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Chapter10:Battle of shame
閑話【ギルドの終焉】
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ギルドマスター本部の会議室にて重々しい表情のタソガレがアキハルと共に佇む。
「・・・・・アキハル、 各国支部長を集めての会議は今日の筈よね?」
「その筈ですが・・・」
各国のギルド支部を束ねる国代表の支部長が来ない。
この事から察するに恐らく・・・
「金を持って逃げた・・・か」
「如何します? 僕達も逃げた方が良いんじゃ無いですか?」
「・・・・・」
タソガレは考えた、 今まで副ギルドマスターとして
全く運営に携わらないソレイユの目を盗んでから運営資金を横領し続けていた。
ここでドロップアウトしても問題は無いだろう。
「良し、 逃げよう、 準備を始め」
バンッ、 と会議室の扉が開いた。
「何だ!? 誰だ急に!?」
「よぉ」
クラン【イレギュラーズ】の中核メンバー。
勇者バンメン、 隻腕の女刀使いナリキン、 ドッグテイマーケイマ
双子の戦士ギンとキン、 盲目の魔法使いのリュウ
片足の魔法使いヒシャ、 そして大勢のメンバーが会議室に雪崩れ込んで来た。
「な、 何の真似だ!?」
「ギルドマスターが死んだから逃げの準備を始めていると思ってな
先程の会話もしっかりと盗み聞きさせて貰った、 捕縛させて貰おう」
「何の権限が有って!!」
「何の権限も無い」
「は?」
押さえつけられるタソガレとアキハル。
「くっ・・・何の権限も無いのにこんな事をして良いと思っていr」
アキハルの頭に剣が突き刺さる。
「あ・・・わ、 分かった、 交渉しよう
金は全て君、 いや貴方達にやる!! だから命はだけは助けてくれ!!」
「俺達はオーギュスト王国の地方都市アーティクスの
ストリートチルドレンだった」
「・・・・・何の話よ」
「忘れたのか? それとも知らないのか?」
「・・・・・何を言っているのか分からない」
「アーティクスで起こったギルドが率先して行っていた
ストリートチルドレンの虐殺を分からないと?」
「し、 仕方ないじゃない!!
ストリートチルドレンを生かして置けば治安が悪くなる!!
必要悪よ!!」
「なるほど、 ならば好き勝手やって治安を乱すお前達ギルドを
始末我々も必要悪だな」
「・・・・・お、 お願いします、 助けて下さい・・・」
「アーティクスの俺達の仲間もそんな事を言ってたな
これに対してギルドの連中が俺達に吐いた言葉を送ろう」
アキハルの頭に刺さった剣を引き抜いてタソガレの頭に軽く指す。
「うわ!! うわああああああああ!!」
「”お前が助かりたいとか知るか”」
「・・・・・アキハル、 各国支部長を集めての会議は今日の筈よね?」
「その筈ですが・・・」
各国のギルド支部を束ねる国代表の支部長が来ない。
この事から察するに恐らく・・・
「金を持って逃げた・・・か」
「如何します? 僕達も逃げた方が良いんじゃ無いですか?」
「・・・・・」
タソガレは考えた、 今まで副ギルドマスターとして
全く運営に携わらないソレイユの目を盗んでから運営資金を横領し続けていた。
ここでドロップアウトしても問題は無いだろう。
「良し、 逃げよう、 準備を始め」
バンッ、 と会議室の扉が開いた。
「何だ!? 誰だ急に!?」
「よぉ」
クラン【イレギュラーズ】の中核メンバー。
勇者バンメン、 隻腕の女刀使いナリキン、 ドッグテイマーケイマ
双子の戦士ギンとキン、 盲目の魔法使いのリュウ
片足の魔法使いヒシャ、 そして大勢のメンバーが会議室に雪崩れ込んで来た。
「な、 何の真似だ!?」
「ギルドマスターが死んだから逃げの準備を始めていると思ってな
先程の会話もしっかりと盗み聞きさせて貰った、 捕縛させて貰おう」
「何の権限が有って!!」
「何の権限も無い」
「は?」
押さえつけられるタソガレとアキハル。
「くっ・・・何の権限も無いのにこんな事をして良いと思っていr」
アキハルの頭に剣が突き刺さる。
「あ・・・わ、 分かった、 交渉しよう
金は全て君、 いや貴方達にやる!! だから命はだけは助けてくれ!!」
「俺達はオーギュスト王国の地方都市アーティクスの
ストリートチルドレンだった」
「・・・・・何の話よ」
「忘れたのか? それとも知らないのか?」
「・・・・・何を言っているのか分からない」
「アーティクスで起こったギルドが率先して行っていた
ストリートチルドレンの虐殺を分からないと?」
「し、 仕方ないじゃない!!
ストリートチルドレンを生かして置けば治安が悪くなる!!
必要悪よ!!」
「なるほど、 ならば好き勝手やって治安を乱すお前達ギルドを
始末我々も必要悪だな」
「・・・・・お、 お願いします、 助けて下さい・・・」
「アーティクスの俺達の仲間もそんな事を言ってたな
これに対してギルドの連中が俺達に吐いた言葉を送ろう」
アキハルの頭に刺さった剣を引き抜いてタソガレの頭に軽く指す。
「うわ!! うわああああああああ!!」
「”お前が助かりたいとか知るか”」
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