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Chapter12:All for alive
第245話【14:47 最大の山場】
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14:47
クロスロード大会議室。
部屋の扉を開けたのは見た事も無いアンデッドの群れだった。
女性型だが明らかに他のアンデッドと一線を画していた。
「魔王様からの最終通告である」
「全員武器を捨て降伏せよ」
「さすれば命は保障しよう」
「・・・ほっほ、 冗談はよしなさい」
アツシが言い終わるか否かのタイミングでアンデッド達に裂傷が現れる。
「アツシ老の不斬之斬か、 初めて見た」
「・・・随分・・・固い・・・」
「当たり前だ、 我々は魔王様の近衛部隊【ゾンビ・プリンセス】
外の雑多なアンデッドと比べて貰っては困る」
「・・・では・・・もっと斬ろう」
アツシの宣言通り、 文字通りバラバラにされるゾンビ・プリンセス達。
「がぁ!!」
頭だけになっても動くゾンビ・プリンセス。
しかし頭が弾け飛ぶ。
「儂たちも居るでな・・・」
「す、 スゲェ・・・他の爺さん婆さんもここまで強いとは思わなかったッス・・・」
スガが戦慄する。
【不戦勝】のメンバーは熟練した腕前故に最早何もする必要が無いのだ。
「お見事です、 アツシ老、 しかし小生らの仕事も取っておいてほしいですな」
ぽん、 とアツシの肩に手を乗せるシエン。
「ほっほ・・・まぁ・・・若い者に任せたいのですが・・・
体が動くうちは・・・頑張りますよ・・・」
ざん、 と首を刎ねられるシエン。
どん、 と胴体に穴が開くポリス。
ぎゃん、 と金切り音と共に消え去るシス。
「な・・・何だ!? 急にみんな・・・嘘だろ!?」
狼狽する大公クラウン。
「いや・・・今のは不斬之斬!! 一体どういう事だアツシ老!!」
ナイスガイがアツシに詰め寄る。
「・・・不覚・・・」
血を吐くアツシ。
そのまま力無く倒れる。
イシヅミ、 ウメ、 エナミも倒れた。
「あーあ、 下手打ったなぁ、 私以外全員相打ちかい、 情けないなぁ」
ドクが片手に注射針を弄びながらへらへらしていた。
「・・・・・説明しろ、 どういう事だ」
「頭悪いなぁ大公閣下、 見れば分かるだろ、 私は魔王側の内通者だ」
「貴様ッ!!」
グッドガイが詰め寄ろうとするグッドガイだったが顔面に薬品瓶が投げられる。
「くっ、 貴様!! 分かっているのか!?」
「何が?」
「人類を裏切るつもりなのか!?」
「別にどうでも良い」
「きっさまあああああああああああああああああ!!!」
クロスロード大会議室。
部屋の扉を開けたのは見た事も無いアンデッドの群れだった。
女性型だが明らかに他のアンデッドと一線を画していた。
「魔王様からの最終通告である」
「全員武器を捨て降伏せよ」
「さすれば命は保障しよう」
「・・・ほっほ、 冗談はよしなさい」
アツシが言い終わるか否かのタイミングでアンデッド達に裂傷が現れる。
「アツシ老の不斬之斬か、 初めて見た」
「・・・随分・・・固い・・・」
「当たり前だ、 我々は魔王様の近衛部隊【ゾンビ・プリンセス】
外の雑多なアンデッドと比べて貰っては困る」
「・・・では・・・もっと斬ろう」
アツシの宣言通り、 文字通りバラバラにされるゾンビ・プリンセス達。
「がぁ!!」
頭だけになっても動くゾンビ・プリンセス。
しかし頭が弾け飛ぶ。
「儂たちも居るでな・・・」
「す、 スゲェ・・・他の爺さん婆さんもここまで強いとは思わなかったッス・・・」
スガが戦慄する。
【不戦勝】のメンバーは熟練した腕前故に最早何もする必要が無いのだ。
「お見事です、 アツシ老、 しかし小生らの仕事も取っておいてほしいですな」
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「ほっほ・・・まぁ・・・若い者に任せたいのですが・・・
体が動くうちは・・・頑張りますよ・・・」
ざん、 と首を刎ねられるシエン。
どん、 と胴体に穴が開くポリス。
ぎゃん、 と金切り音と共に消え去るシス。
「な・・・何だ!? 急にみんな・・・嘘だろ!?」
狼狽する大公クラウン。
「いや・・・今のは不斬之斬!! 一体どういう事だアツシ老!!」
ナイスガイがアツシに詰め寄る。
「・・・不覚・・・」
血を吐くアツシ。
そのまま力無く倒れる。
イシヅミ、 ウメ、 エナミも倒れた。
「あーあ、 下手打ったなぁ、 私以外全員相打ちかい、 情けないなぁ」
ドクが片手に注射針を弄びながらへらへらしていた。
「・・・・・説明しろ、 どういう事だ」
「頭悪いなぁ大公閣下、 見れば分かるだろ、 私は魔王側の内通者だ」
「貴様ッ!!」
グッドガイが詰め寄ろうとするグッドガイだったが顔面に薬品瓶が投げられる。
「くっ、 貴様!! 分かっているのか!?」
「何が?」
「人類を裏切るつもりなのか!?」
「別にどうでも良い」
「きっさまあああああああああああああああああ!!!」
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