Re:incarnation

Mr.後困る

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Chapter11:Founding and collapse of the country

第210話【puppet government】

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「まず初めに・・・うん?」

キュウが空を見上げる。
雨が降って来た。

「とりあえず屋内に行こう、 若様が風邪をひいたら大変だ」
「厚かましいな、 街の住民達は何処だ?」
「案内する」

広い建物、 恐らくは公民館だろうか、 に移動した一行。
住民達が子供達と再会する。

「ロダン、 ベルーズと一緒に住民達を診て貰って良い?
私達はコイツ等から話を聞いておく」
「うん、 分かった」

ロダンとベルーズは別室に向かった。

「さてと、 話して貰おうか」
「とりあえず若様の拘束を解け、 縛り過ぎだ
私は兎も角若様に酷い事をするな」
「街を不法占拠しておいて身勝手な事ばかり主張するな、 屑が」
「何だと!?」

キュウに対して嫌悪感を露にするモルガナ。

「二人共、 ここは一旦落ち着こう
メイドさん」
「キュウね」
「じゃあキュウさん、 さっき言っていた心当たりって言うのは何?」

花子が間に立って話を進めた。

「実はギルド支部長がくすねた資金の一部を持った男に
この街で建国を宣言してみるのは如何だ、 と持ち掛けられたんだ」
「ちょっと待ってキュウさん!! どういう事!? 話が違うじゃない!!」

ヘツブが騒ぎ始める。

「話が違う? どういう事?」

花子が尋ねる。

「キュウさんが単独行動を取って
ギルド支部長がくすねた資金の一部を得たって言っていたじゃない!!」
「私が得たと言う事にしておいてほしいらしかったから・・・
確かに貴女と若様には話しておくべきだったわね、 ごめんなさい」

頭を下げるキュウ。

「キュウさん・・・」
「気にしないでキュウ」
「いえ、 隠していたのは事実ですから」
「ん、 ん!! とりあえず話を先に勧めて頂戴」
「・・・分かったわよ、 でも話はこれで終わりよ
後はその男からごろつきを紹介された位で・・・話はそれで終わりよ」
「そう」
「ねぇ、 私達は協力するべきじゃない?
明らかに想定外の事態が起きたし、 私達は恐らく嵌められた
だからここは協力して状況を打開するべきだと思う」

キョウが提案する。

「嵌められた? アンタマジで馬鹿?」
「え?」

蔑んだ眼でキョウを見降ろすモルガナ。

「そんな話を鵜呑みにするとかマジで頭おかしいか馬鹿の二択じゃない」
「何を言っているの? 私は正常よ」
「そうね、 貴女は正常よ、 だから貴女が怪しい男からの取引を飲んだ
って話は嘘じゃないの? と思うわ」
「嘘じゃないよ、 私を信じて」

キョウは今日出会った人に信じる様に求めた。
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