Re:incarnation

Mr.後困る

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FinalChapter:THE END

第270話【Fall】

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栄光の冠とスリムを置いたロダン達は走った。
走って走って一番上の重厚な扉の前に立った。

「ここは・・・」
「どっせええええええええええい!!」

モルガナは扉を蹴破った。
扉は吹き飛んだ。

「シキ流抜刀術一の型 『青海』」
「シキ流抜刀術二の型 『赤炎』」

アイビーとヤグルマによって吹き飛ばされた扉はバラバラになった。

「随分と早いね」

ローズは玉座に座りながら言った。

「魔王!! ここで君を倒「それは無理な話だね、 残り1時間切ったし」
「1時間切った?」

ローズの周囲に魔方陣が展開していた。

「また逃げるつも「当たり前だ、 私の目的は戦う事じゃないからな」
「だが、 逃げた所で目的を達成出来ないだろう? それなら「残念だねぇ
お前達のスケールで物事を判断するなよ、 外を見ろ」
「外?」

ロダン達が外を見る。
城の周囲にも魔方陣が展開されていた。

「この城、 エーリューズニルを現世に権限させる」
「な・・・この城を!?」
「確かに凄いパワーの触手だった、 恐ろしい城だと思う
だがしかし、 この城を現世に送った所で何なんだ?」「・・・あ?」

バンメンの言葉に顔を顰めるローズ。

「現に俺達は触手を掻い潜りここまで来れたんだ「あぁ、 そう言う事ね
はいはいはい、 おっけーおっけー、 充分に理解した」

にやにやと笑いながら言うローズ。

「この城は柔軟な城でね、 外部から攻撃を受けても内部には影響は無い
城が壊れても内部は無事と言う訳だ、 まぁ触手は強度は低いが城その物は頑強
隕石の直撃にも耐えられる」
「確かに硬いのは凄いが・・・だからと言って無敵か? とは違う「アンタも頭固いよ
城として運用するのは当然だが他にも使い道は有る」
「他?」

にやぁぁぁと嫌らしく笑うローズ。

「そう、 例えば城を街の上に権限させて落下させて街を潰すとか」
「「「「「!!!?」」」」」

驚愕するロダン達。

「そして都合が良い事にクロスロードに各国の権力者が居るなぁ?」
「クロスロードを壊滅させて各国の王達を殺す気か!!」
「だったら話は簡単だ、 アンタを打っ殺して転移を止める!!」

モルガナが叫ぶ。

「馬鹿だなぁ、 私が何でこうもぺちゃくちゃ喋ってると思う?
もう既に魔法は発動した」
「・・・発動した?「そう」

一拍置いてローズは続けた。

「私が死のうと生きていようとこの城はクロスロードに落ちる」
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