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冥府にGO!!

閑話 アスパルとアサグ①

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ウェーサーカ法国客賓用宿泊施設。
そこに宛がわれた自室にアスパルとアサグが二人で新聞を読んでいた。

「・・・・・ねぇ」
「如何しました? 何か気になる記事でも?」
「そうじゃなくて何で私達は新聞の読み合わせをしているの?」
「新聞位読みましょうよ」
「いや、 せっかくの休日に女二人で新聞を読むって・・・色々損をしていると思う」
「文句を言わないで下さい、 今日は部屋で待機していろと上からの命令です」
「何で?」
「さぁ? あ、 新聞で聖女第十一席のフェニックス様の地元で洪水ですって
それの対応の為に呼ばれるかもしれないから待機、 ですかね?」
「・・・・・」

アスパルは新聞を放った。

「新聞は嫌いよ」
「いや、 読まないと世間の事は分からないでしょう」
「世間の事を知りたくないのよ」
「何故?」
「何故って・・・」

国軍国境侵犯ミサイル発射核戦争前夜食料配給化
暴徒国家転覆内戦勃発大国間核戦争勃発終末戦争

「っ!!」

脳内に溢れた記憶に瞑目するアスパル。

「・・・まぁ、 転生前の記憶の何某かが関係してるんですかね
きっと嫌なニュースでも見てそれから新聞見るのが嫌になったとかでしょう」
「・・・・・聖女の中には他に転生者が居るでしょ?」
「居るらしいですね
大姉様以外に何人聖女に転生者が居るのか分かりませんが・・・それが何か?」
「何を思って彼女達は首席に屈服した?
転生者なのに何故日陰に入る様な選択を?」
「大姉様は凄い人ですから」
「・・・・・」

頭を抱えるアスパル。

「アンタ魅了でもされてるんじゃないの?」
「魅了www」

笑うアサグ。

「・・・何が可笑しいのよ」
「いやいや、 魅了なんて有る訳無いじゃないですかファンタジーじゃあるまいし」
「聖女の神様から与えられた力ならば出来るんじゃないの?」
「神の力でも厳しいと思いますよ? 出来ない事は出来ないんですよ」
「如何して?」
「前に説明しませんでしたっけ?」
「いや、 聞いていなかったと思う」
「じゃあ次回に偉そうに説明したいと思います」
「次回って如何言う事?」
「大体5~7日後位ですかね」
「どゆ事?」
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