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大瀑布で魚を漁ろう

ゴブリンと犬

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大瀑布に向かう事になったラビーと亜人騎士一行。
道中ゴブリンに出くわしたが難無く撃退した。
ゴブリンはテキパキと亜人騎士達に解体された運ばれる事になった。

「何で持って行くんですか?」

ラビーが尋ねる。

「何かに使えそうだし、 食料としてもゴブリンは食べられる、 不味いが」
「ゴブリンを食べるんですか?」

盾の騎士の言葉に怪訝な顔をするラビー。

「まぁ『ゴブリンうめぇ!! 三食ゴブリンで良い!!』とか言う奴は見た事無いが」
「へぇ・・・少し食べても良いです?」
「血抜きはしてあるがそれでも家畜とは違うと思うぞ?」
「ジビエみたいな物でしょう大丈夫です」
「ゴブリンというゲテモノを食べたがるなんて凄いですね店長
結婚しましょう」

花瓶の騎士がアタックするもスルーしながらゴブリンの足に被りつくラビー。

「生で!?」
「ちょ、 腹壊すって!!」
「固い・・・」
「だろうな、 丸かじりなら皮を剥いた方が良いだろう」
「でもこの皮質なら煮込めばコリコリしてそうで美味しいかもしれません」
「いや煮込みはまるでゴムの様に固いぞ?」
「煮込み時間はどの位ですか?」
「煮込み時間? そんなに煮込んでいないんじゃないか?」
「紅茶と一緒に煮込めば2時間で柔らかくなると思いますよ」

牛筋煮込みを作るのにも使われるテクニックだ。

「2時間も煮込む時間は無いぞ」

勲章の騎士が冷静に突っ込む。

「ならば皮つきで塩茹でしますか」
「皮を付けたままか?」
「犬肉を以前食べた事が有りますが、 皮付きはコリコリしていて絶品でしたよ」

ラビーの前世の記憶である。

「人間って犬食ってんの!?」
「好奇心旺盛なので」
「旺盛過ぎる好奇心だな、 冒険家か」
「そこまでは違いますよ、 目玉入りのスープは流石に遠慮したい」
「冒険家のイメージが凄い!!」
「犬も食べられるなんて店長は尊敬します、 毎日調朝食作って下さい」

花瓶の騎士がアタックするもスルーしながら
ゴブリンの足を軽く焼いてに被りつくラビー。

「うーん、 煮込みの方が良いかもですね、 固いかもしれませんが犬肉に近い気がします
肉質火鍋とか良いかもしれない」
「犬肉・・・犬肉かぁ・・・・・人間と亜人の相互理解はまだまだ遠いな・・・」

遠くを見る勲章の騎士であった。
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