Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter11:Founding and collapse of the country

第216話【Booby trap】

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カルサリード達がムースの街を見張って一日経った。

「カルサリード様、 まだ動きは?」
「無いな・・・」

ネクロマンサーが尋ねる。

「・・・カルサリード様、 我々から死角になる所から既に脱出しているのでは?」
「お前はそこまで私が考えていないとでも?
常に監視出来る私だが死角は見えない
死角を補うようにアンデッドとネクロマンサーの部隊を配置しているよ
何か問題が起こったら合図を送る様になっている」
「そうですか・・・」
「なぁにこのまま動かないならば望む所だ、 安心しろ」

ままならないのが人生、 望む様に行かないのが常である。
しかしながらこの状況は異常である。
更に1日が経過した。

「・・・カルサリード様、 動きはまだないのですか」
「無いな、 だが後1日連中をここに釘付けにすれば良い」
「・・・一つ提案なのですが良いですか?」
「何だ?」
「あの建物に火を付けませんか?」
「如何やって?」
「魔法使い達でファイアボールとか」
「そうか、 それは残念だったな」
「はい?」
「雨だ」

ぽつ、 ぽつと雨が降って来た。
しかも中々強い。

「う、 この雨ではまともに燃やせませんね」
「だな、 放火するなら昨日の内にしておけばよかったか
だが流石に燃えていると私の眼も利かなくなる
難しい所だな」
「偵察に部隊を送りますか?」
「ふむ・・・そうだな、 だがロダンに浄化されてはかなわん
ネクロマンサー達を始めとした人間の部隊を送れ」
「了解しました」








カルサリードから命令されたネクロマンサー率いる部隊は住民達が居る建物に向かった。

「建物の回りを見渡しましたが特に変わった所は有りませんでした」

ネクロマンサーは部下からの報告を聞く。

「ふむ、 なるほど、 てっきり後ろから逃げたかと思ったが・・・」
「じゃあさっさと入りましょうか」

手下の一人がドアを開ける。
しゅ、 と内部から矢が飛んで来た。

「ぐわ!!」

ドアを開けた手下が倒れる。

「くっ待ち伏せか!?」
「いや、 見ろ」

ドアに仕掛けがしてあってそこから開くと矢が発射される仕掛けになっていた。

「罠か・・・面白い・・・」
「面白がるなよぉ!! 早く傷なんとかしてくれよぉ!!」
「う・・・如何します?」
「ほっとけ、 治癒魔法使い居ないし何も出来ない」
「そんなぁ!!」
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