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スターターコンテンツ:初めての決闘

菊一文字

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「ザンゲツ!! 貴様ッ!!」
「この狼藉者がッ!! 当主様に無礼を働いて帰れると思っているのか!!」

各々武器を持った武芸者がザンゲツを取り囲む。

「あー、 雑魚共が鬱陶しいんで、 俺の家来ます?」
「そうしましょうか」

ザンゲツと共に歩き始めるドラップス。

「貴様ッ!! ただで帰れると思うのか!?」

武芸者の一人が前に出る、 が撃たれた。

「公爵家の私の歩みを止めるとは無礼極まる」

ドラップスの拳銃である。
武芸者は頭から血を流し倒れている。

「わ、 我々が止めようとしているのはザンゲツです!! 貴女では無い!!」
「嘘吐け嘘吐け、 止めねぇだろうが口先だけだろうが
テメェらみたいな連中を何て言うか知っているか?」
「・・・・・」

ザンゲツの煽りに唇を噛む武芸者。

「国語1だな、 武術如何こう前にお勉強でもした方が良いんじゃないかぁ?」
「貴様ぁああアアアアアアアアアアアアアアアア」

武芸者の一人が剣を持って飛び掛かったと同時に四肢を斬られた。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

血を噴出しながらのたうつ武芸者。

「うざいわぁ、 マジでうざいわぁ
斬られて叫ぶ位なら最初から武に入って来るよなぁ
邪魔が入ってすんませんね」
「気にしないわ」

叫ぶ武芸者を後目にザンゲツ達は去っていった。

「・・・・・一体何をしたんですか?」

道すがらフワリが尋ねた。

「うんうん? 如何した?」
「貴方は剣士だと分かります、 しかし何をしたのかさっぱり見えない
一体何をしたのですか?」
「あぁぁぁ、 物凄い速くぶった斬っただけだよ」
「斬った? しかしその剣の間合いでは届かないのでは?」
「違う違う、 剣じゃなくて刀な」
「KATANAですか」
「違う違う、 刀だ、 KANATAはヨーロッパの鍛冶屋が刀を真似て作った紛い物だ
これは日本の大昔の皇帝が作らせた名刀『菊一文字』
これに比べたらKATANAなんて棒切れ同然だ」
「しかしながら間合いが遠すぎると思いますが・・・」
「っと、 着いたぞ」

ザンゲツは立ち止まった。
やってきたのは集落の外れの巨大な祭壇の様な場所だった。

「・・・・・」

ドラップスとて公爵家の娘。
古代の信仰についても教育を受けているがこんな文化形式の物は見た事も聞いた事も無い。

「あのー・・・ここは何ですか?」

恐る恐るホイップが尋ねる。

「おいおい、 しっかりしてくれよ俺の家に招いたのに
俺の家以外に案内する訳ないだろう
俺の家だよ」
「「「ここが!?」」」
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