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ウソツキ
シラナイ
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「ただいま!」
隣人はそう言って私の家に乗り込んでくる。私の家なのに!
隣人の名は新宮カレン。「もう何回目だ?」と思ってるそこの人。何回でもさせてくれ。私はこいつ以上の変人を知らない。
「最近、お邪魔しますって言わんくなったよね。」
「まぁ、ここは第2の家って言っても過言はないからな。」
「それでもここは私の家やけどね!」
カレンはいつものところに陣取り、まだかまだかとお昼ご飯を待っている。ここを食堂かなにかと勘違いしてるのか。
「はぁ、イタリアの人に比べたら劣るからね。」
「そんな謙遜せんでええのに。」
カレンはスマホも何も触らずに、頬杖をついて私の方を見てくる。気づいてはいるが、やっぱりちょっとは緊張してしまう。こんなとき、Qはどうしてるんだろうか。Qときいがキッチンのところにいて…首根っこ捕まえて放り出す。ふふっ、容易に想像できるところが怖いな。
「今日はいつもと比べて楽しそうやな。」
「そう?」
「俺が来たからか?」
「それは無い!」
カレンには申し訳ないが、それは無い。無さすぎて困るくらいに無い。
お昼ご飯の後は、いつも通り。ではなく、今日は私たちにとっては節約の日。テレビも、電気も消して、太陽の光だけで生活する。ここ数日、お金を使いすぎたのもあって、2人でそうしようとさっき決めた。
「うひょ~!!暗!」
「なんでテンション高なんねん。」
ただ、電気を消して、カーテンを開けただけなのに、部屋の雰囲気がまるで違う。整頓していたはずなのに、ボロアパート感が出ていて、これはこれで生活感がある。
「よし、遊ぶか!」
「何で遊ぶねん。」
「音羽ちゃんの卒アルあーさろ!」
「オロス!」
私はそんな風景を写真におさめ、カレンの首根っこを捕まえて、いつもの場所に座らせる。少しシュンとしたカレンを見て、なんだか面白くなってきた。
「ふふふっ!」
「どないしたん?」
「いや、何も。」
私は私以上のどうしようもないやつを知らない。
隣人はそう言って私の家に乗り込んでくる。私の家なのに!
隣人の名は新宮カレン。「もう何回目だ?」と思ってるそこの人。何回でもさせてくれ。私はこいつ以上の変人を知らない。
「最近、お邪魔しますって言わんくなったよね。」
「まぁ、ここは第2の家って言っても過言はないからな。」
「それでもここは私の家やけどね!」
カレンはいつものところに陣取り、まだかまだかとお昼ご飯を待っている。ここを食堂かなにかと勘違いしてるのか。
「はぁ、イタリアの人に比べたら劣るからね。」
「そんな謙遜せんでええのに。」
カレンはスマホも何も触らずに、頬杖をついて私の方を見てくる。気づいてはいるが、やっぱりちょっとは緊張してしまう。こんなとき、Qはどうしてるんだろうか。Qときいがキッチンのところにいて…首根っこ捕まえて放り出す。ふふっ、容易に想像できるところが怖いな。
「今日はいつもと比べて楽しそうやな。」
「そう?」
「俺が来たからか?」
「それは無い!」
カレンには申し訳ないが、それは無い。無さすぎて困るくらいに無い。
お昼ご飯の後は、いつも通り。ではなく、今日は私たちにとっては節約の日。テレビも、電気も消して、太陽の光だけで生活する。ここ数日、お金を使いすぎたのもあって、2人でそうしようとさっき決めた。
「うひょ~!!暗!」
「なんでテンション高なんねん。」
ただ、電気を消して、カーテンを開けただけなのに、部屋の雰囲気がまるで違う。整頓していたはずなのに、ボロアパート感が出ていて、これはこれで生活感がある。
「よし、遊ぶか!」
「何で遊ぶねん。」
「音羽ちゃんの卒アルあーさろ!」
「オロス!」
私はそんな風景を写真におさめ、カレンの首根っこを捕まえて、いつもの場所に座らせる。少しシュンとしたカレンを見て、なんだか面白くなってきた。
「ふふふっ!」
「どないしたん?」
「いや、何も。」
私は私以上のどうしようもないやつを知らない。
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