Re:incarnation

Mr.後困る

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FinalChapter:THE END

閑話【最愛の馬鹿娘に乾杯】

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「!!」

魔王の居城エーリューズニルにて目を覚ましたローズ。

「いかんいかん、 寝落ちしていたか、 危ない危ない」
「お嬢様、 根を詰め過ぎでは?
向こうの我々のスパイからは明日にでも攻め入るそうですよ?」

ヤグルマが心配そうにローズを見る。

「まぁ、 待て残りは後少し・・・」

魔法陣を構築して弄るローズ。

「良し、 完璧だ、 それでは寝る」
「おやすみなさいませ・・・」

スタスタと去って行くローズ。

「切り札はちゃんと準備出来ている様だな」

柱の陰から現れるアイビー。

「アイビー、 貴女ももう寝なさい」
「はっ、 まだ早ぇよ、 それよりも一杯付き合え」

酒瓶とグラスを持つアイビー。

「酒ですか・・・」
「良いじゃねぇか、 ほら」

グラスを投げるアイビー、 上手く受け取るヤグルマ。

「私は呑むつもりは無い」
「いーや、 呑んで貰う」
「何故?」
「献杯位はしろよ、 ユリ死んでんだぞ」
「・・・・・」

すっ、 とグラスを差し出すヤグルマ。
とくとくと酒を注ぐアイビー。

「最愛の馬鹿娘ユリに乾杯!!」
「乾杯」

互いに飲み干す。

「にっがっ!!」
「酒苦手じゃないですか・・・無理しなくても・・・」
「まぁ良いじゃねぇか雰囲気、 雰囲気
それよか、 切り札はボスが自分でやっているから良しとして
アレはちゃんと出来ているのか?」
「さぁ・・・あのドクとか言う小娘が何処までやれるかは分かりませんが
少なくとも技術体系と資材は提供してやったのだから
無駄にはなっていないかと」
「そうか、 まぁ無駄遣いはしたくないもんな
上手く行ってくれると良いんだが・・・・・如何する?
様子見て来る?」
「寝なさい」
「だから早いって」

ふぅ、 と溜息を吐くヤグルマ。
ヤグルマはアイビーから酒瓶を奪うとごくごくとラッパ飲みし始めた。

「勝つ為ならばドクもアンデッドも要らない
我々が最終的に皆殺しにしてしまえば良い」
「おーおー、 自信たっぷりだねぇ」
「想像してみなさいよ、 私と貴女と御嬢様
この三人が一斉に襲い掛かったら誰も勝つ事は出来ない
切り札も有るしな」
「その通り、 勝てるわきゃあない」

はははははと笑う二人。

「まぁ良いか、 それじゃあお前の忠告通り寝るとしよう
お前も早く寝ろよー」
「分かっているさ、 じゃあおやすみなさい、 良い夢を」
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