更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

文字の大きさ

大中小

381 / 495

チャプター15:ドクターズ・オウクワード

アンダースタッド

しおりを挟む

「いずれにせよエメラルドタブレットは回収しなければならない」

リヒャルトは断言した。

「しかし議長、　EUDMOの介入がないとすると結果の担保はされないでしょう」
「分かっている、　故に各国から精鋭メンバーを選出して向かいたいと思う」
「精鋭メンバー?」
「我が国からは
国内最大手決闘代行業【シルバー・コイン】社内序列1位の決闘者のジョウゲン
2位の叭・老(パ・ラオ)、　3位のダターイ、　4位のチャンダブリー、　5位のエルメンドラ
【カッパー・インターナショナル】社内序列1位の決闘者のエッフェル
【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】社内序列1位の決闘者のポイニクス
2位のブルー・ドラゴン、　3位の白虎バイフー、　4位の鼈すっぽん、　5位のブラック・ドラゴン
【ベネルクス・ゴールド・ライオン】社内序列1位の決闘者のレオパルド・ベスカーマン
2位のカタパルト・ベネングウェイ、　3位のカタストロフ・ピューマ
4位のメタング・ジャガー、　5位のアパートメント
そして【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】社内序列2位のマカロニ
社内序列3位のネヨー、　社内序列4位のデニス・ホープ
社内序列5位のビースト、　社内序列7位のアストロジャー
社内序列8位のダゴン、　社内序列9位のマーマレード
社内序列10位のソレデ・E・ノカ、　決闘者計24名」
「バッハとモーツァルトとベートーヴェンがコンサートを開いているかの様ですね※1」

※1:バッハとモーツァルトとベートーヴェンはそれぞれ偉大な音楽家。
余りにも豪勢な事に対する事柄に対して使われる言葉である。

「それを言うならモーツァルトとチャイコフスキーとドヴォルザークでしょう※2」

※2:彼等も偉大なる音楽家であり意味合いとしては同じである。
しかし発言者の音楽性の好みによって使われる音楽家が変わる事は多々ある。

「よし、　止めましょうこの話は※3」

※3:音楽家の好みを喋るのはスターと言えばウォーズかトレックを言い合うに等しい。

「しかしその24人、　集めるのは生半な事では無いでしょう」
「いや、　そんな事も無い、　国内の決闘代行業は力の誇示と
他社への牽制の為に比較的安価で雇い入れる事が出来た
【カッパー・インターナショナル】は外資系の企業だから左程アピールはしなかったが・・・」
「それも気になりますが、　個人的に【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】が気になります」

フェザーが割って入る。

「チーズと序列6位のムゴンは如何したんですか?」
「実はムゴンはルーマニアに仕事に行ったきり音信不通らしい
【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】は今回、　ムゴンがやられたと想定し
半ば復讐を兼ねて攻め入っていると言っても良い
チーズは本社の守りに入っている、　流石に全員動かすのは問題が有るからな」
「チーズが守りに・・・」

驚くフェザー。

「気持ちは分かる、　私も信じられないよ
あの破綻者が留守番なんて」

ベネルクス95世も呟く。

「チーズが何かやらかしたら、　それこそ事ですよ」
「警戒態勢を引き上げている、　ムゴンが居なくなった事による対策本部と言う名目の
見張りを【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】に配備している
キチンと点検した通信用モノリスも持たせているから何か有れば連絡が来る」
「だと良いのですが・・・しかしベネルクス王国だけに決闘者を出させる訳では無いのでしょう?」
「勿論だ」

リヒャルトが息を吸う。

「ドイツ帝国、　フランス共和国、　イタリア共和国
バルカン、　ハンガリー王国、　チェコ、　ギリシャ、　スウェーデンから
それぞれ決闘者が出ます」
「過剰戦力では?」
「相手はエメラルドタブレットを持っているとしたらこれ位は妥当かと」
「そして今回は少し事情が変わってだな、　サン令嬢にてブリュッセル王宮迄来て貰う」
「え?　何故?」
「以前フェザーを借りた時に警備の者を送ったが今は年末故に割ける人員が無い
そこでブリュッセル王宮に来て貰う事にする」
「え、　えぇ?」

困惑するサン。

「ブリュッセル王宮に来ればブリュッセル王宮を警備する者達に守られる事になるので
実質的に人員無しで警護出来る、　既に君の父君のベルモンド伯爵から許可は貰っている」
「勝手な事を・・・」

悪態を吐くサン。

「いずれにせよ、　貴女の安全は確約しよう」
「・・・・・・」

サンを見るフェザー。

「フェザー、　無事に帰って来てね」
「分かりました」

画してフェザーもルーマニアに行く事になった。

この時、　フェザーは過剰戦力だと言っていたが実際には過剰戦力では無く
寧ろ戦力は拮抗していたと言わざるをえなかった。

何故なら、　医者ドクトルとアスペルガーもルーマニアに向かっているからである。
4800年現実世界で1200年の長い年月を転生してきた怪物と
その怪物が認めた猛者、　そして迎え撃つ無呼吸アプニャ。
この激闘は歴史には残っていないが正に壮絶だった。

しおりを挟む