Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter11:Founding and collapse of the country

閑話【路地裏にて】

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クロスロードの路地裏にて一人歩いている勇者ヤガタ。
何だかそわそわしている。

「君は・・・ヤガタ君・・・だったかな?」
「うわぁ!? だ、 誰だ!?」
「勇者パーティ【ΘДΘ(眠れる王)】のдень・・・デェンと呼ぶが良い・・・」
「あ、 ど、 どうも!! 【八方四傑】のヤガタです!!
デェンさんはどうしてここに?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・道に
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・迷った」
「すっ、 と言って下さい」
「迷子は・・・カッコ悪い・・・」
「別に迷うのは恥じゃ無いですよ」
「君はどうして・・・ここに?
良かったら・・・ピエロ連邦の滞在する・・・ホテルに連れてってくれないか?」
「え、 えぇ大丈夫ですよ!! どうぞこちらに!!」

ヤガタが案内する。

「・・・そう言えば・・・さっきも聞いたけど・・・君は・・・どうして・・・ここに?」
「緊張してしまいまして・・・じっと出来なくてうろうろしてました」
「不審者・・・」

一々ポーズを取って奇妙な間で話すコイツの方が不審者である。

「ところでデェンさんは他のパーティの人は?」
「・・・・・真の勇者とは孤独な者・・・」

まぁこんな奴だからはぶられたんだろうな、 とヤガタは思ったが
口にしなかった。

「えーっと・・・ホテルに居るんですかね?」
「さぁ・・・わからない・・・そう・・・まるで人生の様に・・・」
「は、 はぁ・・・そうですか・・・」

まともに会話は無理だな、 と割り切ってさっさとホテルに向かうヤガタだった。

「所でヤガタ君・・・うろうろするのは分かるけど・・・何故路地裏?」
「そりゃあ表通りに居てうろうろしていたら可笑しいじゃ無いですか」
「勇者だから・・・警備と思われるのでは?」
「あー・・・そうかもしれませんね・・・でも・・・まぁ・・・うん」
「まぁ・・・気にしないよ・・・因みに我は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

黙るデェン。

「如何しました?」
「この路地裏も・・・警備員に通報する必要が・・・有るな・・・」
「え、 何故?」
「邪悪なる・・・酒場がある・・・」

ぼったくられたのか、 と思ったが口にしないヤガタだった。
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