いや、私の方が情報量多いか。教師失格や。そうや!こいつ主人公にして『教師失格』って物語書こ!……主人公張るには勿体ないか。こんなカス。
そんなクソみたいな考えはやめといて、昼休みだぁ~!
「さくちゃん!食べよ!音羽も早く早く!」
「餌付けされた犬かよ。分かったよ。」
「寝疲れしてるゆーちゃんに言うのもなんやけど、授業疲れたもんね。」
「ちょ、桜、何で私が寝てたの知ってるの!?」
「何でだろうねぇ~。あっ、そや、ノート書けてる?写さしてあげよっか?」
私は自分の机にダッシュで戻って、国語のノートを取り出す。
「フッフッフッ。そこは大丈夫なのです!この天才ゆーちゃんは授業内容とほぼ変わらんことを家でやってきているのです!」
「「おおぉぉぉ!」」
さくちゃんと音羽がパチパチと拍手をする。これで私は無罪放免かな?
「いや、それでも、授業中寝てたのは悪いから。じゃあ今日はシューマイ貰うわ。」
「じゃあ私もお好み焼き貰うね。いつもありがとね、ゆーちゃん!」
「ぐぬぬぬぬぬぬ…」
茶漬けが食べたい。
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