Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter11:Founding and collapse of the country

第214話【Before and after】

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ムースの街から離れた森の中。
堆い場所に集まっているアンデッドとネクロマンサー達。
そして異様なアンデッド。
姿を言葉にして形容するのならば肉塊に大小様々の大量の腕。
そして大量の眼、 更に大量の弓で武装していた。

「カルサリード様、 敵の様子は?」

巨大なアンデッドの名はカルサリード。
四天王と呼ばれるアンデッドの一体である。

「動きは無いな、 まぁ我々の目的は連中の足止めだ
大人しくしているのならばまぁ良いだろう」
「そうですか・・・」

ネクロマンサーの一人は納得していなさそうである。

「攻め込みたいのは分かるが、 我々の究極の目的は我々の陣営の勝利だ
ここからクロスロードにどんなに急いでも3日はかかる
今夜はもう大分日が傾いたから残りは3日、 と言う所だろう」
「四ヶ国会談を襲うのが目的ですよね、 でもちょっとおかしく無いですか?」
「何が?」
「だって四ヶ国会談を襲うと言う事は実質四つの国の王を襲うと言う事でしょう?」
「そうなるな」
「会談が始まる前に襲った方が良く無いですか? 会談中は警備も厳重でしょうし」
「あぁ、 そう言う事か」

はっはっはと笑うカルサリード。

「答えは単純だよ、 警備が厳重な中の会談を襲った方が勝利しやすい」
「どういう事ですか?」
「良いか、 魔王様の勝利とは四つの国の王達を皆殺して勝ち!!
の様な単純な物では無い四つの国に負けを認めさせ降伏させるのが目的だ
自発的な協力はしないだろうからな」
「・・・・・・・降伏させるならば尚更会談の前の方が宜しいのでは?」
「いやいや相手が全力が出せる状態で襲った方が良いだろう
そうしないと完全に勝ったとは言えん、 負けの言い訳はさせない」
「なるほど」
「まぁこれで勝って相手が納得出来るとは思わないが、 ん」

ひゅ、 と矢を射るカルサリード。

「どうしました?」
「正門が空いたから隙間に矢を撃ってやった、 むむ」
「もう暗くなっているのに良く見えますね」
「あぁ、 私の眼は夜目が効く、 ふふん、 考えたな」
「如何しました?」
「ドアの隙間から煙幕を出した、 煙幕に紛れて外に出る気だな」
「それって不味いのでは?」
「魔王様特性の眼は相手が煙幕の中に居てもハッキリと見える、 早速出て来たな」

ひゅひゅ、 と矢を放つカルサリードだった。
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