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エクストラチャプター:プリンス・レオポルド・テリブル・24アワー
バロン・ポイント②
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「まぁまぁ落ち着き給えよカミドス君」
現れたのはビター侯爵だった。
「ビター!?」
「侯爵をつけ給えよ」
「アンタは家格至上主義者だろうが!!」
「全く、 反家格至上主義の連中はそうやってやたらと高位貴族に噛みつく
だから嫌われるって分からないのか?
まぁ兎も角、 反家格至上主義は終わった訳だが」
「何だと!? どういう事だ!!」
「「「お前のせいだろうが!!」」」
集まって来たカミドス配下の者達が口々に叫ぶ。
「お前のせいで俺の娘は嫁ぎ先から送り返されたよ!!」
「こっちは商談が台無しだ!!」
「親父がショック死して嫁にも逃げられた!! 如何してくれる!!」
「え、 何を言ってるんだお前達」
「全員黙れ」
ビターの声で全員黙る。
「ポイント男爵、 君のやらかしで君の上司であるカミドス君とカミドス君の配下
及びカミドス君の仲間の反家格至上主義全員に多大な負債でペナルティが与えられた」
「俺が何をやったって言うんだ!!」
「君と言うか、 君の娘だね、 娘の失敗は親の失敗だよ」
「何をしたというんですか!!」
「君の娘が婚約者の居るレオポルド殿下にちょっかいをかけていて
婚約者の生家であるハウバリン公爵が激怒させたから、 かな」
「ならば寧ろゴディバ公爵家門閥に王家とコネが作れるから寧ろいいでは無いか!!」
「何言ってんだお前は!!」
激怒するカミドス。
「カミドス君、 黙れ、 一々話を遮るな」
「・・・・・」
「返事」
「はい!!」
怒り狂って死ぬかもしれない形相のカミドス。
「話を戻そうか、 そもそもの話、 平民とか貴族とかそういうの抜きにして
婚約者の居る相手に対して寝取ろうとするって言うのは誰が如何考えてもアウトでは無いのかね?」
「・・・・・レオポルド殿下と婚約者の間には愛情は無い」
「政略結婚だからね、 しかしレオポルド殿下は大した能力のない御方だ」
「不敬だ!!」
「だからこそ能力の高いアリストッド嬢に婿入りすると言うのに」
「・・・・・婿入り?」
「その通り、 レオポルド殿下は王家を追い出されるのだ
つまり将来は男爵位を継ぐという事だな」
「はっ!! だから如何した!! 王とは親子の縁があるだろう!!」
「有ると思うのか?」
無表情でポイントを見るビター。
「・・・・・」
汗を流すポイント。
「そりゃあ陛下も鬼では無い、 どんな無能でも子供は可愛い物だろう
しかしながら今回は酷いやらかしだ、 愛も無くなるだろう」
「だがレオポルド殿下と婚約者の間には愛情は無い!!」
「だったら殿下は陛下に婚約解消の打診をするべきだったよ
ちゃんと婚約解消してから君の娘と婚約を結ぶべきだとは思わないか?
君だってレストランで注文していた物が出来なくなったら一声かけて欲しいだろう?」
「・・・・・しかし、 その事がカミドス様に何の関係がある!!」
「王家から請求書が来た」
「・・・請求書?」
「君の娘のせいで婚約自体は継続するがかなりの慰謝料を要求されている
法改正なんかも行われるらしい、 しかし金で済むものに関しては王家も出すが
我々も出さなければならない、 婚約を台無しにした責任を取らなければならない
故に君の上司であるカミドス君とカミドス君の配下及び
カミドス君の仲間の反家格至上主義全員に賠償金を支払って貰う事にした」
「な、 俺の家の事なら俺が支払うのが道理だろう!?
カミドス様は関係無いじゃないか!!」
ポイントを殴るカミドス。
「いい加減にしろよお前!! 王家の婚約を台無しにしたのに男爵家が支払える額な訳無いだろう!!」
「その通りだ、 まぁ一旦は我々門閥貴族達が支払っておくから
君達全員の200年位の分割払い及び降格、 門閥貴族の基準を基本的に侯爵家以上にする
カミドス君を始めとした伯爵の分際で門閥貴族になっていた連中も門閥貴族から外す
と言う事でカタがついたよ」
「そんなヴァカな!?」
叫ぶポイント。
「ヴァカは君だよ、 しかし君のやらかしで
やはり下位貴族は下等とゴディバ閣下もお考え直しされてくれた
君達のデマゴギー※1 でゴディバ閣下も民衆も目が眩んでいたから
今回のやらかしで有るべき政治に戻ったという事だね」
※1:扇動政治家が民衆を扇動するために用いた宣伝、 デマ。
「・・・・・」
絶望するポイント。
「表立って表彰は出来ないがここに宣言しよう、 誰もポイント男爵に危害を加えてはならない
取引停止ならば問題は無いが暗殺や暴力を振るうのは駄目だ」
「・・・・・」
憎しみが籠った眼でポイントを見る皆。
嘗ては肩を並べて戦った戦友達が憎しみを込めた目で睨みつける。
「ではこれで失礼するよ、 カミドス君」
「・・・ビター閣下」
ビターを呼び止めるカミドス。
「何だね」
「邸からつまみ出すのは暴力に入りますか?」
「自分の邸から気に喰わない者をつまみ出すのは家主の当然の権利だ」
「そうですか、 では」
カミドスは合図をするとカミドスの部下達は一斉にポイントにつかみかかり邸から叩きだした。
「二度と来るな!!」
「面見せんじゃねぇぞ!!」
「一言も謝らないのな!! ふざけんな!! 」
現れたのはビター侯爵だった。
「ビター!?」
「侯爵をつけ給えよ」
「アンタは家格至上主義者だろうが!!」
「全く、 反家格至上主義の連中はそうやってやたらと高位貴族に噛みつく
だから嫌われるって分からないのか?
まぁ兎も角、 反家格至上主義は終わった訳だが」
「何だと!? どういう事だ!!」
「「「お前のせいだろうが!!」」」
集まって来たカミドス配下の者達が口々に叫ぶ。
「お前のせいで俺の娘は嫁ぎ先から送り返されたよ!!」
「こっちは商談が台無しだ!!」
「親父がショック死して嫁にも逃げられた!! 如何してくれる!!」
「え、 何を言ってるんだお前達」
「全員黙れ」
ビターの声で全員黙る。
「ポイント男爵、 君のやらかしで君の上司であるカミドス君とカミドス君の配下
及びカミドス君の仲間の反家格至上主義全員に多大な負債でペナルティが与えられた」
「俺が何をやったって言うんだ!!」
「君と言うか、 君の娘だね、 娘の失敗は親の失敗だよ」
「何をしたというんですか!!」
「君の娘が婚約者の居るレオポルド殿下にちょっかいをかけていて
婚約者の生家であるハウバリン公爵が激怒させたから、 かな」
「ならば寧ろゴディバ公爵家門閥に王家とコネが作れるから寧ろいいでは無いか!!」
「何言ってんだお前は!!」
激怒するカミドス。
「カミドス君、 黙れ、 一々話を遮るな」
「・・・・・」
「返事」
「はい!!」
怒り狂って死ぬかもしれない形相のカミドス。
「話を戻そうか、 そもそもの話、 平民とか貴族とかそういうの抜きにして
婚約者の居る相手に対して寝取ろうとするって言うのは誰が如何考えてもアウトでは無いのかね?」
「・・・・・レオポルド殿下と婚約者の間には愛情は無い」
「政略結婚だからね、 しかしレオポルド殿下は大した能力のない御方だ」
「不敬だ!!」
「だからこそ能力の高いアリストッド嬢に婿入りすると言うのに」
「・・・・・婿入り?」
「その通り、 レオポルド殿下は王家を追い出されるのだ
つまり将来は男爵位を継ぐという事だな」
「はっ!! だから如何した!! 王とは親子の縁があるだろう!!」
「有ると思うのか?」
無表情でポイントを見るビター。
「・・・・・」
汗を流すポイント。
「そりゃあ陛下も鬼では無い、 どんな無能でも子供は可愛い物だろう
しかしながら今回は酷いやらかしだ、 愛も無くなるだろう」
「だがレオポルド殿下と婚約者の間には愛情は無い!!」
「だったら殿下は陛下に婚約解消の打診をするべきだったよ
ちゃんと婚約解消してから君の娘と婚約を結ぶべきだとは思わないか?
君だってレストランで注文していた物が出来なくなったら一声かけて欲しいだろう?」
「・・・・・しかし、 その事がカミドス様に何の関係がある!!」
「王家から請求書が来た」
「・・・請求書?」
「君の娘のせいで婚約自体は継続するがかなりの慰謝料を要求されている
法改正なんかも行われるらしい、 しかし金で済むものに関しては王家も出すが
我々も出さなければならない、 婚約を台無しにした責任を取らなければならない
故に君の上司であるカミドス君とカミドス君の配下及び
カミドス君の仲間の反家格至上主義全員に賠償金を支払って貰う事にした」
「な、 俺の家の事なら俺が支払うのが道理だろう!?
カミドス様は関係無いじゃないか!!」
ポイントを殴るカミドス。
「いい加減にしろよお前!! 王家の婚約を台無しにしたのに男爵家が支払える額な訳無いだろう!!」
「その通りだ、 まぁ一旦は我々門閥貴族達が支払っておくから
君達全員の200年位の分割払い及び降格、 門閥貴族の基準を基本的に侯爵家以上にする
カミドス君を始めとした伯爵の分際で門閥貴族になっていた連中も門閥貴族から外す
と言う事でカタがついたよ」
「そんなヴァカな!?」
叫ぶポイント。
「ヴァカは君だよ、 しかし君のやらかしで
やはり下位貴族は下等とゴディバ閣下もお考え直しされてくれた
君達のデマゴギー※1 でゴディバ閣下も民衆も目が眩んでいたから
今回のやらかしで有るべき政治に戻ったという事だね」
※1:扇動政治家が民衆を扇動するために用いた宣伝、 デマ。
「・・・・・」
絶望するポイント。
「表立って表彰は出来ないがここに宣言しよう、 誰もポイント男爵に危害を加えてはならない
取引停止ならば問題は無いが暗殺や暴力を振るうのは駄目だ」
「・・・・・」
憎しみが籠った眼でポイントを見る皆。
嘗ては肩を並べて戦った戦友達が憎しみを込めた目で睨みつける。
「ではこれで失礼するよ、 カミドス君」
「・・・ビター閣下」
ビターを呼び止めるカミドス。
「何だね」
「邸からつまみ出すのは暴力に入りますか?」
「自分の邸から気に喰わない者をつまみ出すのは家主の当然の権利だ」
「そうですか、 では」
カミドスは合図をするとカミドスの部下達は一斉にポイントにつかみかかり邸から叩きだした。
「二度と来るな!!」
「面見せんじゃねぇぞ!!」
「一言も謝らないのな!! ふざけんな!! 」
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