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FinalChapter:THE END
第259話【スリムとカヌー】
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「・・・・・」
乾杯をしたグラスを持ちながらぼー、 と宴を眺めるモーター。
「何黄昏てるのモーター」
「エアラインさんとシーラインさん・・・何と言うか・・・
私、 少し前までは普通の村娘だったのにな・・・って思いまして・・・」
「しっかりしなさいよ、 貴女は剣聖なんだから」
「そうですね・・・所でカヌーさんは?」
「ん」
指を指すとそこにはスリムと共に飲んでいるカヌー。
「コネを作りたかったようだけどスリム公爵に捕まったみたいね」
「そうでしたか・・・」
「スリム公爵良い飲みっぷりで・・・」
「まぁ駆け付け一杯と言った所だ」
スリム公爵に捕まったカヌーはとりあえずヨイショしていた。
「君とはこうして飲みたいと思っていたんだ」
「それは光栄です閣下」
「君には言ったかな、 何で私がこんなに太っているのか」
どうせ食べ過ぎだろ、 と思うカヌー
「口に出ているよ」
「え」
サッーと青くなるカヌー。
「冗談だ」
「ほっ・・・」
「でも君、 そんな事を思ってたんだ」
「あ、 い、 いえそれは・・・」
「まぁ、 そう思うのも無理は無い、 我が公爵家が太っているのは事情が有るんだ」
「事情、 ですか?」
「うん、 遺伝的な体質でね、 我が公爵家は太りやすいんだ」
「そうだったんですか・・・」
「代々勇者だった我が家系は太っている者に家督を譲っていた
太っていると言う事は贅肉でガード出来ると言う事だからな」
「いや、 ガード出来ても太っていたら攻撃避けられないのでは?」
「考え方の違いだね」
もしゃもしゃと串焼きを食べるスリム。
「カヌー君、 もしも明日、 私が死ぬような事が有れば
公爵家を継いでもらえないか?」
「え・・・本気ですか?」
「弁護士に遺書を渡してある」
「何故そんな事を・・・」
「君の事は弟の様に思っている、 そしてこの体では子供を残す事は難しい
だからこそ君に何かを残したいのだ」
「・・・・・」
ジョッキを傾けるカヌー。
「公爵閣下・・・生き残ったらダイエットをしましょう
太りやすい体質でも痩せれば子作り出来る様にはなる筈です、 まだまだ現役でしょう?」
「ダイエット、 か、 そうだなぁ、 今まで勇者としての活動に励んで
減量はして来なかったからなぁ・・・今から減量して
25になる前には結婚したいかなぁ・・・」
「・・・え、 今歳幾つですか?」
「21」
「思った以上に若い!!」
乾杯をしたグラスを持ちながらぼー、 と宴を眺めるモーター。
「何黄昏てるのモーター」
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私、 少し前までは普通の村娘だったのにな・・・って思いまして・・・」
「しっかりしなさいよ、 貴女は剣聖なんだから」
「そうですね・・・所でカヌーさんは?」
「ん」
指を指すとそこにはスリムと共に飲んでいるカヌー。
「コネを作りたかったようだけどスリム公爵に捕まったみたいね」
「そうでしたか・・・」
「スリム公爵良い飲みっぷりで・・・」
「まぁ駆け付け一杯と言った所だ」
スリム公爵に捕まったカヌーはとりあえずヨイショしていた。
「君とはこうして飲みたいと思っていたんだ」
「それは光栄です閣下」
「君には言ったかな、 何で私がこんなに太っているのか」
どうせ食べ過ぎだろ、 と思うカヌー
「口に出ているよ」
「え」
サッーと青くなるカヌー。
「冗談だ」
「ほっ・・・」
「でも君、 そんな事を思ってたんだ」
「あ、 い、 いえそれは・・・」
「まぁ、 そう思うのも無理は無い、 我が公爵家が太っているのは事情が有るんだ」
「事情、 ですか?」
「うん、 遺伝的な体質でね、 我が公爵家は太りやすいんだ」
「そうだったんですか・・・」
「代々勇者だった我が家系は太っている者に家督を譲っていた
太っていると言う事は贅肉でガード出来ると言う事だからな」
「いや、 ガード出来ても太っていたら攻撃避けられないのでは?」
「考え方の違いだね」
もしゃもしゃと串焼きを食べるスリム。
「カヌー君、 もしも明日、 私が死ぬような事が有れば
公爵家を継いでもらえないか?」
「え・・・本気ですか?」
「弁護士に遺書を渡してある」
「何故そんな事を・・・」
「君の事は弟の様に思っている、 そしてこの体では子供を残す事は難しい
だからこそ君に何かを残したいのだ」
「・・・・・」
ジョッキを傾けるカヌー。
「公爵閣下・・・生き残ったらダイエットをしましょう
太りやすい体質でも痩せれば子作り出来る様にはなる筈です、 まだまだ現役でしょう?」
「ダイエット、 か、 そうだなぁ、 今まで勇者としての活動に励んで
減量はして来なかったからなぁ・・・今から減量して
25になる前には結婚したいかなぁ・・・」
「・・・え、 今歳幾つですか?」
「21」
「思った以上に若い!!」
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