Re:incarnation

Mr.後困る

文字の大きさ
上 下
285 / 367
Chapter11:Founding and collapse of the country

第214話【Before and after】

しおりを挟む
ムースの街から離れた森の中。
堆い場所に集まっているアンデッドとネクロマンサー達。
そして異様なアンデッド。
姿を言葉にして形容するのならば肉塊に大小様々の大量の腕。
そして大量の眼、 更に大量の弓で武装していた。

「カルサリード様、 敵の様子は?」

巨大なアンデッドの名はカルサリード。
四天王と呼ばれるアンデッドの一体である。

「動きは無いな、 まぁ我々の目的は連中の足止めだ
大人しくしているのならばまぁ良いだろう」
「そうですか・・・」

ネクロマンサーの一人は納得していなさそうである。

「攻め込みたいのは分かるが、 我々の究極の目的は我々の陣営の勝利だ
ここからクロスロードにどんなに急いでも3日はかかる
今夜はもう大分日が傾いたから残りは3日、 と言う所だろう」
「四ヶ国会談を襲うのが目的ですよね、 でもちょっとおかしく無いですか?」
「何が?」
「だって四ヶ国会談を襲うと言う事は実質四つの国の王を襲うと言う事でしょう?」
「そうなるな」
「会談が始まる前に襲った方が良く無いですか? 会談中は警備も厳重でしょうし」
「あぁ、 そう言う事か」

はっはっはと笑うカルサリード。

「答えは単純だよ、 警備が厳重な中の会談を襲った方が勝利しやすい」
「どういう事ですか?」
「良いか、 魔王様の勝利とは四つの国の王達を皆殺して勝ち!!
の様な単純な物では無い四つの国に負けを認めさせ降伏させるのが目的だ
自発的な協力はしないだろうからな」
「・・・・・・・降伏させるならば尚更会談の前の方が宜しいのでは?」
「いやいや相手が全力が出せる状態で襲った方が良いだろう
そうしないと完全に勝ったとは言えん、 負けの言い訳はさせない」
「なるほど」
「まぁこれで勝って相手が納得出来るとは思わないが、 ん」

ひゅ、 と矢を射るカルサリード。

「どうしました?」
「正門が空いたから隙間に矢を撃ってやった、 むむ」
「もう暗くなっているのに良く見えますね」
「あぁ、 私の眼は夜目が効く、 ふふん、 考えたな」
「如何しました?」
「ドアの隙間から煙幕を出した、 煙幕に紛れて外に出る気だな」
「それって不味いのでは?」
「魔王様特性の眼は相手が煙幕の中に居てもハッキリと見える、 早速出て来たな」

ひゅひゅ、 と矢を放つカルサリードだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

知識スキルで異世界らいふ

チョッキリ
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜

家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。 そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?! しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...? ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...? 不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。 拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。 小説家になろう様でも公開しております。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される

マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。 そこで木の影で眠る幼女を見つけた。 自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。 実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。 ・初のファンタジー物です ・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います ・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯ どうか温かく見守ってください♪ ☆感謝☆ HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯ そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。 本当にありがとうございます!

異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~

ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ 以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ 唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活 かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

異世界の貴族に転生できたのに、2歳で父親が殺されました。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリー:ファンタジー世界の仮想戦記です、試し読みとお気に入り登録お願いします。

処理中です...